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Sam & Deanに会いたくて
2005年から2020年まで放映されていたSUPERNATURALというアメリカのドラマ
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15年間放映されていたのですから兄弟役の2人も20代で始めたこのドラマもファイナルには40代になっていました。
そもそもSupernaturalという意味は超自然的美徳 ◆主にキリスト教の道徳哲学 や神学において使用される用語で、人間の自然の力だけでは達成できない、神の恵みによって助けられる美徳を指す。
このドラマには天界に住む神や大天使、天使達、地獄や悪魔やバンパイヤ🧛狼男、ギリシャ神話の中の神々達もたくさん出て来ます。
タイトルになったSupernaturalは人の想像を超えた現象や事柄、出来事などを表すのだと思います。
私がこの兄弟に出会ったのはおよそ10年前でした。この兄弟はまさに「選ばれし者たち」その意味はシーズンを進めていくうちに分かって来ます。
↓Supernaturalのテーマソングとも言えるKansasのCarry on My Wayward Son
ドラマのショートムービー
この歌を聴くと泣きそうになります🥲
Dean Winchester役のJensen Ackles、1978年生まれの現在46歳
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このドラマが始まった時には27歳、モデル並みの身長と見事に整った顔立ち
ディーンは単細胞で野菜嫌いでいつもチーズバーガー🍔とビールを飲んでいるイメージ、ジャンクフードしか食べてるところ見たことない(笑)幼い頃から弟の面倒をみてきた家族愛溢れる役
頭で考えるよりも行動にすぐ移すタイプ、頑固者で指図されるのが何よりも嫌い
Sam Winchester役のJared Padalecki1982年生まれの現在42歳、このドラマが始まった時は23歳
エクボがかわいい身長193のこちらもモデル並みのキュートな俳優
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サムは慎重派、心優しい兄思いの弟役
弁護士を目指していた程の秀才タイプ、恋人を悪魔に殺されてから自ら遠ざけていたディーンと一緒に「家業」を受け継ぐ決心をする
そこからこのSupernaturalは始まっていく
ちなみに菜食が多く肉類はほとんど食べない
彼らの仕事「Family Business」は「ハンター」魔物を退治し人々を守る
魔物を伝説やその特徴から「特定」し、その魔物を倒すのに必要な武器を持って退治する。
そもそもこの仕事はディーンとサムの母親、メアリーの父(彼らにとっては祖父)が家業にしていた。メアリーとジョン(彼らの父)と出会いその「家業」を受け継ぐことになる。
このメアリーとジョンの物語はSupernaturalのスピンオフのドラマにもなっている。どうしてこの家業を受け継ぐことになったのか、なぜ2人は恋に落ちたのか。ジョンの父親も実は「ハンター」だったと後で知ることにも....
宿命的に出会った2人
ディーンは早くに父親を理解して一緒に「狩り」に出るがサムはそんな環境から逃げ出したくて家を飛び出して奨学金で大学へ
この物語をに始めた1回目はどこにでもあるアメリカ的な「ヒーローもの」だと思っていた。スーパーマンやワンダーウーマン的な。
けれどそんな「カートゥーン」の世界観が違うことにすぐに気付いた
繊細な心の動きや感情、とても「人間臭い」のだ、兄のディーンは幼い頃から父親の家業を理解していて常に背伸びして生きてきた。父親がハンティングに出ている時の使命は「サミー(弟)を命がけで守ること」それは何十年経っても変わらない
一方、嫌々ながらも兄のディーンと狩を続けていくうちに自分の出生の秘密を知る事になり、その事実がサムを苦しめていく
恋人を殺した悪魔を捕らえ、葬ったあと、ディーンに大学に戻れと促されるが、結局ディーンとハンティングの旅を続ける決心をする。
魔物から人々を守る為に偽装のクレカを使ってモーテルに泊まり魔物を狩っていくうちにさまざまな異界の者達と知り合っていく
天使はもちろんのこと、大天使ミカエルやルシファー、ラファエル、メタトロン、ザドキエル、ガブリエル、このドラマに登場する大天使達は私たちが思っている天使のイメージをことごとく崩していく
フィクションではあるがちゃんとそれらしい資料もあるらしい
天使と言えば「守護天使」を思い浮かべるがこのドラマではそんな存在など一切感じない
