見出し画像

#2 コウウンノトリ

汗ばむような休日。
ちゃーはお教室に行ったきり、お昼の時間になっても帰って来ず。
「ただいまあ!」
やっと帰宅したのは13時過ぎ。清々しい表情のちゃー。
手には鳥?のような造形物。
「これつくるの、集中してたら時間がたっちゃったよ〜」だって。
では、ちゃーの解説を・・・

これはね、「コウウンノトリ」だよ。コウノトリ、じゃないよ。
幸運、ね。
色が虹のようにあるでしょう?そこが幸運なんだよ。
まずね、ワイヤーで形をつくるの。
紙粘土をくっつけていって、和紙を上から水のりでぺたぺたするよ。
足のところ、みて。
下にも緑の和紙を貼ってみたよ。これ、いいでしょう。
ちゃーがやってみたら、みんな真似っこしたんだよ。

めっちゃ可愛い・・・

画像1

周囲には、ちゃーが量産した紙風船。
紙粘土と、和紙の相性がいいのでしょうか?うまーく溶け込んでいる。
質感がふんわりしていて、本当に羽毛のよう。

画像2

お目めがつぶらで、優しい印象です。

幸せいっぱいの鳥さんなのかな、幸せを運んできてくれる鳥さんなのかな。

ちゃーの住む町には、春になるとツバメがきて、巣をつくります。
ちゃーの通学路にも巣がいくつかあって、雛の成長を見守っています。
落ちてしまった雛に胸を痛めた日も、
巣立った瞬間に立ち会った日も、あったねえ。

そんなアレコレを、ちゃーが思い出して作ったのか、はわからないけれど
「コウウンノトリ」のお名前から、ママはあったかい気持ちを教わります。

Art washes away from the soul the dust of everyday life.
Pablo Picasso

芸術は、日々の生活でかたまりになったほこりを洗い流してくれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?