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【10年後の自分図鑑 ♯01】出版(営業・編集)→編プロ(編集)→人材広告(営業)

こんにちは。ryoです。
『10年後の自分図鑑』第1回目は、自分のキャリアを棚卸するという意味で私自身にいたしました!(笑)
概要は下記、ご参照ください。

キャリアコンサルタントの友人にインタビューしてもらいながら、10年働いてみた今の自分をまとめてみました。
「働く」ということに対する、モデルケースの1つとして読んでもらえると嬉しいです。

まず、私の自己紹介をあらためて。

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ryo(32歳)
岩手県盛岡市出身。大学進学と合わせて上京。経済学部卒。2011年卒業後、出版社に入職し、営業と編集の仕事を経験。4年勤めたのち、編集プロダクションへ転職。編集として3年勤め、人材広告会社へ転職して今に至る。2017年国家資格キャリアコンサルタント取得。
ryoさんのモデルケースにおける3つの特徴
・転職経験2回
・故郷を離れて働くと言う選択をした
・転勤の経験がある

どんな仕事をしてきたの?

ーどんな仕事をしてきたんですか?

今の会社は3社目になるんですが、まず大学卒業後は出版社へ入職しました。編集志望だったんですが、倍率がすごく高くて、「なんでもやります!」っていうスタンスでアピールして内定をもらいました。そうしたら、入社式に営業職で大阪支社への配属を命じられました。笑

ー大阪ですか! 出身は岩手と聞きましたが・・・

そうなんですよ。大阪は、修学旅行で行ったくらいだったのでゆかりは全くありませんでした。転勤することはまったく想定していなかったので、かなり驚いたし、ショックでしたね。笑
ただ、行ってみたら支社の方も気にかけてくれるし、楽しかったです。学生時代の友人も何人かいて、寂しくなかったかと聞かれたら嘘になりますが、楽しんで生活できたと思います。
ただ、心構えというか、転勤のある会社だということをもっと覚悟していたら、少し違ったのかなとも思います。何年たったら転勤するのかという規程はなかったので、数年で東京に戻る人もいれば、20年近くその土地で働く人もいました。そのあたりは、もっと就活したときに調べておけばよかったかな、と思います。

ーなるほど。学生の時には、なかなか気がつけないことってありますよね。ところで、編集職ではなく、営業職として配属されたようですが、営業の仕事はどうでしたか? というか、出版社の営業ってどんなことするんですか?

私の勤めていたのは教科書の出版社だったので、営業先は学校でした。学校の先生が営業対象です。普段どうやって授業進めているのかとか、今の学生の傾向などヒアリングして、編集部に戻したりしていました。日々、若い先生から校長先生まで、幅広い年代の方と話せたので、結構勉強になりましたね。
営業って色んな形があると思いますが、やってみたらとても楽しかったし、自分に向いているのかなと思いました。編集するにも、まず現場のことを知らないといけないし、自分で言うのもなんですが、一生懸命やってました。笑
同期も先輩も、仕事やプライベートを気にかけてくれて、正直厳しい営業でしたが、なんとかやっていけたと思います。
で、1年働いたくらいに、東京で編集職と営業の兼務を命じられたんです。1年という期間限定でしたが。

ーお、ついに念願の編集職ですね。どうでしたか?

とても楽しかったです。「天職だ!」と思いました。笑
もともと本が好きで、好きなものに携わって仕事がしたいと思って就活していたので、充実感がありました。
ただ、本当に初めての領域だったので、慣れるまでに大変でした。もっと、本をデザインとかレイアウトとかいう観点で見ておいてもよかったかなぁ、と。
そして、1年経って営業職として大阪に戻ることになりました。

ー東京から大阪へ、編集から営業へ。複雑ですね・・・。

やっぱり戻るときは辛かったです。それで大阪に戻って営業職として1年くらい働いてみて、やっぱり編集の仕事がしたいと思って、東京の編集プロダクションに転職しました。何年経ったら転勤とか、異動とかもう少し明示されていたら違ったかも知れません。会社側からしたら、すごい難しいことなんだと思いますけどね。笑

初めての転職どうでした?

ー初めての転職ですね。どうでしたか? 編集職専業として働いてみて。

これまた、すごい楽しかったです。笑
編集プロダクションとあって、手芸、料理、旅、キャンプ、語学、ビジネス、ホビーと本当たくさんのジャンルの本を作りました。割と取材が多かったので、その道のプロとか、飲食店とか芸能人とか色んな人と話せて、それもとても勉強になりました。
あと、若い世代が多い会社だったので、なんか部活みたいな感じでしたね、今振り返ると。笑

ー部活?(笑)

何冊もの本を同時並行して作らないといけないので、やっぱり徹夜だったり、休日出勤が当たり前でした。休日「仕事しなきゃー」って、会社行くと誰か絶対いるみたいな。笑
日々結構過酷だったけど、みんな本を作るという目標は同じだったり、雑誌だとチームで作ったりするので、連帯感あったような気がします。そういった意味で部活みたいな感じでしたね。

ードラマとかで徹夜の作業風景よく見ますもんね。そこから異業種の人材広告へ転職されたんですよね。どうしてですか?

