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#愛してやまないB&L〜愛さずにはいられないっ

↑この記事は、ももりゅうさんの『私が愛してやまないもの』企画に参加しています☆


BL漫画「囀る鳥は羽ばたかない」(ヨネダコウ作)を愛するあまり二次創作を書き始めたのがnoteをスタートさせるキッカケでした。
「愛してやまない」ので当然、語ると長くなるけど皆さんはそんなに暇じゃない、ですよね。じゃあどうする!?
とりあえずBL知らない人でも(読んでみたいかも……)と思える記事を目指そう!
闇夜のカラスの挑戦が、今、始まる……!
(※注意: 記事の内容はカラスの主観です。統計的な根拠はありません)

で、BLってなんだ

ドラマや映画で急速にお茶の間に認識され始めた感のある「B (ボーイズ) L (ラブ)」ですが、基本的には、男性同士の性愛を含むラブストーリーを指します

↑「ギヴン」(キヅナヅキ/新書館/フジテレビ)

昨今、旧勢力に黙殺、迫害されてきたLGBTが、情報の普及で日の目を見るようになってきました。多様な性の有り方に寄り添おう、という風潮になってきた。それと共に、マニアックな一部の人々の間に存在していたエンタメとしてのBLが、一般にも受け入れられるようになってきた。BL消費者の、恐らく90%以上は成人女性。漫画や小説の読者の間で勢力を拡大してきたBLが、大人の女性がメインターゲットのテレビドラマに進出するのは必然の流れでした。

なんでBLなの?

だって、世の中には男女のラブストーリーが溢れすぎているから。毎日何十冊と出版される本、毎クール何本も作られるドラマ。BLを好きな人は、それらを消費しまくった挙句、男女のラブストーリーに飽き飽きしちゃった人なのです(多分)。
男女のシチュなら手垢つきまくりな話が、男性同士となると途端に面白くなる。まだ新鮮さがあるわけです。例えば。

例1) 女性社員の憧れ、イケメンで仕事できる彼が、なぜかベタ惚れに惚れちゃったのは、平凡な彼女(主人公)
イケメンな彼が周りには決して見せない隙とかヤキモチ。彼女にだけ見せる素顔……そのギャップに悶絶。

……はい。このあらすじ聞くと、読む前から読んだ気がしません?(笑)どんなシチュがあって、何が起こるか。最初はイケメンに相手にされない主人公が、よく分からんキッカケで惚れられる。その後はライバル登場&仕事上のトラブル&社員旅行&親への紹介があり、最後にはハピエン。見せ方が多少変わっても、大体同じパターンじゃん……。
しかし上の「彼女」が「彼」になるだけで面白くなるのだ!
30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(略してチェリまほ)」も、「おっさんずラブ」も、類型はコレ!!

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↑童貞のまま30歳になった日から、触れた相手の心の声が聞こえるようになった安達。イケメン同僚の心から聞こえてきたのは『安達への恋心』だった……「チェリまほ」(豊田悠/スクウェア・エニックス)

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↑職場の出来る上司とイケメン後輩に同時に惚れられドンドコショ〜「おっさんずラブ」(テレビ朝日)

ぶっちゃけ、多くの女性から見れば、男性同士の恋愛とか性愛とか……想像するしかない(体験できない)ので、そこに「ロマン」の入る余地があるのですよ。どんなに「ありえねー」って思っても、BLだとエンタメとして存在しちゃえるのです!(面白さは作家の力量によります。面白くないBLも当然たくさんあります)

BLの魅力=夢!ロマン!!

