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不幸の原因は「8つ」ある【ラッセル『幸福論』③】
今は不幸を感じずに過ごせています。
らるです。
ラッセルの幸福論の続きを
紹介していきます。
前回は、不幸の原因は「自己没頭」であり
タイプとしては3つあるという話をしました。
・罪びと
=罪の意識に取りつかれた人
(実際に罪を犯したかどうかに関係なく)
・ナルシシスト
=度が過ぎて、自己の賛美を求める人
・誇大妄想狂
=魅力的であるより権力を求める人
愛されるより恐れられることを求める人
ラッセルは、さらに詳細には8つの原因を
挙げているそうです。
今日はそれらを紹介していきます。
不幸の原因8選
ラッセルが挙げているのは
以下の8つだそうです。
①バイロン風の不幸
②競争
③退屈と興奮
④疲れ
⑤ねたみ
⑥罪の意識
⑦被害妄想
⑧世評に対する怯え
パッとみて、おおむね分かると思いますが
①はわからないと思います。
これは厭世主義のことです。
理性によって厭世的になってしまうこと。ひと言でいうとペシミズム(悲観主義)です。ラッセルはそれでは本末転倒だといいます。自分で勝手に不幸な世界観をつくり、そこに閉じこもろうというのですから。
自分で不幸な世界観を作って
勝手に不幸になっているようなら
こんなに悲しいことは無いですよね。
ラッセルは旧約聖書のこんな話を引用して
います。
既に死んだ人を幸いだと言おう。更に生きていかなければならない人よりは幸いだ。いや、その両者よりも幸福なのは、生まれて来なかった者だ。太陽のもとに起こる悪いわざを見ていないのだから。
生まれて来なかった者が幸福
これは、反出生主義的ですね。
この状態に陥ったら
生きている意味ないんじゃないか?…と
思ってしまうかもしれません。
ただ、この反出生主義でさえ
「すでに生まれて、存在している人」に関しては
「死んだほうがいいとは言っていない」
という点には注意した方がいいでしょう。
いずれにせよ、生まれたからには
生きていくことを考えた方がいい
ということですね。
まとめ
ラッセルが挙げる不幸の原因8選
①バイロン風の不幸=厭世主義
②競争
③退屈と興奮
④疲れ
⑤ねたみ
⑥罪の意識
⑦被害妄想
⑧世評に対する怯え