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皆さんお待ちかね! ガンズ&ユニバースVol.10 が発売になりました!(∩´∀`)∩☆ 第10号ですヨー。二桁号! もちろん拙作の『ちょっと上まで…』も掲載されています。なぜか本誌が10号なのに第12話なんですが(笑) でもちゃんと新作です、もちろんこちらが初公開。 そのほか、山田佳江さんの『アンフォールドザワールド・アンビバレンス』。 にぽっくめいきんぐさんの気になるエッセイ『収集とか出版とかゲーム図書館とか』、波野發作さんの『異世界転戦ダルダイン』。 そして、かわせ
『ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕』 宮澤 伊織(著)🌼🌼🌼 下校途中のいつもの通学路、いきなり上空に巨大隕石登場。 あと30秒で地表に激突、人類滅亡のおしらせ。 主人公の女子高生、久道 空々梨は、同じ学校に通う従姉妹の非数値 无香から妙に冷静な声で「で、どうするんですか?」と問われるも答えることができず……。 きっかり30秒後、隕石が衝突し、地球の全生命は滅亡してしまいましたとさ。 めでたしめでたし。 : という夢をみた。というお約束の夢オチ展開の実績が最初の10ページで
『サはサイエンスのサ 〔完全版〕』 鹿野 司 (著)◇ コンピュータ界隈な人には、雑誌ログインに(これまた長期に)連載していた『オールザットウルトラ科学』の人。といえば通じるかも? 本書は、素人にもわかりやすく親しみやすい語り口で、科学すること、SFすること(?)の面白さを伝えてくれていたサイエンス・ライター鹿野司さんが、2022年に63歳の若さでご逝去されるまでの、およそ30年間にわたってSFマガジンで連載していた、オールザットでウルトラな(それは他紙)サイエンス・エッ
『マン・カインド』 藤井 太洋 (著)◇ 時は西暦2045年。ドローンなどの自動機械による戦争の反動で、お互いの兵器・兵力、勝利条件を事前に公開し条件をすり合わせて戦うことと、機械ではなく人間が引き金を引くこと、が定められた「公正戦闘」という戦争のルールが世界に浸透している時代。 プロの戦場カメラマンで配信レポーターの主人公、迫田城兵は、アマゾン川の源流近くでの戦闘を取材中、ありえない事態に遭遇する。 公正戦闘において152連勝そして0敗という(ありえない)記録をもつ公
『デシベル・ジョーンズの銀河(スペース)オペラ』キャサリン・M・ヴァレンテ (著) / 小野田 和子 (翻訳) ◇ 表紙の帯をみて、てっきり、「俺の歌をきけぇ!」ってやつかと思って手に取ってみた本なのですが、残念ながら日本の某アニメとはぜんぜん関係ありませんでした。ちぇー(笑) ♪♪♪ さあて、お話のほうは……? 宇宙の彼方より突如襲来した「エスカ」という青色のフラミンゴ+魚スタイルの奇っ怪なエイリアン曰く、地球人はひとりぼっちどころじゃなく、銀河には生命がみちみち
『AI覇権 4つの戦場』 ポール・シャーレ (著), 伏見 威蕃 (翻訳)◇ ロシアの大統領プーチンは、「(AI分野の)リーダーになるものは世界の支配者になるだろう」と語ったのだとか。 そんなAI分野の支配者を巡る覇権争いについて、軍事アナリストである筆者が各界のキーパーソンに広く取材し、憂うべき現状をまとめあげた本です。 本の冒頭、カラーページの写真でAI制御のジェット戦闘機と人間のパイロットによる模擬戦の様子が図示されていて、SFファンとしてはめっちゃ雪風感があって気
『イシ / 北米最後の野生インディアン』シオドーラ・クローバー (著) / 行方 昭夫 (翻訳) ◇ ※ご注意:本レビューは本文に従ってネイティブ・アメリカンのことをインディアンと記させていただきます。あらかじめご了承ください※ ◇ 1911年8月29日早朝、カルフォルニア州ラッセン山の麓、オロヴィルに近いある畜殺場の柵囲いに、興奮する犬に吠え立てられ追い詰められた一人の男が縋り付いていた。 彼こそは、35年前の悲劇的な衝突以来白人との接触を断ち、絶滅したと思われ
