凍える鏡2008(23歳)シナリオ読み比べ 映画で描かれなかった衝撃のシーンが...《特典映像レビュー》
シナリオ読み比べ、映画で描かれなかった衝撃のシーンはネタバレあり
女神様に貸してもらって、特典映像見ました!
特典映像は、お借りしたものなので、みなまで書きませんが、ちょこっと雰囲気をお届け❤️
最後のシナリオとの読み比べは、かなりディープにネタバレしてるので、映画視聴前の方は、ご注意ください
《メイキング》
公園でのメイキング
警備員さんとの揉み合いのシーン
リハーサルでの腕ぐるぐるが可愛い
(スタッフさんたちからも漏れる笑い)
コーヒー缶を放り投げてクルクル回すシーンの練習をしている可愛い姿
クランクアップ
花粉症にやられた話
《舞台挨拶》
2回分の舞台挨拶
メインなので、圭くんの話がいっぱい入っていて、相変わらず圭くんがいっぱい笑いを取っていました
渡辺さんが数独で書いてるのを圭くんが『カキカキしてる』って言ったのが、めちゃくちゃ可愛いかったです
監督が、編集していて圭くんが顔の表情の細かいお芝居をしていたのに気づいた話がおもしろい。
⚠️この下、シナリオとの読み比べはかなりディープにネタバレしてるので視聴前の方はご注意を
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《シナリオとの読み比べ》瞬の衝撃のシーンがあったことに驚き(ディープにネタバレ)
今ではかなり高騰しているのですが(汗)
Amazon→ シナリオ 2008年 03月号 [雑誌] https://www.amazon.co.jp/dp/B00138ME48/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_JPZMX57M72K0NFMTRRT2
このシナリオとの読み比べで一番驚いたのは、瞬が自殺を謀って失敗したシーンが描かれていること
それに伴い、他にもカウンセリングなどで瞬のそういう死のうとする気持ちに触れている部分はカットされています。
脚本での、ギャラリーで自分の作品について批判された後に、香澄さんがカウンセリングを勧めるまでの流れ...
映画では、ギャラリーで激昂した後、車に轢かれることも気にしないような態度をとったことぐらいしか描かれていなくて、
心配もあるけど、瞬の性質についての興味深さもあってカウンセリングに紹介したようにも見えるのですが...
シナリオでは、ギャラリーで激昂した後、アルバイトの約束に訪れない瞬を心配して部屋を訪れた香澄さんが、横たわる瞬の痛ましい姿を見つけるシーンがあります。
このエピソードを知ってから観ると、心配して娘にカウンセリングを頼む流れがしっくりとくるし、その後も香澄さんが瞬を放っておけないという切実な思いが深く伝わります。
発作で苦しむ香澄さんの手を握って、『一緒に死んでもいいよ』という瞬の言葉の中に
落ち着いてきているように見えても、まだ死んでもいいと思う気持ちは残っていたり。
その他にも、瞬の攻撃的な性質と、それに深く切り込む形のカウンセリングのセリフなどが、部分的に削られていて
脚本よりも映画はかなりマイルドになった印象
ただ、圭くんに関しては、編集の意図的な場面カットを覗いては、一字一句脚本と同じところがほとんど。
香澄さんのセリフが意訳なのに対して、返す瞬のセリフは、完全にシナリオ通りで、意味として覚えているだけでなく、細かいところまでセリフを覚えきっていることに驚きました。
(それは、もしも命の長ゼリフでも感じたことでした)
全体的に、シーンの順番の入れ替えと、2、3行のセリフのカットが何ヵ所かあり
そのカットされている言葉が、ハッとするキツい言葉だったり、尖ったエピソードだったり
例えば、娘の由里子のセリフで、香澄さんが由里子さんと父親の仲の良さを妬んでいた...と瞬に言うセリフや、
瞬が、自分が放火したから警察に行く、と言い出す前の百合子さんの言葉で
『あんたみたいなロクデナシが、いろんな人を惹きつけて、今までどうして生きてこられたか〜 中略 〜たまたま、普通よりし少し整った顔立ちをして生まれてきたから。ただそれだけ〜』など
現場で削ったのか、編集で削ったのかはわかりませんが、そういう尖った部分を少しずつ排除しながら、脚本より少し優しいイメージに整えられたのかな?という印象でした
また、その分、生々しさを丁寧に取り除くことで、あの詩のような世界観が生まれたのかもしれない...
もし、カットされた数々のシーンが入っていたとしたら、ガラスのように繊細な圭くんの演技が作り上げた世界観には、その生々しさはあの映画の中では濁りのように見えたかも知れない、とも感じられました
《大嶋拓監督のブログ》凍える鏡製作日記より
圭くんが登場する日の分のリンクを貼りましたが、素敵なエピソード満載なので、監督の製作日記をぜひ見に行ってください
その他にもインタビュー記事
追記
この監督の製作日記の冒頭、私が読み切れていなかった部分の興味深い箇所も教えてもらい、読んで来ました
哀愁しんでれらの監督のTwitterを追い続けていた時にも感じたことですが、
脚本・監督作品というと、自分の想いのままに作られているのかと思いきや、ずいぶんと他からの思惑が入り、想いのままには作れないようで...
監督が思い描いていた時点でのベストの脚本と読み比べてみたい...という気持ちが湧いてきました
また、この製作日記、隅から隅まで読んでみたいと思います
〜〜教えてもらった部分の日記がこちらです〜〜
《この頃のオススメ雑誌》
この中でも、凍える鏡について語っています