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舞台メディスン ネタバレ感想 #田中圭

最初に観た感想と解釈、進化し続けるメディスンを見終えて感じたこと。
兵庫での神回と壮絶回。
ハプニング&カテコ集、脚本感想などパートごとに分けました。
目次から、各項目に飛べます。


2024.9.29 衛星劇場

テレビ初放送
放送後に田中圭さん、奈緒ちゃん、えり子さん三人のインタビューがありました。インタビューで心に残った奈緒ちゃんの言葉から抜粋。
『圭さんは優しい不良。優しくてすごく見てくれてるし、ここは本に縛られずに抜け出そうよとか率先して言って下さるし。
白井さんとのお付き合いも長いので、お話を聞き過ぎて縛られないように壊してくれる』

衛星劇場で見た印象
舞台映像を見て、割と全体をよく写してくれているな、と思いました。
そのシーンでメインとなる人のアップが見れてありがたいのももちろん、
実際に舞台を見ているような全体を映すシーンが多かったです。

始まった瞬間、一瞬にして、メディスンの世界が蘇ってきて鳥肌が立ちました。

私が個人的に気に入っているマンゴープリンを食べるシーン、お着替えシーンなど、本筋に関係ないので写っていないかと思っていたシーンも、バッチリ収めてくれていました。ありがとうございます。


舞台メディスン トラム3公演の感想と解釈 2024.5月

舞台はおそらく一年に一度、ジョンが精神病院から出られるか、隔離を継続するのかが試される日。

登場した瞬間から、ジョンの仕草や表情、落ち着きのない挙動。無邪気すぎて幼児性のある表情などに純粋さと危うさが垣間見えて、胸がザワザワするような違和感を感じました。

ジョンはワクワクニコニコした様子で、着替えのスーツを手に部屋に入ってきて、
ここを出られるかもしれないという期待を口にします。

ところが、希望を込めた大切な日なのに、部屋には誰かが散らかしたままのパーティーの残骸。
時間を無駄にしたくないと、大急ぎで片付けるジョン。


この特別な日(演劇セラピーらしい)に、ジョンは自分がここから出られるチャンスを掴めるかもしれないと、期待に胸を膨らませています。

最後まで見ると、セラピーとしてだけでなく、ジョン自身の口から精神病棟に留まりたいと言わせるのが目的ではないかと感じました。

隔離を続けるかどうかの定期的な確認作業。
あるいは規則として、本人の意思で入院しているという意思確認が必要。
出たいとゴネないように、ここにいるのが身のためだと入所者に納得させたい、そういった理由でしょうか。


※公式に倣って、奈緒ちゃんをメアリー。えり子さんをメアリー2と表記します。


劇の初めの方から、ジョンが入っているのは精神病棟であるというヒントが散りばめられています。

ペンを与えられない話。メアリー2がペンで首や目を刺す仕草は、ペンを与えると危険だという暗示。

薬を飲んだ後、口を開け、ベーッと舌を出して飲んだことを見せ、本当に飲んだか確かめるのは、
飲んだふりをして貯めておいた安定剤などを、オーバードーズや自殺に使われないためではないかと。


そして、メアリーの音声テストで最初に流れる音声。

一度舞台を最後まで見てから二回目を観ると、
音声テストが、ジョンの精神が崩壊するトリガーになった事件の断片だったことがわかります。


産湯の途中で放置され、転落して頭を打った時の記憶。

いじめられた時の記憶。

19歳で、教会で絶叫した時の記憶。


ジョンが書いた脚本にそって、2人のメアリーがジョンの人生のエピソードを演じていきます。

生まれた時に『死んだ魚みたいに』産声をあげず、しばらく入院していた。
そのため退院まで母親に抱いてもらえなかったこと。

親の愛情に満たされなかった。
母親が性的にふしだらであることに嫌悪感を持ち、恥じていた。

それなのに、やっとできた初めての友達の気を引くために、ジョンは作り話をしてしまう。

心の中で特別な存在だったセイラとの、ありもしない性的な作り話。しかも、軽蔑していたはずの母親の性的なイメージをなぞって。

その嘘がいじめっ子にバレても、友達は庇ってくれない。

セイラの存在を汚した自分への後ろめたさや、初めての友達に裏切られ、みんなの前で致命的に辱められたことは、何重にもジョンの心を壊してしまいます。

そして、19歳の時に教会で絶叫し錯乱した事件をきっかけに、精神病院に入院させられたのです。


どこまでが現実で、どこからが妄想か。
それすらも答えをもらえない物語。

最後に年老いたジョンの声が聞こえたことで、時系列も混乱を極めます。

このテスト自体が過去の記憶で、年老いたジョンの声が今の現実なのか。
もしくは、年老いたジョンの声が聞こえることで、これからもずっとここに閉じ込められたまま年老いていくジョンの未来を暗示しているのか。

