マガジンのカバー画像

🔶私の好きな奈良 アーカイブ② ~2024/11/17

10
奈良のいろいろなところを訪れた記録です。あまり馴染みのない人が読んでも魅力が伝わる様、わかりやすく紹介できればと思います。
「🔶私の好きな奈良」シリーズは、月3本ぐらいのペースで新作を公開しています。公開してしばらくは無料…
¥500
運営しているクリエイター

#聖徳太子

🔶私の好きな奈良:世尊寺 日本初の木彫り仏像を安置 太子と推古建立の東西塔

写真は、奈良県南部、大淀町にある世尊寺(せそんじ)です。 一見、田舎にある寂れた古寺ですが、実はこの世尊寺、古くは比蘇寺(ひそでら:比曽寺、窃寺)、吉野寺、現光寺、栗天奉寺と呼ばれ、日本で始めて造られた木彫りの仏像である「放光仏」が祀られていたということで日本書紀にも記載のある由緒ある寺なんです。 古くは聖徳太子が建てた東塔(豊臣秀吉、徳川家康の手を経て現在は滋賀県の園城寺:おんじょうじ に移設)、推古天皇が建てた西塔があった(いずれも現在は塔跡のみ)などの由緒があり、平

🔶私の好きな奈良:聖徳太子の斑鳩宮 三井の地に法輪寺 世界遺産の法起寺三重塔

タイトルの写真は、奈良県斑鳩町の法起寺です。 三重の塔は現存最古の三重の塔として、世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」のなかでは唯一、法隆寺外から登録されています。 法隆寺については47の建造物が登録されており、あまりにも膨大な数の構成資産があるため別の機会に譲るとして、今回は飛鳥の地を離れて斑鳩宮を築いた厩戸王(聖徳太子:574-622年)のこと、当時の時代背景など大まかな流れを整理し、斑鳩三塔に数えられる法輪寺、法起寺に触れてみます。 斑鳩宮建設は推古天皇の時代 日本