【感染予防】病院・介護施設における患者(入居者)間の主要感染ルートの考察とその予防法
個人的な考察です。結論から書きます。
すでに感染している患者(入居者)が、食後に薬を飲むときに手のひらと下唇が接触して唾液ごとウイルスが手のひらにつき、彼らがトイレに行くときに大部屋のドアの手すり、廊下の手すりなどにウイルスが移行し、周囲に感染が拡大すること。これが患者(入居者)間の主要感染ルートだと考察します。
試しに、薬を飲む動作をしてみてください。下唇と手のひらが必ずといってよいほど、接触します。これは、ウイルスのインサートでもあるし、逆にイジェクトでもあります。
その他、玄関ドアの手すりなど各部屋のドアのから、同様に手のひらを介して感染が広がるルートもあると思われます。こうして、入院患者(入居者)間で感染が広がったのち、彼らと会話をする看護師(介護師)、看護師と会話をする医師という順に感染が広がっていく可能性が考えられます。
次に、薬を飲むという行為から患者(入所者)間で感染が広がることを防ぐ具体的方法を3つ提案したいと思います。
[方法1]
薬を飲む際に、患者(入所者)の掌(てのひら)全体にラップを広げます。薬をこの上に落としていきます。そのまま薬を飲んでもらい、事後はそのまま手を握ってラップを小さく潰してもらってから捨てます。
15センチ幅程度の小型のラップが適当でしょう。
[方法2]
まず、患者(入所者)にメモ用紙を購入してもらいます。コンビニや病院の売店でも売っているような一般的なものです。
メモの側面にウイルスがつかないよう、防護のためのカバーを付けておきます。メモを縦に二つ折りにしたものを2枚裏から貼っています。
メモを1枚取り、広げたティッシュの上で次のように折ります。この際、メモの中心部(内側)には指を触れないようにします。
薬を乗せます。
こぼさないように飲みます。
私は職場でサプリメントを飲むときやナッツを食べるときにこの方法を使っています。職場でラップを取り出すのは大げさなので。
[方法3]
食後のスプーンにそのまま薬を乗せ、こぼれないように口に運んでもらう方法も現実的かも知れません。ただ、手が震えて薬をこぼしてしまうようなお年寄りの方には難しい面がありますので、そのような方には、看護師や介護師の方が薬を口に運ぶまでをしてあげるとよいと思います。ただし、スプーンに薬を乗せるのは、跳ねるし、転がりやすいし、難易度高めです。
(もちろん、消毒液が潤沢にある場合や、室内に手洗い用の流しがあるなどの場合はこのような方法を取らなくても大丈夫だと思います。)
この方法が広まって、医療崩壊をする病院や介護崩壊をする介護施設が少しでも減りますように。
[重要な補足]
院内感染が広がっているという病院の映像をみたところ、トイレの流しが「自動吐水式の蛇口」ではなく、レバー式でした。このような設備の病院・介護施設の場合、主要感染ルートは間違いなく「トイレの流しのレバー式の蛇口」だと考えます。「自動吐水式の蛇口」を設置することを強くお勧めします。蛇口のハンドルの感染リスクについては、次の記事を参照してください。