『胎界主』とは何か、酒を片手に俺は語らなくてはならない #呑みながら書きました
今日のお供はアードベッグ10年。この酒を手にするきっかけになったお二人に深く感謝を。
『胎界主』とは、漫画である
まず、ここからはじめよう。
『胎界主』とは漫画家・尾籠憲一氏によるインターネット連載マンガだ。ホームページは以下に貼っておく。
これを読んでいるおまえがおれの事を信頼してくれているなら、特に本稿のつづきは読むことなく『胎界主』本編を読みに行ってくれた方が俺自身も嬉しい。
おまえはおれのいざないにしたがって『胎界主』のなぞめいたホームページに足を踏み入れ…今時のこじゃれたデザインとはかけ離れたインターネット黎明期の古代意匠に圧倒されビビってブラウザバックしてしまうかもしれない。
だが安心しろ、ここにあるのは圧倒的マンガ体験であり危険はない。まずは一話とか名乗っている『使い魔』をクリックするのだ。
バッと、総天然色の画像が奇術の様にあらわれ…おまえのことを『胎界主』の世界へといざなっていくであろう。ページをめくるには画像をクリックするかタップすればいい。フリックで紙の本の真似事をする
とかいう惰弱機能はこの世界には存在しないのだ。
読者を威圧する圧倒的情報量にどう立ち向かうべきか
なんとか未知の世界に侵入し、一話を読み始めたおまえを独自設定の暴力的質量が襲うだろう。
『亡くし屋』?『悪魔召喚』?『生命素』?困惑のはてに第一話にして表題の『胎界主』にも言及されるが、その本質にはちょろっとしか触れられない。実際問題、第一部前半はこんな感じで設定の暴力が続くので返って酒をあおりべイヴとねんねするヤツはものすごくおおい。
第一部後半から第二部にかけては話の流れが整理されわかりやすくなるのでハマるにあたって第一部前半が最大の壁なのだな。
圧倒的設定情報量に打ちのめされ……この続きをどうするかお前はきっと悩むだろう。道は二つある。すなわち
1:第一話をなめるように何度も読み返し設定を理解する
2:設定の理解は程々にしてどんどん読みすすめる
この二つだ。すでに読破した胎界主達は大体後者をすすめることがおおい。
重要な情報は大体後の話でも頻出し、作中世界で起きるイベントとして理解を深める機会が何度も訪れるからだ。なにも一話で全部理解する必要はまったくない。
だが、実のところ第一話にして重要な設定と伏線はしっかりと張られており、後々ちゃんと回収される。理解するにはいたらないまでも、描かれた事象についてしっかりと読み下しておくと後々便利だ。
『胎界主』の何がおもしろいのか?
『胎界主』は序盤の構成は情報量過多で初読者を返っおぱさせやすいり、コマ割りは独特ではっきり行って漫画の王道からは完全に逸脱しており読み方を理解するまでひじょうに読みづらい。一枚絵がドーンと出てくるサイト構成はスマホが登場する以前のもので、今どきの縦長スマホだとかなりよみにくい(タブレットとかPCのモニタで読むのが吉)
しかしながら、なんかこむづかしい編くっつ社な奴等が愛好するマニア好みの作品かというと、まったくそんなことはない。作品のアラインメント的に『徐々の奇妙な冒険』が好きな人は大体ささす先品だと俺は考えている。
謎めいた世界の摂理、たましいがもたらす47の力を活用した頭脳バトル、物語の流れに翻弄される超絶存在達(あるキャラがシックハックする様はラスボスの割にめっちゃくちゃ苦労しているジョジョ第五部ラスボスをおもいだすしてとても好きなところだ)
それにネタバレになるので詳細は掛けないのだが……ものすごくエモい展開がおおい。かとおもうとおぞけるほどの恐怖展開などもあり、読者の情動を上下左右シッチャカメッチャカに揺さぶってくる。
この複雑な味わいのアードベッグ10年をチビリチビリとなめながら『胎界主』の話を書くために再読すると、その構造の複雑さ、巧みさに幾度となく感服する。『胎界主』の話を角煮当たって、このひと舐めふた舐めした程度では正体がつかめないアイラ・モルトはピッタリの一本に思う。ちなみに誤字を修正しないのは、本稿がそういう趣旨だからと多分いずれ迷い込んでくる人向けに明記しておこう。
俺が好きなシーンは以下のページだ。
http://www.taikaisyu.com/23-02%20/25.html
そして俺は他の『胎界主』体験者の感想がとても読みたい。
これは他の胎界主も同様のようで、日々ツイッター検索とかかけてイイネを投げていく探る力の胎界主がとてもとてもおおい。そのくらい感想とか体験を共有したくなるのだ。おれはまじめにこの紹介文を書いている。
しかして、何を書けばおまえにワンクリックを押させることが出来るかまったくわからない。ただ一つ言えるのは、『胎界主』は俺の内的観念を大きく変質させた作品の一つであることだ。そのくらいパワのある物語なのだ。
なので、おれの言葉をちょっとでもしんじてくれるなら、どうか時間のある時に(忙しい時に読み始めると徹夜で読んでしまいかねないから)読み始めて欲しい。絶対に損はない、はずだ。
ツイッターでは作者ご本人様が最新の第三部を更新されているので、ぜひこちらもチェックしていただきたい。
戦場へ
ここんとこずっと『胎界主』のことばかり考えていたので、お酒を呑んで書くのも必然的にこうなってしまった。
でも真面目に『胎界主』はちょーおもしろい、おるたいむベスト漫画であり、人生で一回は読んでおいて欲しい傑作だと俺は革新している。この紹介文を読んで一人でもよっしゃ読んで3日となることを俺はねがっている。
今回はここまで、またな。
現在は以下の作品を連載中!
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ロボットが出てきて戦うとか提供しているぞ!