『EPUB戦記―― 電子書籍の国際標準化バトル』 小林 龍生 (著)◇ 「ユニコード戦記」の続編的なポジションの本です。実際、本書の「まえがき」が「ユニコード戦記」のあとがきと被り、著者の経歴の時系列的にもユニコードでの戦いの終盤戦からこのEPUBの戦いへシームレスにつながっている形になっています。 ↑こちらの「ユニコード戦記 文字符号の国際標準化バトル」でもそうだったのですが、著者本人の体験した個々の戦場・戦闘についての戦術的なあらましが群像劇のキャラクターのような視点
七夕の夜に宇宙に思いをはせながら。 しばらくの間趣味の世界で訳し続けていた本のご紹介です。 ていうか、ボイジャーのすごさを皆さんに知ってほしいいい!! って前々から書いていましたよね! なんかボイジャー関係は鼻息あらくなっちゃうワタクシですww そうそう、最近またすんごいニュース、ありましたよね! しばらく0だけしか返答がないとかいう状態になっていてこんなこといわれていて いよいよかと思われていましたが、しっかり復活! 凄すぎます。 詳しくは、英語版記事ですが ↑
全291ページ完訳! こちらは無料にしておくのでご興味あるかたはもってっちゃってくださいー。 つかれーたー>< ↑オリジナルのPDFは軽く90メガを超えていたので圧縮してあります。圧縮で多少レイアウトが崩れてるかも?? 変な訳文も含めて気になったかたはコメントででも isuee 投げてくださればたすかるますー,,Ծ‸Ծ,, ※でけた、完訳と言ってもこれは荒訳版です。後日もうちょっと奇麗にしてリリースするとおもうー。 ちなみに、もともとパブリックドキュメントなので翻訳
『技術革新と不平等の1000年史』 (上/下)ダロン・アセモグル (著), サイモン・ジョンソン (著) 鬼澤 忍 (翻訳), 塩原 通緒 (翻訳) 📚 なかなか読み応えのある本でした。 なので長文です。レビューといいつつ感想文的な雑文です。さらに最後のところは自分用のメモなので、あえて有料化して隠しておきます。(見なくても大丈夫です。ていうか気になったらぜひ本書を読んでくださいませw) ◇ まずは故事から ラッダイト運動という言葉があります。産業革命の初期、蒸気機
『ここはすべての夜明けまえ』 間宮 改衣 著◇ 第11 回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作品です。 これがデビュー作なんてすばらしい! 「アルジャーノン」以来、ひらがな文体に涙腺がめっきり弱くなってしまったSFファンにむけられた(わけじゃないと思うけど)良作でございました! えぐえぐ(涙) この汁はきっと文体のせい!(違) いやぁ、文体で興味を持ってちら読みし始めたら、ぐいぐい引き込まれて一気読みしてしまいました。 ◇ 物語はいまから100年後、その肉体を機械に置き
『リファクタリング・ウェットウェア』 ―達人プログラマーの思考法と学習法Andy Hunt(著) / 武舎広幸・武舎るみ(翻訳) ◇ わたくし、その道のプロの考え方や学習方法ってとっても興味あります。 これは、尊敬するプロのプログラマーさん、いわゆる達人プログラマーさんからおすすめ頂いた本です。 ウェットウェア、すなわち、固いハードウェアでも柔らかいソフトウェアでもない、ウェット(濡れてる?)ウェア、つまりは脳みそのことです。それをリファクタリング(機能を保ったまま改善
『男たちを知らない女』クリスティーナ・スウィーニー=ビアード (著) / 大谷真弓 (翻訳) ◇ 新型コロナ禍の渦中に書かれたパンデミックSFです。 ◇ とてつもない感染力をもつ、イギリスを発生源にしたこの疫病は、女性には健康被害を与えないかわり、感染した男性のじつに9割を死に至らしめます。 この疫病の第一発見者であり、早い段階で危険を察知し独力で感染経路までも特定した優秀な女医が警鐘を鳴らしたものの、関係機関(の男性たち)は女性特有のヒステリックなたわごととして一笑