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★幸せに導く一分法話★ 【伸びる人は、やっぱり心でした】

以前、能楽の二十六世観世宗家・観世清和氏のインタビューを読んだことがあります。

観世流と言えば、室町時代初期の観阿弥・世阿弥の頃から連綿と続く能楽の名家です。

その宗家が、興味深い事をおっしゃっていました。

お弟子さんで伸びる子の共通点があるというのです。

当然、お弟子さんもたくさんいるわけですから、体感的に共通点が分かってくるのでしょうね。

その共通点は、
「真心です」と言われていました。

「真心のある子は真摯に舞台をやりますし、打てば響くように稽古にも一所懸命に取り組みます。」

「ちょっと不器用なところがあっても、その子の素朴な心、素直な心を見てあげて伸ばしていくことが、大事なんです。」
と言われていました。

また、ある大工さんの棟梁の言葉にも「素直な子は伸びる」と言っていました。

素直と言うとなんでも言うことを聞くように勘違いしてしまいますが実はそうではなくて、しっかり聞いて吸収して、自分で考えて取捨選択をできる人という意味です。

表面ずらの派手な世界を好む人や小器用に生きる人には、素直とか真心とかは愚鈍な人のように受け取られがちです。

でも、どのような業界でも結局は、その心が見られているのです。

物事を極めて来た人や歴史を紡いできた方々は、信仰で言うところの真理・原理・原則を、感じ取って表現されているのだと思いました。

そして、その地道な努力を続けられるのは、素直・真心・謙虚などの心がないとできないということですね。合掌

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