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【解説チャレンジ②】個別最適な学び×ロイロノート〜個別最適な学びで目指すもの・「この子」を探る〜

解説チャレンジをしている背景はこちらの「解説にチャレンジする理由」の章をご覧ください。

個別最適な学びの目的って

「個別最適な学び」の目的は、子どもたちの能力を育て、自立して学べるようになることが目的です。

そのためには、2つを組み合わせることで、子どもたちが自分から進んで、場合にはみんなで話し合って、深く考える学びを目指します。

  1. 一人ひとりの子どもが自分に合った方法で学べるようにすること

  2. 「1.」が難しい場合は、みんなで一緒に学ぶ「協働的な学び」をすること

個別最適な学びを進める2つのポイント

1. 一人ひとりに合った学び方: <先生>がそれぞれの子どもが自分に合った教材や学習時間、方法を選んで学べるようにすることが大切です。これを「指導の個別化」といいます。
2. 自分で学ぶ力をつける: <子ども>が自分で学ぶ内容や方法を計画し、実行できるようにすることも重要です。これを「学習の個性化」と呼びます。

このように、2つの主語「先生」と「子ども」のどちらもが伴うことがポイントです。

子どもたちが自分で学び方を選び、決めていくことが「個別最適な学び」の基本です。先生は、子どもたちが自分で選んだり決めたりできる場を意図的に作り、子どもが自分にぴったりの学び方を見つけられるように手助けします。

先生の役割と大切なことは、現代の企業課題にも使える

「個別最適な学び」の中で、先生は子ども一人ひとりが「自分らしい」学び方を見つけられるように、支援と指導を行います。どのような方法で教えるかは大事でなく、重要なのは子どもたちが自分のペースで、楽しく学べる環境を作ることです。

企業に置き換えると、経営学者の宇田川元一さんがいうナラティヴ(narrative)と捉えていてもいいかもしれません。

企業でも部門やグループが大規模になると、相手を<私とそれ>と捉えることが増えます。それが続いてしまうと、仕事をべき論で進めて業務を行うことが増えます。これでは常に大利が起きてしまい長期で見ると、企業の生産性やイノベーションが起きにくい状況を生み出します。

そうでなはく、<私とあなた>と捉え相手の「ナラティヴ(narrative)」に入り込み、新しい関係性を構築します。そして一緒に対話する状態をつくることで企業の生産性やイノベーションを起こす状況を作り出します。

現代はテクノロジーのおかげで、さまざまなナレッジが出てきているので、うまく「自分らしさ」「その人らしさ」を組みわせ両立させることで、私とあなたという状態を複数生むことができます。

そうすると、他メンバーも自分から自分がやるべき業務を見つけ、それを支援サポートを行うことができるようなります。
また、業務の進め方もこれまでのやり方に固執しない「べき論」から脱却し、一緒に試行錯誤しながら業務を楽しむ。

こういったことは、学校の先生たちは当たりまえのように子どもに対して行なっておりますこれをさらにICTで学びに転化しようと加速させているのです。

子どもを、<深く理解する>と<大切に見守る姿勢>

先生が子どもたちの学びを支援するためには、子どもたち一人ひとりがどんなことに興味を持っているのか、どんな考え方をしているのかをよく理解することが必要です。子どもたちの行動や言葉をじっくり観察して、その背景にある考え方や気持ちを読み取ることで、より良い支援ができるようになります。

先生は子どもたちの成長を見守りながら、「なぜこの子はこう考えたのだろう?」と常に問いかけ、急がずにその子の成長を支えることが大切です。そして、子どもたちが自分らしく成長していく姿を、しっかりと見つめ続けます。

このように、教育業界で言う「個別最適な学び」は、1対Nかた1対1を複数つくりあげることで、子どもたちが自分に合った学び方を見つけ、成長していけるように、先生と一緒に取り組んでいく学び方です。

この考えや価値観は現代のチームビルディングや社員のモチベーション上げる考え方と共通している部分があるのではないかと個人的には思います。

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