何度か観て、脚本も読み、今はジョンは本当はおじいさんなのだと思っています。


メアリー2が、混乱したジョンに安定剤のような注射を打ったこと。

役者であるメアリー2に、注射を打つ資格があるのか。
このテスト自体が治療行為なので、特別に許されているのか。
全てがジョンの妄想だから統合性が取れていない、という可能性もあるのかもしれません。


妄想といえば、舞台上に作られたガラス張りの小部屋も、ジョンの頭の中の混乱を表しているように感じられました。

記憶の中のセイラやヴァレリーが登場し、メアリー2が突風に襲われたり、閉じ込められたりする部屋。

単に便宜的に空間を仕切られているだけでなく、ジョンの記憶の中でも、仕切られた場所。
部屋で過ごすセイラ、存在を奪われたヴァレリーなどの不確定要素。
記憶の隙間を埋める推察や想像の部分。

ジョンにとって不都合な存在であるメアリー2だけに起こる不思議な現象。
妄想的な要素が含まれた場所でもあります。


この病院で出会ったヴァレリーと心を通わせ、無惨にも無理矢理引き裂かれる場面。

メアリーが、ヴァレリーの役を演じている途中で、ジョンに心を寄せていくシーンがあります。

何を言ってるの?とジョンが戸惑った様子からも、ジョンが与えた脚本のヴァレリーを逸脱したことがわかります。

予定通りに戻そうとするメアリー2を閉じ込め、ジョンの心に寄り添うメアリー。

過去の苦しみにずっと囚われているジョンに、今を感じるよう、未来に目を向けさせようとしているように思えて、見ていて胸が熱くなりました。


ジョンの孤独で辛い人生の中で、ヴァレリーとの思い出が、ジョンを支える幸せな記憶であったように、
メアリーと過ごしたこの時間も、ジョンの人生を照らす、幸せな思い出になっていてほしいです。


自分の頭の中が、自分のものであったことがない。

自分が他の人とは違うから。

自分がみんなと全然違っていて嫌われているから。

半狂乱になるジョンが繰り返す、断片のような叫び。
繰り返し、繰り返し、自分を縛る呪縛のように。拭えない呪いのように。
悲壮な叫びが続きます。


最後にジョンは自分の口から、
自分はここにいるべきだと言葉にし、
メアリー2はその言葉をスマホのカメラに収めます。

それこそが、この一日の真の目的であったかのように。


この舞台、長ゼリフが売りだとは聞いてなかったはずなのに、圧倒的な熱量とセリフ量に、観ていて打ちのめされました。


以前の舞台の長ゼリフの際に、インプットのことばかり言われるけど、大変なのはアウトプットとそのスピード...と言っていたのを思い出しました。

覚えることのすごさには凡人も想像が付くので、そこをつい驚きがちですが、
あの熱量とスピードでそれをアウトプットしていくことが、俳優・田中圭の凄み、真骨頂なんでしょうね。

「僕の頭は!僕のじゃなかった!」
メディスンを観終わって、もう一週間以上経つのですが、
ジョンの叫びが、ふと日常の中で鮮明に蘇ってくることがあります。

田中圭さんの絶叫のときの倍音成分のある声がたまらなく好きです。
掠れているようで、割れているようで、
でもささくれてない、柔らかく艶のある声。
ハイトーンなのに、厚みがある。
サテンや綿ではなく、ベルベットや絨毯のような声。
それをたっぷり、しかもナマで聞けるのは、私にとって最高に贅沢な時間でした。


メアリー、メアリー2、
舞台音楽を担うだけでなく、演者として、ナマのタイミングで効果音を入れるドラム奏者の存在もまた、この舞台を唯一無二のものにしていました。

全てを観終えて感じたこと(最新)

