【五節】離魂③
ここは怪奇幻想倶楽部
(ああ、ここだ)
アパートの真上に帰って来ていた
目が覚めたら首から下が滝に打たれたように汗でぐっしょりとしている
時計は午前三時半
NHKFMはまだやっている
零時半に寝た
四時間飛んできた感覚
谷と谷の緑
水色の滝
弓なりの一本鳥居は灰色

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