離人症がもたらす断絶
「自分をもっと知るきっかけが欲しい」と思って読んでみた離人症のマンガ。
この言葉にドキッとした。
私自身も同じようなことを感じていた。
人と共有してきた時間が乏しいことを認めるのは辛い。
しかし、誰にも言わずにきたことを、K君が言葉とイラストで発信してくれていたことで、孤独を分かち合えたかのような感覚になった。
そもそも言葉になっていなかった部分だった。
成長できていない自分を無意識に否定してきたことに気づいた。
自信をもって生きるにはあまりにも孤独を抱えすぎたが、「同じ苦しみを生きている仲間が全国各地にいるのだ」と思えた。
私には「経験したことが消えていく不安」という似た感覚がある。
たとえば日々の出来事をノートに書き留めないと気が済まない。
この感覚も同じところからきているのだろう。
人は分かち合うことで前に進めるという。
やっと私の時計が回り始めた。