全体の大枠と感想は最初のトラム感想のところに書きましたが、私の全ての観劇を終えて、感想も変化してきました。

開幕頃より熟成し、進化した舞台。
小さな箱から、大きな箱に変わった変化。

脚本を読んだり、観劇後に友人と話したり、離れた友人とLINEで話したり、感想を読ませてもらったり。

ますます強くなった想いや、新たに感じたこと、
特に好きなシーンについて、残しておきます。


『僕はここから出られると思う?』
このセリフで毎回、私はパブロフの犬のように号泣スイッチが入ってしまいます。

と言うのも、あの赤いワンピースの狂乱シーン。
ジョンがやっぱりここを出られない人なんだと、観客がズドンと実感した瞬間に落とされる、ジョンの祈りのようにも、懇願のようにも聞こえる頼りない響きのセリフ。

ジョン自身もメアリーがダメだと思っている気がして確かめたのか。

本当に出られるかな?出たいな?という気持ちで言ったのだとしたら、無理だとわかっている私には、一層悲しく聞こえるのです。

トラム序盤と兵庫。私が一番変化を感じたのはメアリー2でした。

私が個人的にめちゃくちゃくらった兵庫2日目マチネ。この回に、メアリー2を目の前で見て、メアリー2の捉え方がガラッと変わったことも要因です。

メアリー2は、トラムで見た時にはヒール役のように思えました。
私の理解が浅かったせいもあると思うのですが、実際、最後のセリフでは、役者への冒涜だと言っていた『良かったわ!』という言葉を、ジョンとメアリーに捨て台詞のような強い口調で投げ捨て、去って行きます。

兵庫でみたメアリー2の最後のセリフは、シンプルに「じゃ、これで!」という去り際のセリフでした。

何より、役目を果たしロブスターに着替えるところから、時にはまだリアムを演じている時から、強いヒール役を演じながらメアリー2は涙を流していました。



ジョンの子供時代の暗闇に差す光だったセイラ。閉鎖された精神病棟で、夢見た世界ごと奪われたヴァレリー。
失った存在と自分の傷を反芻して生きてきたジョンに、メアリーが脚本ではなく自分の言葉で語り始めるシーン。

メアリーの声とヴァレリーの音声がズレては重なり、そのうち脚本を離れ。ウィッグを脱ぎ捨て、素のメアリーに戻りジョンを解き放とうする。
二度目に観るとそのズレていくセリフの意図など細かい意図がわかり、涙腺崩壊でした。



私はこれでいいの?すり減っていいの?ジョンが可哀想だと思わないの?とメアリーは自分自身にも問いかけているようで。

メディスンが必要な痛みや苦しみはジョンだけのものでなく、
メアリーもこの劇で傷つき、日常でも救いを求めている。
恋に落ちたかったメアリーは、恋にも似た形で老人のジョンを救う。
メアリーもまた、ジョンを救うことで、自分も救われたように感じました。


メアリーに捧げる詩を読み終わったジョンの深い深いお辞儀。
圭くんが演じ終えて深いお辞儀をするように。
ジョンも自分の傷の繰り返しではなく、新しい物語をメアリーに捧げて、満足気にお辞儀をしたように見えました。

正解のない、見る人に委ねられた物語だけあって、メインビジュアルのグラデーションカラーのように、観る度に違うニュアンスでみえるメディスン。ナマの舞台は本当に贅沢なものだと噛み締めました。


メディスンでは、ここ数年の田中圭さんの舞台を複数回ずつ見ていて感じたよりも、舞台は変わり続けていると、より強く感じました。


例えば、もしも命の舞台では、舞台の本筋ではないところでお楽しみコーナーのような、フリータイム。掛け合いを楽しむエチュード的な部分があり。そこは毎回変わっていて、それを報告し合う楽しみもありました。



夏の砂の上では、最後に希望が見えたと感じる時もあれば、静かにバッドエンドへ向かっているように感じた回もありました。


今回は、毎回のようにめまぐるしく印象を変えていて。
同じシーンでも表情が安らかに見えたり、苦しげに見えたり。
方向性を変えた、というよりは、
まるで同じ脚本で、演じ方によって生まれる変化を楽しんでいるようにも見えました。
それは、白井さんの演出によるものなのか。例えば意図的に変えているのか、その時々のジョンやメアリーたちが感じた心のままに振る舞っているのか。その場その場での心情だけでなく、キャラクターさえも違って見えた時もありました。