BLの面白さ

恋愛ものは障害が無くちゃ始まらない!山あり谷あり、ドキドキハラハラとキュンは必要不可欠。
ここでポイント「男同士ってだけで恋愛(性愛)のハードルが高くなる

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↑「俎上の鯉は二度跳ねる」(水城せとな/小学館)

そう!『性的指向という大きな壁』これを越える過程は必然的にドラマになる。読者はドラマを求めている!そしてここに、BL作家の涙ぐましい努力があるのです。

BLの醍醐味は障害=ドラマ

BLのドラマ作り

通常、BLは単行本1冊か2冊。3巻以上は珍しい。
つまり一冊250ページ位の中で出会い→いろいろ→告白→成就→エッチ(無い場合も)……を、組み立てる必要があるのです。

BLとはいえ、登場人物はみんな男が好きな男、って訳じゃありません!ゲイカップルの物語もありますが、王道はノンケ(異性愛者)×ゲイ(同性愛者)の組み合わせ。なぜなら「障害」を作るのに手っ取り早いから。
上記で述べた通り、限られたページ数で状況とキャラを説明し、とあるドラマ下で適切に主人公達をくっつけないといけない!
その場合、割とよくある骨組みは……

①ゲイがノンケに片想い
②ノンケは相手を恋愛対象として認識してない。同性だから
(↑障害)
③いろいろある
④ゲイが告る
⑤気まずくなる&意識する
⑥恋愛成就

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↑10歳歳下の弟分から、10年越しの大告白!!「僕のおまわりさん」(にやま/竹書房)

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↑特定の相手を作らず気ままに遊ぶゲイだった主人公が、本気で惚れたのはノンケの後輩で……「それでも、やさしい恋をする」(ヨネダコウ/大洋図書)

ノンケ×ノンケの組み合わせもあります。その場合は、両方とも元々女性が性的対象なのに、何故かお互いが相手を好きになってしまう……障害は2倍(笑)。ページ数制限の中、いかに展開に説得力を持たせるか、作家の腕が問われます。

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↑仕事出来る憧れの先輩(男)。酔った相手を家まで送った次の日から、強引に呼び出されるようになり…「ストレイバレットベイベー」(市川けい/講談社)

ゲイ×ゲイの場合は、出会って即、セックス!……ではドラマにならないので(そーゆうのも無くはないけど笑)いかに他と差別化しつつ魅力的なドラマに出来るか、が見どころ。

↑恋人に振られて傷心中の大学教授。なぜか元恋人の弟に付き纏われ、お互い反発しあうが「NEVER GOOD ENOUGH」(CTK/リブレ)

BLのドラマはカップリングによって変わる
見どころを楽しむ

異世界バリエーション

前述したように平均250ページの中でラブストーリーを展開する。……そして多くの場合、成就後、または途中で性描写が入る。これがBLの大きな特徴です。
で、いかに面白く、読者を飽きさせずカップルを成立させるか。そう、男女モノと違い、BLは殆どがハピエン。または、終わりは悲しいけどカップルは成就。……あれですかね、やっぱり女性の夢だからかな。
あとは……男同士のセックスなので『どっちが淹れるか問題』の勃発。(ゲイ×ゲイの場合は決まってる事が多い)

↑フェロモン男とクール王子の攻防?「どっちもどっち!!」(柊 のぞむ/GUSHCOMICS)

でもね、あまりそこでモダモダしてもいられない……ページ数が(略)そうだ、異世界にしちゃえばいいじゃない!
てなわけでBLには『異世界のバリエーション』が数多くあります。それなら多少強引でも、この世界はこうなんだよ、で押し通せるしね。

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↑人間×ヒューマノイド(人造人間)  死んだ恋人の遺伝子から作られたヒューマノイドに戸惑う「VOID」(座裏屋蘭丸/リブレ)

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↑獣人×人間。獣人達のクーデターで王子は囚われの身になり……「わななく牙のダリア」(高永ひなこ/リブレ)

BLの多彩な世界観を楽しもう

初心者にもオススメなBL

……いかがでしょうか?ちょっとは魅力を伝えられたなら嬉しい!
最後に18歳未満でも安心。初心者にオススメなエッチ抜き&超面白物件をご紹介。どちらも胸に染みる感動作です。ご安心ください。

ハッピーBL LIFE!闇夜のカラスがお送りしましたっ!!

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↑主人公が刺された時、目の前に天使が舞い降りて。「ワンルームエンジェル」(はらだ/詳伝社)

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↑演劇部の美少女。一目惚れしたものの相手は男だった…「ボーイミーツマリア」(PEYO/プランタン出版)












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