見出し画像

出張のスケジューリングについて思うこと

僕の仕事には出張が付き物だ。
まぁまぁな頻度で宿泊を伴なう出張をしている。
転職を挟みつつも社会人人生の大半を営業マンとして過ごしている為、会社は変われど出張自体は慣れたものだ。
行き先が決まり、おおよそのスケジュールを立てたあたりで宿泊地の繁華街に想いを寄せつつ、ビジネスホテルを予約する。
このあたりの嗅覚は手前味噌ながら鋭い気がしているし、「ハズレ」を引くことも少なくなってきた。

そう、ビジネスホテルは楽しい。
ただただ寝るだけのスペースを確保しつつも、近所の居酒屋で飲んだくれ、朝になれば楽しい楽しい朝食バイキング。
これがあるから営業職を続けていると言っても過言ではない。

その辺りの話はnote友達の三毛田さんともスタエフで話している。


と、ここまで丁寧に前フリをしたのだから、今回は「そうではないこともある」という話。


迂闊だったのだ。

今回の出張先は秋田県。
とある産業の活性化が影響し国内外から来訪者が増えている秋田。
この地でホテルを確保するのが大変だということを昨年僕は身を持って思い知らされていたはずなのに。

いつものように大まかなスケジュールを立て、ホテルを確保すべくニヤニヤしながら予約サイトを開くが、「ご希望の宿が見当たりません」的な文字列が表示される。

思えば昨年も宿が取れず、都心部から30km程離れた山奥の研修センターのような宿泊施設に世話になった。

前回の反省を全くもって活かすことなく、今回もどうにか確保出来たそちらに身を寄せることにした。
通常スタイルのビジネスホテルにも電話を入れ「キャンセルが出たら連絡下さい」とお願いしつつも出張当日まで願いはかなわず、そのまま自宅を出発した。
一連の流れを友人にLINEでグチグチと愚痴っていたところ、一緒になってネットで検索してくれたり、思い当たるホテルに電話で問い合わせを入れてくれたりもしていたのだがやはり空きはなく、空いていたとしても弊社の旅費規程の範囲を超えたものだった。
心優しき友人に感謝。

今回の施設、温泉・サウナ付きの大浴場もあり設備的には申し分ないのだが、いかんせん周囲には飲食店はおろかコンビニやスーパーもない。
居酒屋ありきで出張に出かける僕にとっては致命的だ。

さらに良くないことに、この施設にはもう一つの問題点がある。


カメムシが発生すること


山奥だから仕方がないとはいえ、虫嫌いの僕にとっては地獄のような環境である。

昨年宿泊した時はもうすぐ冬になろうかという時期だった為さほど問題ではなかったのだが、今は7月。
カメムシ達にとって繁忙期であることは想像に難くない。

通年設置されていると思われるが、廊下や各部屋には至る所にこんな兵器が標準装備されている。


おしゃれな花瓶でも置いてありそうなスペースに…


殺戮(さつりく)兵器。


こちらは「専用品」。


「カメムシ」という文字列を見ただけで身の毛がよだつ思いだ。
カメムシ専用のスプレーもなかなか目にすることはないし、その噴射口の数たるや、本気度の高さが窺える。


こうやって文句ばかり言っていても仕方がないので、こうなったら出来るだけ楽しく過ごせるように気持ちを切り替えていかなければならない。

ここからは食に関することでも書いていこうか。
そう、居酒屋がなければ作れば良いのだ。

どこのホテルでも同じだと思うが、今回の施設にもご覧のような調理スペースがあるので、こちらを利用する。


大体あるよね。

皆さんが出張や旅行でホテルに泊まる時に必ず持って行くものと言えば、恐らく長ネギとザーサイとシーチキンの缶詰あたりが相場だろう。

チェックインの時にエコバッグから長ネギが
飛び出していることくらい、フロントの人は気にしないはず。


まずは白髪ネギを仕込む。
切った後は水にさらすのをお忘れなく。
こうすることでシャキッとする。


タッパーは途中のダイソーで買った
青い芯の部分は翌朝の味噌汁、納豆用に刻んでおこう

あとはザーサイとオイルを切ったシーチキンを混ぜ、ラー油を加えて和えれば一品目が完成だ。
(写真は後ほど)

次。

たいていのビジネスマンのバッグには通常入っていると思われる「そら豆」。
チェックインする手前あたりから「塩ゆで」にするか「焼き」にするか悩み始めるのが出張慣れした営業マンの心理だとは思うが、僕は性格上、知らんオッサンが使ったと思われる共用の鍋で茹でるという行為がどうしてもしんどく感じてしまうため、サヤに入ったままの状態で焼くことにする。
※この理由から、上記の写真に写っている包丁とまな板をお借りするのは中々の勇気を発揮した。

魚焼きグリルにそら豆を並べ、思い切って火力MAXで焼く。
サヤが黒焦げになっても全く問題ない。
適当に裏表を返しながら、トータル20分程焼く。


この間、1本目のビールが空くことになる。


そんなこんなで出来上がった食卓がこんな感じだ。


そら豆のポテンシャル高し。
普通の塩にすればよかった


…もはや、ただの自宅だ。

ちなみに僕は同じ部屋に3泊するため、部屋に備え付けられたミニミニ冷蔵庫は2日目の時点でこんな有様になっている。


一日目のそら豆が美味すぎたので2パック追加購入。
明日の朝食用に取っておいた豆腐(左上)がガチガチに凍っている。
これだからミニミニ冷蔵庫は。


断っておくが、住むつもりはない。
周囲に居酒屋も無く朝食バイキングも無い状況で最大限の幸福を追求した結果がこれなのだ。

そして、最近ロクにnoteを更新しない僕がこんな時間に記事を投稿していることから察して欲しい。



ヒマ!



今回の件から僕が得るべき教訓は、

マイ包丁とマイまな板は持参すべきということ。
ホテルは余裕をもって取りましょう、ということだ。
皆さんも出張、旅行の際に参考にして頂きたい。


追記
ダイソーでナイフとまな板を買いました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?