恋愛小説 32

首に腕を絡ませる

「どうして私の顔を見ないの」

あなたは答えない

二人して目を閉じる

途切れながら飛び越しながら

息遣いを互いに聞いている

潮騒だけが私たちの愛を知っている

「好きなのか愛しているのかわからない」

区切るように聞いてみる

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