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[生汁日乗]世界の惰性に抗う:2025年2月5日(水)
薄曇り、からの晴れ。
朝食は昨日のミートソースの残りを食パンに盛って、チーズを載せてトースト。
新聞より。
・「米政権への刺激避ける 核禁会議 首相「派遣」提案→自民認めず」
このレベルの「忖度」が既に発動している。トランプの狂気からは、毅然と、距離を取らないといけないのに。狂いに積極的に巻き込まれに行っている。世界の狂いが加速している。
お昼はナムル丼をなむる。
シゴトは今日もぐでんぐでんに草臥れる。なんだって、こんなに草臥れるのであろうかしら。ショクバの他のメンバーを見てると、家庭を持ちつつ、ザンギョーいっぱいしているヒトがイッパイいる。あれじゃ、きっと、世の中のこととか考えたり、生活を愉しむ「ゆとり」はきっと持てない。坂を転がる石みたい。私だって、そうなのだ。そう、世の働き盛りのヒトビトはこうして、いろんなことに関心を失い続ける。それは、世界を蚕食し続ける。
19時退勤後、間髪入れず、気力を振り絞って晩飯の支度。野菜炒めとか豚焼きとかあさりのお味噌汁とか。
ひーこら片づけて、ようやくお風呂で一息。
あっという間に、そして、心を動かすことを殆ど何もせぬまま、一日が儚く暮れ行く。ほんと、転がる石のよう。
寝床にて、『生成と消滅の精神史』の夏目漱石の章を匍匐前進の様に、じりじりと読み進める。近代化の波にさらされ、自己とそれを取り巻く世界とについて、おそらく悩み続けたであろう、漱石。漱石はちゃんと読んでない。いつだか思い出せないけれど、遙かに若い頃に『こころ』は読んだ。あれはちょっと凄かった。他の作品も嗜みたい。少しずつ。
日々のこうして少しでも本と向き合う時間を持つ。そういうことが、転がり行く惰性に対する、せめてもの抗い。