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<速報>歴史的瞬間〜イギリスEU離脱当日の模様〜

今から2時間ほど前、2020年1月31日イギリス現地時間午後11時(日本時間2月1日午前8時)、2016年6月23日の国民投票で決定してから3年以上もの混乱に終止符を打つべく、イギリスがついにEUから離脱  

Brexit ブレグジット

しました。

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こちらでは当日22時よりテレビで特番が組まれ、同時に出されたボリス・ジョンソン首相による声明や、議会前広場で行われた離脱支持者による記念祝賀イベントの様子などが映し出されていました。ジョンソン首相は

This is not an end but a beginning. これは終わりでなく、始まりだ
new chapter 新しい幕開けだ

などと前向きな言葉を一貫して述べています。

イベント会場では小雨が降りしきる中、防寒具に身を包んだ寒そうな姿とは逆に、日本でもお馴染みのユニオン・ジャックの旗

union flag 英国旗

に混じって

St.George's Cross

と呼ばれる白地に赤い十字の「イングランド」の旗を振った支援者は、熱気に包まれていました。ブレグジット党代表のナイジェル・ファラージ氏も目に余るほどのはしゃぎっぷりで、その後も参加者たちは

God Save The Queen イギリス国歌

を斉唱したりして終始盛り上がっていました。いよいよ3,2,1でカウントダウンし、0になるとまるで除夜の鐘のようにベルが鳴らされ、議会前広場は歓喜の絶叫に包まれました。

その一方でスコットランド自治政府はブレグジットを支持せず、住民は「哀しみと怒り」に渦巻いていると言っています。また、EU本部があるベルギーのブリュッセルでは持っていたEU旗を振ることもなく、静まり返った人々の輪からは1月29日、欧州議会議員たちも合唱した「オールド・ラング・サイン」(「蛍の光」の原曲)の歌声が聞こえ始めました。

スコットランドの詩人ロバート・バーンズによる歌詞は、旧友との思い出を懐かしみ、別れても決して忘れはしないという内容です。

BBCの特番では、視聴者からの離脱後の変化について心配した質問が紹介されており、どれも日本人の私にはピンと来ませんでしたが

ペットのパスポート (pet passports なるものがあるらしいです)はどうなりますか」といった犬好きが多いイギリス人らしいものから、

いつから青いパスポートになれますか」といったちょっとユニークなものがありました。現在イギリスのパスポートはですが、元々は100年前に使われ始めた「象徴的な」と金のものだったようで、以前の青を誇るイギリス人が多いようです。

今後今年いっぱいは

transition period 移行期間

で、実質離脱前と同じような状態でいられるのですが、いくつかの項目は既に変更されることになっています。以下は、離脱した本日よりイギリスでは何が変わるのかがまとめられたサイトです。

元々EU圏の人間でもない私としてはTravel 関連の移動についてや、あとは専らスーパーでの生鮮品、野菜や果物の値上がりが気になる程度で、これまで離脱と言ってもあまり実感が湧きませんでした。それでも今日は朝から妙にソワソワし、夜のカウントダウン時はテレビ画面を見ながら緊張してしまいました。

実は我が家の渡英が決まった時期とEU離脱が決定された時は完全にかぶっており、当時よりまだ見ぬ地での混乱を思い描き、既にショックを受けていました。まだ在留期間が残っている今、ついに自分達がいる間に離脱してしまったか、という思いがあり、最後の「除夜の鐘」が打ち鳴らされた時はまるでブリュッセルの人たちのように、夜中に1人で呆然となりました。

番組ではアナウンサーが北部リバプールの学生たちにインタビューをしている場面もありましたが、その学生が何があっても変化に対応していくしかない、

We have to「やるしかない」

と答えていた通り、私たち外国人も住まさせて貰っている以上、決まったことには従っていくしかありません。元々このブレグジットに関しては、イギリス国内でも帰属問題を巡って北アイルランドスコットランドイングランドとの間に意見の相違があったり、外国人への敵対意識が増長されたりするなど、不穏な空気が一貫して漂っていました。今後、全ての人が納得し幸せになる状況を作り上げることは難しいでしょうが、どうか穏便に、平和に「完全なる離脱」へ向け邁進していくことを願っています。

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パーリーメイ | Purleymay
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