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谷川俊太郎さん

先日、谷川俊太郎さんが亡くなった。私は谷川さんの詩集を一冊だけ持っている。数十年前の自分の誕生日に自分への誕生日プレゼントとして買ったものだ。

でも、それ以外の詩にはあまり馴染みがない。ただ、雑誌の対談や写真などで見る谷川さんからは、地球の外から地球を眺めて言葉を放射している人、なんとなくそんな感じがしていた。

詩以前に谷川さんの存在が大きかった。谷川さんの詩は谷川さんが私たちに送るメッセージのほんの一部だったのだろう。閉塞感のある時代に、谷川さんの存在は私たちに安心感を与えてくれていた、今はそんなふうに思える。

11月20日に冥王星が山羊座に入って新しい時代になり、流れが変わるという。占星術師のマドモアゼル愛先生は、「やぎ座は政治、経済、大企業を表し、その現れ方は、支配的であり人情酷薄の傾向があります。(中略)しかし、こうした流れはすでに終えようとしています」、「人類の目覚めが起きようとしている」と語っている。

時代が変わる大きな節目で谷川さんが亡くなったのは、谷川さんが古い、重たい時代を引き連れて行って地球を浄化してくれたのではないか、そんなふうにも思えてくるのだ。

今度、図書館に行って谷川さんの詩集を借りてこよう。




らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

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