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「わたし、定時で帰ります。」って、あなたは言えますか?

タイトルに惹かれて、読むリストに眠っていた本

「わたし、定時で帰ります。」
もう、これだけでインパクトが強くないですか?

ただ、最近まで読書から離れていたので、タイトルに惹かれながらも読むリストにずーっと眠っておりました…。

まずは、簡単にあらずじをご紹介します。

あらすじ。

主人公「東山結衣」は、定時に帰り、行きつけの中華屋さんのハッピーアワーに行くことが日課。そんな結衣のもとに、元婚約者であり、上司、そして仕事中毒の「種田晃太郎」から新しいプロジェクトのチーフの話を持ち掛けられる。最初はチーフを断るも、晃太郎の元職場の社長でプロジェクトマネージャーの「福永」がどんどん状況を悪い方向に追いやっていき、結衣も巻き込まれていく…。結衣をよく思ってない人たち、晃太郎を仕事中毒へとなる元凶をつくった「福永」という存在、いろんな背景や人の想いがぶつかりあいながらも、結衣たちはプロジェクトを成功させることができるのか…!?

ここからは、私の「読書感想記」になりますので、いち読者として”感じたこと”、”考えたこと”を綴っていければと思います^^

「定時で帰る」それって正解?

WEB制作会社で働く結衣たちの会社の中でも、定時に帰っているのは結衣だけで、あとの人たちは自分の体調も顧みず仕事をするような人たちばかりです。

実際、結衣に敵対心を抱いている「三谷佳菜子」という登場人物は風邪でひどくせき込んでいても絶対に早退や休みをとろうとしません。

「定時で帰る」

って改めて、難しい問題だなって思うんですよね。

基本、仕事は定時内で終わらせるもの。って私自身は思ってます。
仕事ができるっていうことも含め、そう解釈をしているのですが、一方で自分のことだけになってないか?ていう疑問がなくはないです。

そのときの状況、状況で、残業がどうしても発生してしまうこともありますし、それがチームで仕事しているなら、同じチームの人は最大限やっていて終わってないのか。それとも、そもそも定時内で終わらそうって気がないのか。によっても今後の仕事の仕方とか変わってくると思うんですよね。

後者のような人がチームにいると、仕事ができる人に仕事が偏って負担が大きくなるばかりになってしまいます。

それが、元婚約者の晃太郎だったりもするのですが…。

「定時で帰る」このひとつだけ見ても、どちらが合ってる。間違ってる。というような単純な問題じゃないよな~。なんて思いながら物語を読んでました。

「会社のために自分があるんじゃない。自分のために会社があるんです。」

これが一番私の中で印象に残っていた「メッセージ」です。

思わず今の会社の同期にスクショして送りました(笑)

彼も、今の仕事に忙殺されて体調壊したりしていたので、私からも届けたかったメッセージでした。

私自身、理想を追い求め続ける、要は「夢追い人」みたいな人だからこそ、なかなかひとつのとこにとどまることができてない。ってことを今、こう書いていて発見しました!(笑)

恋愛でも理想を追い求めてばっかだな~…シーン

あ、逸れました(笑)

理想を求めるのが良いか悪いかは一旦置いといて、
すごく根本に置く考え方としては持っていたほうが良い、と私は思ったメッセージでした。

自分のために動く中で、それが会社の利益につながる。
そんなwin‐winな図式が取れれば、「仕事」が「志事」になって、幸せこの上ないですよね!

「定時で帰りたい」そう思っていても、それを言えてる人ってどれだけいるのか?

ほとんどいないのではないか。
って私は、思ってます。

どこか「正社員は残業して当たり前」みたいな感じがあるなって、私が今、正社員で働いていて思います。

特に私は、残業ありの仕事を以前の正社員の仕事でもしていたことがなく、今の会社に入る前も派遣や個人事業主でしたので、あまり「残業」というものに馴染みがなかったのも事実です。

もちろん、会社によるとは思ってます。
現に、取引先では18時定時で18時半には会社の電気が強制的に消される。くらい徹底しているとこもあるって聞いてます。(さすがにすごい)

ただ、そこまでじゃない会社で、実際に定時で帰りたくても帰れてない人が大半なのが現状ではないかと思ってます。

仕事が終わらない。っていうのを抜きにして
「定時で帰ります」
という一言を言う勇気って相当ですよね…苦笑

願わくば、仕事の量で帰れるか、帰れないか、は別として、
「定時で帰ります」
の”この一言が言える”ような環境で会社があってほしいと思いました。

まあ、これが私が会社員だからそう思うのであって、
経営者からの視点で考えるとまたいろんな意見が出てくるかと思うので、結局私の中でもずっと押し問答が勝手に繰り返されているのですが(笑)

でも、そういう雰囲気の会社であれば社員も働きやすい会社ってことで、社員が長く働くとか、生産性が上がるとか、経営者の視点でもメリットはあると思うので、やっぱり願っておきます。

明日も定時では帰れないだろうな。(笑)
かくいう私も今のところ、言えないひとりですね(笑)

あとがき

いや~、感想を書いている中で、自分自身のことも明確になりました(笑)
新しい発見、いや、わかっていたことだけどもやが晴れてはっきり、すっきりした感覚です♬

本から得られるものもあるし、それがきっかけになってこうやって考え、見つかるものもあったり。
改めて読書の面白さを実感しました^^

今の仕事や働き方、会社にちょっとでも考えるとこがある方には一度読んでみてもらいたいです。

あ、ドラマにもなってたんですね。
ドラマはあいにく見ていないのですが、自分で想像力を働かせられるのは本のが最適かなって思ってます♬

では、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!
またお会いできればうれしいです♡

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