私の備忘録~ナバーラと欧州議会選挙~
ナバーラとバスク
ただの独り言。
個人的にずっと興味のあるテーマであるナバーラ州。スペインの中のナバーラ。バスクとナバーラ。ラウガルはバスク人なのだろうか?そんなところからずっと関心のある事柄です。ニュースを見ていて忘れないためにメモした次第です。
昨日(6月9日)に行われた欧州議会選挙では、スペイン全体としては右より政党が飛躍する結果となったが、その中でもナバーラ、バスク、タラゴナ、バルセロナ、グランカナリア諸島は総じて左に投票した人が多かったという。
バスク地方のお話
ビルバオを含むビスカヤではPSOE(中道左派)が飛躍し、極右系が減っている。都市部ではPSOE支持が多く、地方に行けば行くほど地域政党の連合(Ahora Republicas)が勝った。ただ、左派の中央に位置するポデモスの衰退(スマールの一定数支持)、PP(中道右派)の着実な拡大は想像できたことなのだろうけども。
アラバに関してもビスカヤと似たような(暴論)感じ。都市部は中道左派、地方では地域政党派と中道右派、しれっと極右派に投票した人が多かったという流れ。
ギプスコアは他と少し違う。サンセバスチャンやエイバルなどの都市部(エイバルは都市?)はPSOEだが、地方は総じて地域政党が勝ったので、全体としてはAhora Republicasが勝った結果に。
ナバーラ地方のお話
そんでもって本題のナバーラは、中道左派と中道右派が接戦でほんのちょっとPSOEが上回ったという。
面白いのはバスク地方の都市部は総じてPSOEが勝った一方で、パンプローナではPPが勝っている。ナバーラのバスク側(北側)に近い地方ほど、地域政党の得票が多い。
ぱっと見でやはり、ナバーラはバスク勢とは全くスタンスが同じではないという点が面白いわけです。なんで相違点があるのかは、今後も調べる必要があります。
スペイン全体では、前回と比較してPPとPSOEが入れ替わり、VOXなどの極右が少し票を伸ばしたけども、劇的に何か変わったわけではない気がする。ポデモスの本流として脱皮したスマールが新勢力として票をかっ攫ったのだとしたら中道左派も左派も支持層は4年前と変化なしと見て取れるのかな?
注目点は反EU(制度的に)の勢力が動き回っている欧州のエリート各国(北の方)の動きでしょうか。今回はイギリスのEU離脱で浮いた27議席もあったし、そのまま比較は難しいのかな?
それでも、少しずつ従来からのEUがグラつく方向に傾いているのかもしれないですね。
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