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ウルトラマンは迷わない

こんにちは。らぷちゃです。
議員という立場・職業に興味がある方に向けて発信をしています。
ときどき、今回みたいに議員に関係ないことも書きます。


正義のヒーローウルトラマンは迷いません。
私は迷い続けています。
という話。

去年、地方議員を辞めた。
2期目の途中。1年半の任期を残して。

一般的に議員が任期中に辞めるっていうと ①何かやらかしちゃった ②別の選挙に出るとき のどっちか。私はどちらでもなくて「勉強したいから辞めます」って辞めた。本質とは全然違うところで賛否を表明する酷い議会だったし、首長から「らぷちゃが言ったことは絶対やるな」という指令が管理職に出るような呆れた行政で、ここにいても仕方ないと思ったから。勉強に出て、いつかまた戻って、違う形でまちに貢献したほうが絶対に良いと思ったから。

情報発信は丁寧にしていた。だから、私の置かれている状況は多くの人にきちんと伝わっていて、たくさんの人に「辞めることにしました、申し訳ないです」って挨拶に行ったけど「あんな議会だもんな。良い決断だと思うよ」と言ってくれた人が大半だった。2回連続でトップで当選してたし「無責任だろ」って言われると思っていたからびっくりした。じいちゃんばあちゃん世代も「頑張れ。やりたいことをやれ」と言ってくれた。

で、そこからの私は超ざっくりいうと、

離婚が決まる、仕事が決まる、地方に行く、というのが1週間の間に起きて、セクハラに遭いつつ仕事が充実、最高の仲間と巡りあう、地方から戻る、都内に引っ越す、公設秘書になる、パワハラに遭う、辞める、地元に戻る、鬱になる、ニートになる(←イマココ)、って流れ。

辞めてから、ちょうど一年たった。

さてその一年があまりにも怒涛で、喜怒哀楽では表現しきれない思いを良くも悪くもして、4,5年分を消化したと思えるぐらい「変化」した。「充実」していたともいえる。

けど、私は町に戻るには早すぎた。国政も見て、国や地方の選挙も見て、100人以上と新たな人脈もできたけど、自分の中での時間の進み方とはうらはらに、実際はたった1年しか経ってなかった。しかも鬱で戻ってるから余計にどうしようもない。地元に戻っても、ゴミ出しすらできないひきこもり状態である。

私と同じタイミングで、私と同じように、1年の間に、変化の波を起こし、楽しみ、悔しがり、学び過ごした友人がいる。

その友人とは1カ月に1回は話していたけども、お互い会わないで過ごした間での変化に、お互いが、のけ反ってびっくりし合った。「この前は〇〇だって言ってたじゃん。もう✕✕になっちゃったの?」とか「あんなに悩んでたのに、もう決めて、そっち行って、あっち行ってなの?」とか。

で、今日、久しぶりに会って「ちょうど一年経っちゃったね」と話したのだけど、私と彼女とでは、1年の間でした新たなチャレンジ、決断、捨てたもの、得たもの、同じようにたくさんあったはずなのに、この先の一年がまるで違うことに気が付いてしまった。

私は、目標が、ない。
やりたいことが、ない。
理想的な自分が、見えない。

いろいろあって、数年前に命より大切なものを失ってしまった。
それから数年を経て、直近では「〇〇したい!」って思えるようにはなったけど、自分がなりたい未来が描けない。生きていたい未来って何?
何年も経つのに描けない。

1年間、必死に生きて、充実してたとか言っちゃって、それでごまかしていたことも今ならわかる。だって、友人は違ったから。

彼女の1年は、私の1年とは全然違う結果をもらたらせていて、未来を見据えた選択を次々としていた。悩んで悩んで、でもなりたい自分を描いているから、勇気が背中を押しさえすれば次へ行った。

上がったり下がったり、上がったり下がったり、大泣きしたり、大爆笑したり、私と彼女は同じように繰り返してきたのに、ふと見たら、ずー----っと彼女は遠くにいて、彼女の見ている先はゴールがあって、私にはゴールがなかった。

わりと神社とか行くから(不動明王のお経の太鼓のノリが好きで祈祷とかしてもらう)、自分に「お願いごとがない」ことには、実はうっすらと、少し前から気づき始めてはいた。〇〇になりますように、が出てこないから。

護摩焚きをしてもらったときの心願成就と開運厄除けの札が家にあるけど、今ぼーっと見ながら「心願」てなに?ってなってる。「開運」てどういう状態?ってなってる。

毎日、迷ったまま。

どう生きていくか。ひたすら迷っている。中田あっちゃんが勧める「やりたいことの見つけ方」という本で実践もした。ひたすら考えもした。でも出口がどうしても見つからない。だから一見よさそうが仕事の話が来ても、自分が描く未来の自分がないから、それをやるべきかやらないべきかが全然判断できない。ゴールが見えないんだから、そこに行く道が見えるはずもない。幸せになれる気もしない。

ウルトラマンは迷わない。相手に負けるんじゃないだろうか、なんて考えない。自分が助けに行くべきなのか、息子のセブンが行ったほうが良いんじゃないか、なんて考えない。だって彼はヒーローだから。自分が「人を助けるために生きている」と知っているから。だから強い。

私は、弱い。

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