私にもしレクチャーに出るチャンスがあれば、そこを聞いてみたいと思っていました。

この後は、私的に神回だと感じた回と、
圭くんが声を失いそうで、手を握りしめながら見守った、一生忘れられない壮絶に胸を打たれた回について書いています。


兵庫公演 感想 2024.6月

兵庫初日

私がトラムで観たのは公演の序盤で、それ以降も変化し続けているというのを聞いていました。

なので私の感想は、トラム序盤との比較です。

私がトラムで観た時は、ジョンはパーティーの片付けの時の挙動や表情が幼く、幼児性で普通とは違うという違和感を表現していると感じました。

対して兵庫初日のジョンは幼児性はあまり感じず、神経質で落ち着きがなく不安そう。挙動不審な様子で違和感を表現しているように見えました。

ジョンは後半に行くにつれ、迫力と悲壮感を増し、ジョンの感情にこちらも飲み込まれる感じがしました。

メアリーは慈愛を増し、ジョンにますます感情を深く寄り添うことで、観ているこちらもより哀しくなりました。メアリーの涙が流れるのにつられ、こちらも涙が止まりませんでした。

メアリー2は、前回はもっと攻撃的で、ジョンに対して拒絶するような態度に見えました。
今回は、割り切れない何かを抱えているようで、ロブスターを脱いだ時には堪えれないような複雑な感情が溢れていました。


トラムのパーティーの片付けシーンは、割とコミカルで可愛い印象を受けていました。その辺りがサラッと通り過ぎた印象でした。

私は毎回テープを剥がす上でのアクシデントを楽しみにしている節もあります。今回はテープ、風船などの小道具を使っての演出があっさりめでした。


舞台の広さは兵芸に合わせて、わりと横幅いっぱいに使っていました。
奥行きは、前を1メートル弱ぐらい使用せず奥に引っ込んでいたように感じました。兵芸の標準仕様なのか、見切れ防止のためなのか。

白井さんを、最後ロビーでお見かけしました。
関係者の方からの差し入れか、関西で人気の洋菓子店の紙袋を持っておられました。

カテコはあっさりめ。
左右へは手を捧げず、上方のみ。
私の視界からは、ほぼみなさんスタオベ。


ゼリー、プリンを食べるとき、笑顔でニコニコしていたけど、踊りは小さめ、リズムを刻む程度。私が観たトラムは、ちょっとステップも踏んでいた。

ゼリーは、途中はキュービクルの横で食べていて、後半は部屋の中で。
お着替えは、キュービクルのドアは全開だけど、キュービクルの中で。

ジョンの首のところに、ヒモのようなものが出ていて、マイクの線かな?と思いました。
もし、明日は無かったら、ただのヒモだったのかも。笑

兵庫2日目マチネ(私的神回)

前回、兵庫初日は冒頭から少し年齢高めの神経が立ったジョンだと感じました。
今回は可愛さもありつつ、繊細で狂おしく壊れそうなジョン。

これは、見た場所によるのかも知れないけど
私が今まで観た中で過去イチくらいました。

途中から嗚咽を堪えるので精一杯の
神回でした。

ジョンはまた、幼児性を秘めた可愛らしいジョンに戻っていて、それを慈しむようなメアリー。


メアリー2は、リアムの衣装の時からもう泣いていて、メアリー2の葛藤に打ちのめされました。


発作を起こしたジョン(半狂乱で叫び狂うジョン)をスマホに収めるミッションを遂行するときも、より苦しげに見えました。



ラストシーン
モヤのかかった舞台の真ん中に、静かに寄り添うメアリーとジョンは、尊いという言葉がピッタリで。ひとつ上の精神世界にまで辿り着いたように見えました。


メアリーは、元々このミッションに葛藤があり、メアリー2のことが心配、と言っていたのも、こういうことに慣れて平気になってしまっているメアリー2が心配だという気持ちも含まれているように思えました。



半狂乱になるジョンの動きは、大きな舞台スペースを味方につけたように、ますますダイナミックに。

カテコでは、体にくっついているマイクを剥がしてしまったみたいで、深いお辞儀の際にマイクがピロピロとぶら下がって揺れていました。


トラムより大きな舞台や、客席や音響のサイズ感。

2日目マチネでは、新しいスケール感を完全に物にし、味方につけたようなダイナミックさを感じました。

兵庫2日目ソワレ

兵庫公演の中で、田中圭さんが一番美しい回でした。
白く透き通り、顔はシャープになり、横顔は儚く消えそうで、口元が少しいつもより青みを帯びていた。
めちゃくちゃ後出しジャンケンなのですが。
もしかして、疲れ切っていたのでは?

