第二十七話
縛り曼陀羅③
その古本屋の戸をくぐると
私と万代は再び顔を見合せた
古本の棚の奥でなぜか脂と黄ばんだ汁が煮えている
薬草とは違うような、鼻の奥が痛む臭い
まさか大黄とか?
さらに『御勝手にどうぞ』の貼り紙と皿
お玉を掻き回すと、鶏の脂肉の欠片が入っている
屍カイセン中
縛り曼陀羅③
その古本屋の戸をくぐると
私と万代は再び顔を見合せた
古本の棚の奥でなぜか脂と黄ばんだ汁が煮えている
薬草とは違うような、鼻の奥が痛む臭い
まさか大黄とか?
さらに『御勝手にどうぞ』の貼り紙と皿
お玉を掻き回すと、鶏の脂肉の欠片が入っている
屍カイセン中
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