須藤康花さんの絵

今はもう全く描かなくなってしまったけど、
高校から大学は絵を描くエネルギーがあった。
本気でそっちに行きたいとも思ったけど、
自分には無理なのが数年やってみてわかった。

だいたい描きたいものは、人の顔だった。
機械とか風景、建物は難しいのもあったけど、
描きたい感じはほぼなかった。

須藤康花さんという画家の動画が
Youtubeで流れていた。

https://youtu.be/IZ6n5XCXnrc?si=HjY0uIjR9Thq9dh6

30才ほどで亡くなった方。
幼少期に母を亡くしたそうで、
自身の病気もあり、
辛い人生だったけど、
その複雑な感情とか無意識から湧き起こるエネルギーを絵にしているような感じ。
とにかくすごいパワーのある絵。
上手いだけの絵とは全く違う。
動画に『自画像』という、
すごく細密に粘液みたいな黒々とネチャネチャしたものを描いてある絵があったけど、
言葉では伝えられない黒ぐろとした何かが
額縁という窓をぽっかりと開けて見えてしまっているような。
普段は他人の無意識の深いところなんてわからないし感じられないけど、
絵を通してなら圧倒的に黒ぐろと、
ドロドロネチャネチャした何か混沌とした
世界があるのがバリバリと感じられるのかって感じ。
とにかくすごかった。

これはたぶん絵でないと伝わらないなと思った。


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