やっぱり、ハードな仕事というのが大きかったです。たまたま、何冊の本の校了が重なって、2日くらい暇な日ができたんです。その時に、なんとなく「働く」ってなんだろうなーって考えて。それまで、ずっと目の前の仕事に追われていたので、他のことを考える余裕がなかったんですよね。それでなんとなくネット見てたら「キャリアコンサルタント」という資格を知って、学校に通ってみることにしたんです。仕事が忙しくなって、結局2クールかかったんですけど、なんとか卒業して受験資格を得ました。
学校通う中で、自分は「表現することが好き」なんだということも知れたのが大きかったです。本は表現する1つのツールであって、それ以外にも表現する方法はあると知って、今の会社へ転職することにしたんです。
今の会社は学生へキャリア教育も行っているので、「働く」ことと「表現」することがどちらもできました。

ー今はどんなことをしているんですか?

医療業界に絞った人材広告会社なので、病院だったり、大学や専門学校へ行ってヒアリングしています。採用側と採用される側のニーズをうまくマッチさせることが使命ですね。人材紹介もやっているので、求職者の転職相談なども行っていますし、学生のキャリアカウンセリングも行っています。本当色々です。笑

10年働いてみてどうですか?

ー楽しそうでいいですね。10年社会人として働いてみて、こうやって振り返ってみてどうですか?

本当あっという間だと思いました。大学2回卒業しても足りないんですもんね、10年って。笑
ところどころ、悩むことは多かったですが、今こうして振り返ってみると、各仕事で学んだことが、それぞれ繋がりながら、ここまで来たのかなって思います。取材で培った能力は営業にも、傾聴力にも役立っているように思いますし、表現する力は、編集職で培ったように思います。まだまだ全部半人前ですけど、やっぱり今の自分は各職場で学んだことが生きていると思います。

ー10年働いてみて分かったことってありますか?

たくさんありますが、どんな仕事にも言えるんじゃないかなーって思うこと3つ。
まず、「困った時は周囲に頼る」こと。1人でできることって限界あると思いますし、助けてもらわないとできないことも、たくさんあると思うんです。危なくなる前に、周囲にSOSサインを出すって大事だと思います、私は痛い目を見て学びました。笑
2つ目が「正しい方向に努力する」こと。努力は全て報われると思っていましたが、それは正しい方向に向かっているときに限ると学びました。間違っている方向に進んでいると思ったら引き返す勇気も、その方向は間違っていたと認めることも大事だと思っています。
3つ目が、「最終的に目の前の課題に取り組んで解決するのは自分自身」だということです。助けてもらいながらも、結局は課題を解決しなければいけないのは、他ならぬ自分自身だと思っています。

ーありがとうございます。勉強になりました。キャリアコンサルタントっぽいこと聞きます。ryoさんのキャリアアンカーってどれだと思います?

「奉仕・社会貢献」ですかね。本を作るにしても、読者によりよい知識を提供したいという思いがありますし、人材広告にしても、よりよく働くことができるようにしたいって思います。教育に興味があるので、多分奉仕・社会貢献が近いと思います。10年働くと、キャリアアンカー分かってくると言いますが、本当ですね。笑

ー少し話は変わりますが、編集職、営業職って別の職種に就いてみてどうですか? 

営業職って言っても、扱う商材によって全然違う仕事になると思うんですよね。本当、人柄で勝負するような営業もあれば、分析力を駆使して仕事をとる営業もあると思うし、行動力がものを言う営業もあると思うし。スタイルもアプローチもそれぞれ違うと思います。
編集職も同じようなこと言えると思っていて、作る本のジャンルが多岐に渡るのであれば、好奇心必要だと思うし、特定のジャンルに絞った本を制作するなら、何か特別に詳しくて好きな分野が1つあれば勝負できると思うし。

10年前の自分にアドバイスするとしたら?

ーそうですね。今、本当に色んな職業がありますし、それぞれ調べてみないと分からないことってきっとたくさんありますよね。最後になりますが、もし、10年前に戻って、もう一度就活するとしたら、どんなことを大切にしたいですか?

営業とか、出版とかジャンルで区切りつつ、同じ業界でも会社ごとに仕事内容とか、重点を置く事業って変わってくると思うんですよね。だからこそ、表面だけでなく、どんな仕事をするのか、もう少し徹底的に調べても良かったのかなって思います。
あとは、本が好きだから出版社を選びましたが、どうして本が好きなのかってところまで考えてみたら、表現することが好きっていう価値観に気づいて他の業種も選択肢に入っていたかもしれないですね。
こうやって10年働いてきたからこそ、分かったことですし、今までの選択肢に後悔はないですけどね。
あとは、故郷で働くという選択肢ももう少し考えても良かったのかもしれません。よく、地方は仕事がないなんて言いますけど、調べもしないで、それを鵜呑みにしてました。今はリモートでできそうなこともたくさんあるし、地元に貢献するっていうことも今後考えていきたいです。

ーありがとうございました。目の前のことに全力を尽してこそ見えるものってありますよね。また10年後、振り返りましょう!


ということで、第1回『10年後の自分図鑑』でした。
こういった形で今後もキャリアのモデルケースをご紹介していきます。
引き続き他の記事も更新していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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