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[生汁日乗]予定のない日、「Title」詣で:2024年10月19日(土)


昨晩は『しぶとい十人の本屋』に読み入っていたら25時を回っていた。少し寝坊する。今日は予定がない。素晴らしい。


朝の天気は晴れ。日中、気温は30℃以上になるということで、流石に戸惑うが、外は以外と暑く感じない。日差しは強いが、夏のそれとは違う。


朝、奈良のハツケンより「ほんの入り口」の今週末のイベントは無事開催予定との連絡を受ける。一安心。


午前中、洗濯したりした後、『しぶとい十人の本屋』を読了。個人経営の書店「Title」店主の辻山良雄さんが、全国の同業者を訪ね歩き、交わした会話の記録。沁みた。「Title」は「好きな書店」という感じだったのだが、何というか読了後、「推し書店」になってしまった。


三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読み始める。意外と読みやすい。


昼過ぎ、実家と電話。昨日、長男が持ち帰った問題について、父親と問答。問い立ての認識がずれていて、話が噛み合わず40分以上話す。設問の前提と、何を問われているかを把握する、という作業は、文意を読み解く作業だなぁ、と。計算は実におまけみたいなもの。


夕刻前、曇ってきた空模様を気にしつつ、「Title」詣で。また、数冊、本を仕入れる。後、初めて店奥のカフェへお邪魔してみる。ハートランドを一本頂きつつ、先ほど手にした、内田樹『図書館には人がいないほうがいい』を繰る。カフェで読書なんて、すごく久し振りだ。至極、贅沢な、宝石みたいな時間。幸い雨は大丈夫だった。


一旦、帰宅し、生活クラブの災害支援物資の引き取り。ご近所に意外と組合員がいるものだ。


夕飯は、茄子とミートソースのパスタを作る。サラダは添えたものの、例によって、一品メニュー。なのだが、作るだけでも良いのだ。


そういえば、新聞を読んでしみじみ思う。昨日、中川李枝子さんが亡くなってしまった。思えば、『いやいやえん』、『ぐりとぐら』をはじめ、たくさんお世話になったな、、、ありがとうございました。


そして、同日に西田敏行も逝ってしまった。振り返るに、今年は、小澤征爾、フジコヘミング、鳥山明、篠山紀信、そしてセルジオメンデス、、、いろんなアーティストが亡くなっている。特に、今年が特別ということではないのだろうけど、良いのか悪いのか、新聞の訃報欄に目がゆくようになったせいか、アーティストの訃報を意識する事が多くなった。巨星が落ちるとか、時代の幕とか、色々表現はあるけれど。夕刻に「Title」で読んだ、内田樹の「弔う」ことについての文章を想い出しながら。


夜になって涼しくなる。寝る前に、部屋の空気を入れ換える。外は雨。だが、明日にはあがるだろう。


明日は一日、善福寺川発見。


同日に、西東京市で「マイクロ・ライブラリーサミット2024」というイベントが開催されると知り、残念だとお思いつつも、こういのはタイミングだなぁと。焦らず、ゆっくりと。

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