田中圭24時間テレビの時に、疲れるほどに白く透き通り、青みを帯びて美しく儚くなる田中圭。とあんなに語り合っていたのに。

もうこの時、極限状態だったんじゃないの?と今思い至って泣いてます。

ゆったりと物悲しく感じた回でした。
見え方、感じ方は私の座る位置にもよります。

今までで前後左右に一番中央の席で、全体を正面から俯瞰で見れる位置でした。


兵庫楽(壮絶回)

ジョンの魂の叫びの壮絶さにに飲み込まれた
兵庫楽でした。

本人的に不本意かもしれないのであえてSNSではタグはつけませんでしたが。
万全じゃない体調を、役の苦しさ、悲痛さ、ままならなさに消化するとは、
まさに役者になるために生まれてきた人。

固唾を飲んで見守りつつ始まったけど、

そこを消化して生まれた新たなジョンにスタオベと4回目のカテコを願って拍手をし続けました。


最初にキュービクルに入って少しセリフを言ったときから、2回ぐらい声が裏返り。
おかしいな、と思ってオペラグラスをのぞいてみると、声が枯れているだけでなく、熱もあるのかな?と感じました(ただのオカン的心配です。根拠無し)
舞台で声を酷使しすぎたのか、ホテルの空調が合わなかったのかもしれません。


枯れた声を上手く使い分けることで、ジョンの悲壮感とリアリティーへのギアがもう一段上がったように見えました。

今までの舞台で、早く大きく叫んでも滑舌良く聞きやすく、強く通る声だと感じていました。


今回は、掠れをハスキーな囁きに変える瞬間など、強弱をつけ叫びをセーブすることで、あえてメリハリを強調するかのようなトーン。

自分も風邪を引いたときに経験がありますが、途中で急に声が出なくなり、息しか出ない経験。
途中でそうなって完全に声が失われないように、発声を変えたように感じました。


掠れて言い直したところも1箇所だけありました。
舞台で言い直したのを聞いたのは初めて。
それもまた感情を抑えきれない様子で、必死に生きているジョンでした。


赤いワンピースを着たジョンが、最初に叫びだすところで、後ろの音響機材で見守る奈緒ちゃんの顔が迫真すぎて、
私はその顔にさらに号泣スイッチを押されてしまいました。

僕はここから出られると思う?と言う言葉の頼りない響きを聞いた時、いつも涙が止まらなくなるのですが、
過去イチ悲しく響いて、もう私の心が無理でした。

最高に魂を揺さぶられました。
お疲れ様でした。


ハプニング集&カテコレポ

トラム

◆2024.5.11マチネ

ハプニングは、ジョンが床に貼られたガムテープを剥がすところ。

丸めたガムテープをゴミ箱に捨てる時に手のあっちにくっつき、こっちにくっつき苦労していて。最後にエイ!っと強めに振ると、どこかに行ってしまうガムテープ。
頭にくっついていました。笑

ジョンのちょっと幼児性のある動きと相まって、めちゃくちゃ可愛かったです。

カテコ3回目でスタオベ
出て行くドアから覗く笑顔が嬉しそう。



◆2024.5.11 ソワレ

この時のハプニングも、ガムテープの粘着力が強くて、ジョンのサンダルがガムテープに持って行かれていました。
誰か!粘着力の弱いガムテープ買って来てあげて〜!笑

もうひとつは、風船を割るところ。
潰しても潰しても割れずに、最後は足で踏んで割っていました。
風船の空気も、パンパンに入れてあげたい。笑
でも可愛いので、このままでもいいかな。笑

カテコ3回
スタオベ無し。ほぼほぼ最後列だったので、私が立ってもつられて立ってくださる方がいると思えなくて、断念。
心から良いと思っていたし、私にとっては限られた遠征のうちの貴重な1回なので、
スタオベで感動を伝えられなかったことが、とても心残り。

