SからYちゃんへ~呪詛交換日記ノススメ~(о´∀`о)
Yちゃん
オレです
Sです
空海さんのことだったよね
空と海
そのまんまじゃねえぇか
今、気づいたよ
なんか空海さん
えらく助兵衛だったらしくてさ
イメージ狂っちゃうよね
ザ!種まきの旅路だね
前にも話したけど
隣町のバーちゃんちには、行者伝説が残ってて
餃子ならぬ蒟蒻芋にまつわる祟り系なんよ
オレも知らなかったんですが
近年、空飛ぶ光る蒟蒻の目撃談が隣町にはあるらしいんだ
なんか関係あるんだろか
どーでもいいかな、っぽい
鬼太郎に出て来そうな妖怪か
行者って言うと役行者
役小角(えんのおづぬ)が有名所だよね
わりかし東北に向かうこっちは
いわゆる坊さん系が話の中では濃ゆい
坊さんと言うより、坊さん崩れって言うのかな
山伏とかさ、修験者
なんかこう正式な階級って言うより、山に籠ったり全国を行脚すればそう名乗れるみたいなさ
水戸黄門様の八幡潰し・叩きの頃はむしろ
坊さんよりも山伏のほうが品行方正で
今はどっちもどっちかなぁ
きちんとしてる御方もいるわけだから
失礼に価するね
遠野物語には、禍(まが)者として
天災の予兆として赤い法衣姿の空飛ぶ坊さんが目撃される
なんでだか知らないけど
時計の針が逆に回ってる~とか錯乱して
引きこもりかなんかで精神科に行こうにも
家の松の木のとこに
坊さんが宙に浮いてて外出もままならない人がいて
あ、それは同業者の坊さんが視てわかったらしいんだが
どうにも古い時代の坊さんが祟っていたそうだ
詳細は自慢話のようで忘れたが、地縛霊の一種だろうか
また、はるか京のデカイ寺が火災に見舞われる頃
山寺の和尚が雨雲を飛ばして鎮火させ
後日、和尚庵に御礼状が届くなどの、ぶっ飛び武勇伝
きっと稲妻と雨雲の隙間から、和尚のデカイ顔と御経が轟いていたんだろうな
こっちは空海和尚が脚絆と菅笠で、ってのがスタンダードな恰好だけど隣町のバーちゃんとこでは
あれだ、乞食の恰好で現れるんさ
乞食って差別用語だっけ?
その頃の時代、隣町
特にバーちゃんち辺りでは蒟蒻芋作ってすりおろして固めて、掬って茹でてこんにゃく玉にしたり、刺身こんにゃくにしていたってさ
ある時
きったないボロ着た乞食がこんにゃくくれって来たんだが
隣町の村人はくれてやらなかったらしいんだ
そしたら実は超高力の坊さんだったらしく
捨てセリフに
今後、この村でこんにゃく作って食べたら死ぬって言うと去って行った
まあ、そんなの真に受けるかっての
でもさ食ったら、泡吹いたりして死んでるんだわ
食中毒とかさー
こんにゃく芋すった時、水に毒草が混じったりしたんじゃないか?
オレもバチ当たりって祟られるかなー
なにもコスプレせんでも
托鉢・・あるでしょうに
毒でも流し入れちゃったり
なんかその坊さんの自作自演だったりしてさ
殺人であるのか集団催眠だったのか
で、生き残った人がいたんだろうね
隣町では自分宅ではこんにゃくを作れないんだ
だから村の外に、畑で採れたこんにゃく芋を託して、すりおろしてこんにゃくを作ってもらって食べるようになったそうだ
今でも町内会で行者の墓と呼ばれる古い石の祠の掃除をしてる面倒だって余所から来たお嫁さんの愚痴を耳にする
ま、聞かなかったことにするわ
お嫁さんに何かあったらイヤだしね
あらやだまずい(あわわ)
なんと言うか
編み笠でさ
錫杖持って脚絆履いて
空海和尚は顔を見せないんだよ
編み笠に手は添えて
強欲の村を後にする
確かにびっくりはするけれど
確かにお前に食わせる飯はねぇ!っ、かも知れないけど
慈悲の心を忘れんなよ、ってことかなぁ
あと、こっちはヤマトタケルや平将門はもちろんだが
聖徳太子伝説や小野篁伝説もあるんだよね
空海和尚の最期って
オレ
はっきり覚えてないかもです
オレの中では
役行者が空海だったり
空海が聖徳太子だったり
聖徳太子が空海だったり?
あ、おんなじかな
人の好き嫌い
見下すとか人として扱わないって、気持ちもわかるんだがさ
オレはそこそこ穏やかな人でありたいと常々思ふ
またね、Yちゃん
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