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博士って、大変ですね

こんにちは、らるです。

先日、博士卒で研究をしていた
という方と話をしてきました。

その際に聞いた、博士卒の現実と
研究に生きることの意外な楽しみについて
書いていきます。

博士の現実

はっきり言ってしまえば
物好きしか集まらないのが博士だと
その方はおっしゃっていました。

というのも、博士まで進んだとして
実利的に得られるものというのが
少ないからです。

まず一つは、学生の期間が長くなることによる
金銭的な圧迫です。
奨学金や、補助金の制度があるとはいえ
卒業して働くほうが、金銭的には
得な面か大きいです。

でも、博士まで学んだら
就職してたかいお金がもらえるんじゃないか?

という意見もありそうですが
これも、一概にそうともいえません。

むしろ、就職の選択肢が
専門に特化した研究職か
学術側に絞られてきます。

単に企業で研究職につくなら
修士で卒業しても
選択肢はかなり幅広くあるので
わざわざプラス三年通うメリットは
企業での研究職につきたい、という視点では小さい
と言えます。
(働き始めたあとに、肩書きのメリットをもとめて、博士を取りに来る方は居ますが。)

そして、博士というのは
卒業のハードルが高いです。

基準は大学ごとに違いますが
普通に努力すれば出られるという簡単なものでなく
論文の雑誌掲載だとか、大きな学会での
発表回数とか、大げさに言えば
世間に認められる実績が必要になってきます。

これは、なかなかハードルがたかく
少なくとも修士との違いは大きくあります。


一方、意外なメリットとしては

真面目に研究をしていると
色々なところ、色々な人とつながれることです。

主に学会での関係になりますが
学会の開催場所は多岐にわたるので
ときには海外もふくめ
色々なところを渡り歩くことになります。

他の学術機関や、企業もふくめ
広げようと思えば、人脈はどんどんと
広がっていきます。

これには、魅力を感じる人も多いのではないでしょうか?


ただ、人の繋がりなら、違うことでも
広げることはできますし
先に示したとおり、ハードルも高いものです。

基本的には
「その分野が好きでたまらない!」という
いわば、「もの好き」な方以外には
オススメ出来ない選択肢だといえます。


ただ、その「もの好き」な方が
世界を変えたり、救ったりする発見を
するわけですので、
一般的な損得はおいて、
好きだから突き詰めたい、という気持ちを
大事にする人が増えて、博士に進む方が
ふえてくれるほうが、世の中は
より良くなるんじゃないかなあ…という気は
してはいます。

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