情熱と、人生を賭けた俳優という仕事に日々励んでいる田中圭さんに、目の前で賞賛と尊敬を贈ることができるなんて、こんなに幸せなチャンスは他にないと思っています。

もちろん映画やドラマの感想をファンメでお伝えしたり、SNSや noteに書いてはいますが、目の前で、演じたてのホヤホヤの熱い感動の思いを贈れるなんて。

私にとって、感謝をスタオベで伝えるに値しない回なんて一度も出会ったことがありません。
スタオベしたかったなぁ。と、ちょっとだけしょんぼり。


◆2024.5.12 マチネ

カテコ3回目でスタオベ。
初回は前方で、自分の目でスタオベを見ることはできなかったけど、
今回は最後列から満場のスタオベを見ることができて圧巻。
圭くんもオールスタンディングを見ると嬉しそうにしてくれるし、その顔をみるとまた泣いてしまいます。
ドアから捌けるとき、ガラス窓からひょこっと戻って覗くような仕草で両手お手振り。

兵庫

◆2024.6.15 ソワレ

カテコの途中でマイクを剥がしてしまう現場をみました。田中圭に戻ったら、体にくっついてるものを早く剥がしてしまいたいんだね。可愛い

マチネもやっぱりマイクは自分で早々に外してしまったんだろうな。

大きく両手を振り上げ、身体を捻って演者紹介の身振り。
これはこの回だったと思うけど、メモする前に立て続けに観て、早くも記憶が混乱。他の回と混じっているかも。

ふせったーが調子が悪くてログインできないので
ふせったーに書くようなことですみませんが

私が観た回の中で、最初の仮着替えの脱ぎっぷりが一番思い切りの良い回でした


◆兵庫楽

トラムでは、アナウンスが終わっても諦めずに拍手をしていたら戻ってきてくれたと聞いていたので、なんとしても楽日は諦めずに拍手したいと思っていました。

予想外のことに心をさらに打たれた回となり
みなさんも同じように、明かりがつきアナウンスが終わっても、鳴り止まない拍手が続きました。

4回目のカテコに出てくれて、胸がいっぱいで、カテコでまた号泣しました。
消える前にはドアの中から、2回目のお手振り。めちゃ可愛かったです。

最初のフライングお着替えのシーンでは
トラムで少しズボンを下げるだけだったのが
兵庫公演で見た時は、だんだんズボンの下げ方が大きくなっていき
兵庫楽では、下まで行ききっていました。

ハプニングは、ゼリーを食べるスプーンを受け取りそこねて落としたこと。
ペッペッとズボンで拭いて使っていました。
小学生男子のように。笑

それを見て、え?使うの?と驚いたような奈緒ちゃんのリアクションも可愛かった

風船は、中々割れず、中々割れないことを楽しんでいるかのよう。もっと割れなくても良いと思ってるかのような様子でした。
それも楽日のお祭りっぽくて良かったです。

上手く剥がせたガムテープは、ゴミ箱に捨てるところで服にひっつき、勢いよく捨てた時に、追加でゴミ箱に放り込んだのはゴミ箱の枠ですよね?
それ、捨てるところと違う〜!と終わってから友達と笑いました。


皆様に感謝

いつも、noteにスキ♡❤️をたくさんいただき、ありがとうございます。(感涙)
いつのまにか、3000スキを超えていました。
大感謝!嬉しいです!書くモチベです。
いつも長文をお読みいただいて、めちゃくちゃ感謝しています。
憧れのトラム観劇でのレビューで、記念の3000スキをいただけたのも、とても嬉しいです。
いつも読んでいただいている皆様に、改めて日頃の感謝を込めて🥹🙏🏻


トレーラー

心に留めて置きたかったシーンの断片のようなトレーラー。蘇る感動


メディスン脚本を読んで


最初は、日本語訳が出れば買いたいなぁとのんびり思っていて、原作を読むつもりはなかったのですが。イギリス在住のお友達とLINEで脚本の話をしていて、英語での表記で見たいという気持ちがムクムクと湧き上がり、
興味を引かれて夜中に早速Amazonで取り寄せました。



当初は本の形で手元に起きたくて、取り寄せました。なかなか届かず、私のラスト観劇までに間に合いそうになかったので、Kindleで購入しました。結果それが良かったです。
まず、スマホで翻訳がしやすい。
Kindleの翻訳機能よりも、iPhoneの翻訳機能の方が、私にはわかりやすかったです。

