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4年前に撮ったバンコク・タラートノーイ。哀愁漂う「あの時」の空気感。

たまたま4年前の写真を眺めていた。
そしてたまたま流れてきた記事で #エモ1グランプリ という企画を知り、参加してみようと思い書き始めた。が、子どもが熱を出しバタバタしている間に締め切りが過ぎてしまった。(育児あるある、そろそろ慣れてきました)

撮影は2020年、コロナ禍真っ只中。私たちはベトナムからタイへ引っ越した。今となっては懐かしい2週間のホテル隔離を経て、家を決め、生活が落ち着いたタイミングで撮った写真たちだ。

干された布マスクに当時を思い出す。

現在のタラートノーイはタイ人の若者はもちろん、多くの観光客で賑わう場所だ。中華街ヤワラートとは少し異なる雰囲気を持つのは、福建を中心に海南や客家出身の中華系コミュニティーだからだろう。(タイの中華系の多くは潮州出身)

ガランとした渡し船

さて、撮り歩いた時期のタイ国内の様子はと言うと、マスクは付けているものの「国内経済を回そう」という動きだったと記憶している。政府主導で連休が導入・国内旅行が推奨されていた。(私も恩恵にあずかりステイケーションやビーチリゾートを楽ませていただきました!)

夕方だからだろうか、人通りが少なくどことなく寂しい雰囲気
リプトン15バーツ、缶コーラ15バーと書かれた手作り看板が可愛い
おそらく変わらぬ日常を送っているであろう中古エンジン工場
このあたりは福建出身の中華系エリアだと言われている。
桑野先生の著書によれば福建語を話す福建出身の客家人とのこと。どこまでも興味深い
背中に天使の羽が

この日、近くにあるフアランポーン駅にも行ったのでその時の写真もどうぞ。
2020年まだ現役だったフアランポーン駅
今は数本の運行を残し、ほとんどが新しいバンコク中央駅に移行済みだ
今振り返れば、このような絵も見納めだった。

この写真を撮った時、タイ国内がどんより暗かったか?と言えば、そんなことはない。夜間外出禁止など厳しい措置はすでになくなっていた時期で、国外からの観光客の流入はないにしろタイ国内にいる人々は自由に動き回っていた。

にも関わらず、今、こうして写真を見ていると暗く哀愁漂っているように感じる。観光客のいないバンコクはどこか寂しく、そんな空気だったことをポツリポツリと思い出してきた。


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