それにしても、自動翻訳では舞台を観ていてこそ頭にシーンを思い浮かべることができますが。
カタコトすぎて、やっぱりイメージするのは困難。日本語の脚本が出ればいいのに。いろいろと実現は難しいんでしょうね。


前後のキャスト表記なども含めて、わずか69ページなので、文字を追うだけならサクッと1時間足らずで読めます。
でも、深く味わい、目を閉じでこのシーンを思い浮かべたりしながら、二度、三度と読むとあっという間に時間が経ちますね。

ラスト部分、私が友人と話していて一番衝撃的だったジョンが狂いゆくシーンは、脚本だと完全に常軌を逸した異常性を感じました。
白井さん版では、ジョンの正気と狂気の狭間。狂い切った部分と、狂いきれない狂おしさのさじ加減に、観ていてより入り込める切なさを感じました。

疑問なところ、いくつか。

何度か出てくる酸っぱい、という訳。
sourのそれぞれのニュアンス。まぁ、すっぱい感情だけど。

舞台では、ゲロとキャラメルポップコーンになっていた部分。
脚本では、sick and MiWadi の匂い。調べてみたら、ミワディも飲み物でした。ここはルコゼードじゃないんですね。

own haka
Mid-haka これは、謎のままですが
ストレッチをしているところのト書なので
その流れに関係することかも。

脚本については、まだ充分読み込めてはいないので、また追記したり、書き直したりするかもしれません。

作品への感想はここまで

ここから先はただジョンが可愛い可愛いというファンの戯言なので、作品感想を読みたい方はUターンでお願いします。


ジョンの愛でどころ



あとはもうただシンプルに、回を重ねるごとにジョンの可愛らしい仕草が愛おしくて。

脚本を胸にギュッと抱きしめるところ。

オレンジゼリー、orマンゴープリンを小動物のように口先でちびちびと食べる口元。

その時、ちょっとノリノリに首や膝でリズムを取りながらクリッとした目で興味深く見つめている回もあれば。
少し夢心地で無心に食べ、ボーっと見つめている日もありました。




田中圭ポイント


風船の四苦八苦はファンサ。

ガムテープ芸もファンサ。


最初に着替えかけて止めるところ。
トラム序盤に見た時は、ちょっとズボンをさげかけて止める、という感じでした。

兵庫では、パンツの下の太ももが見えるところまで下がっていたのでビックリ。

兵庫楽で床まで下げ切ったのは、完全にファンサ。
舞台のボルテージが上がると、ズボンは下がるバロメーター(知らんけど)

ふせったーと、ふせったー合言葉

メディスン感想←合言葉

ふせったーの内容はこれです。

脚本との違い(ネタバレ)マジメな話はnoteに書きますが、タナカー的重要ポイントを。
脚本ではジョンのお着替えともぐもぐタイムは右手ブースのカーテンの中で行われます。


他にもnoteを書いています。
お時間があれば、ぜひ覗いてみて下さい。




圭モバより

私にとって、圭くんの言葉が全て

圭くんが、メディスンについて語ってくれた圭モバと、ギャラリー(舞台写真)のリンクを貼っておきます。
有料ファンサイトなので、有料会員の方だけがご覧いただけます。ログインしてからご覧ください。

ぴこぴこ

私にとっては、推しの言葉が全てなので、
全てのメディスンここにて完結、と思えたぴこぴこでした。それでいてみんなのメディスンをまるっと肯定してくれる。

圭くんが舞台で演じた自分の役についての解釈を聞けるのは、モバならではの貴重で贅沢な機会です。
なぜなら、ほとんどのインタビューは宣伝、告知のためであり、事前に語られたもの。圭くん自身の解釈や、演じ終わった感想を聞くことはできないから。

メディスン感想に限らず、いつも優しく全てを肯定してくれるような言葉と、全部包み込んで許してくれるような大きな温かさ。

圭くんが神父さんだったら、ジョンも救われたのでは?

ナウシカのようにタイムラインを浄化していく圭くんの言葉。
エゴサしてるよね?と感じます。

その時、その時に必要な言葉をそっと落としていってくれる。ありがと。


ギャラリー

この写真の一枚一枚に切り取られた、顔や指の細かな表情の違和感

一瞬を切り取ってもわかる、普段の圭くんとは違う表情や指の動き

こうして積み重ねた秒単位の違和感がジョンを形成していたんだな、と思うと

震えるような思いです。

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