ディーンとサムをいつも見守り癒すのにカスティエルという天使が出てくるがこの天使は「守護天使」だといえると思う。そのカスティエルも本当の守護天使になるまでの道のりがあった
カスティエルはサブの主人公
悪魔の王、クラウリーも後半のシーズンではよく登場する
天使も悪魔も人が持つ感情を持たないらしい、この世界では。けれどディーンとサムは魔物や悪魔と戦って生活していくうちに天使、悪魔、死神、死の騎士、ケインとも絡んでいくうちそんな中で彼らが「人間臭く」なっていく、特に地獄の王、クラウリーは可愛らしい、彼もまたひ弱な人間時代があった。
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Crowley役Fergus MacLeod
クラウリーのお母さんの魔女も登場したり、遠い昔に残してきた息子も登場する
それぞれの生い立ちがシーズンが進むと分かって来る、そこからだんだんとこのドラマから離れられなくなっていく。
キャラクター1人1人がそれぞれのストーリーを運命を持っている。それがささーっと描かれているのではなくちゃんとひとつの物語になっている。生まれた環境から家族関係の描写が見事に描かれている。どんな些細な出来事も端折らず描くのはとても難しい。
このドラマの完成度は取り憑かれたように見入った者にしか分からない良さがあると私は思う。
だからこそ15年もかかって結末を迎えたのだと。
ワンクール15シーズンを観終わった後、しばらくは他のドラマや映画を観て過ごす、けれど突然「サム&ディーン」に会いたくなる。
魅入られてしまう。
グロテスクな場面や顔を背けたくなるほど残虐なシーンも多くあるのでそんな場面がどうしても観れない人は観ない方が良いと思います😅
さすがドラマ👍と思う場面も多くある。
偽装クレカ💳で何年も過ごし、更新も無しに使う事が出来、FBIエージェントになりすます事毎回
こんな生活が続くだろうか?
そんな事はありえない
いくら悪魔に憑依されているとはいえ、元はただの人間、殺しても何の罪にも問われない
おかしなことばかり、冷静に考えると。
けれどこういった疑問点もシーズンがファイナルまで観ていくとそうだったのか...と納得出来る
原作はエリック・クリプキ、に彼はブギーマンなどホラーの原案を多く作っている
このドラマは彼の大作ではないかと勝手に思っている。人間とは何と、壊れやすく儚く、か弱い存在なのだろうと思い知る。
そのか弱い存在を振り回す原因になるのは「感情」なのだと。「愛情」なのだと、思い知り、人は愛で出来ている、この地上は全て愛で出来ていると言い切った聖母マリアの言葉を思い出す。
このドラマが1番伝えたかったのは、こういう事ではないかと私は思う。ある場面で自己中心的で傲慢な大天使から天使の命でもある「Grace(恩寵)」を奪う、もう2度と悪い事が出来ないように。
天使が「器(人間)」に入り、可視化された時に「Grace(恩寵)」を奪われば、ただの人間になる。
その時にサムが彼に向かってこういうのだ
Life it!「生きろ!」
living it! 「ちゃんと生きろ!」
loving it!「愛する事を覚えろ!」
と。私にはこの三行がとても心に響いて胸が熱くなった、心に刺さり「私は出来ているだろうか」そうも思った。生きるという事は衣食住が満たされて心臓が動き息をすることだけではない。
誰かを愛して傷つき傷付けて時に自分の命さえも差し出す覚悟が出来るとき人は生きているといえるのではないか。些細なことに喜びを感じ些細な事で傷つき感情が感性で生きているのが人ではないか.....生きろ、感じろ、愛せ。
本当に大切な3つの言葉。
このドラマに出てくる兄弟は絶対に諦めない、どんな目に遭っても死ぬ事も恐れずに自分より大きなものに向かっていく、その姿はドラマだと分かっていても涙が出て画面から目が離せなくなってしまう
これが「生きている」という事なのだと改めて知る
この兄弟サム&ディーンは最初は単純な狩りだけしていた。幼い頃からお世話になっているボブも途中から登場し、狩りが終われば安酒を飲み、眠る
狩も単純でバンパイアや狼人間、シェイプシフター(自由自在に他人になりすます)だったり、それでも最後までやり通し、みんなで祝杯をあげ眠ってネットからどうみてもSupernaturalだという事件を見つけるとどこであろうと駆けつける。そんな単純な生活から年を重ねるにつれて複雑な問題へと世界へと巻き込まれていく、そして自分の宿命をを知り、さまざまなSupernatural的な存在とも共存し、敵であったはずの存在とも「家族」のようになりいつの間にか「世界を救う」存在になっていく。
人間は肉体と魂で出来ている
その魂は時に喜び、楽しみ、悲しみ、執着し、嘘をつき、時に傲慢になり、自分以外のものを愛し、労り、慈しみ、時に傷つけ、傷付く
全ては感情が生み出すもの
感情がなければ生きているとは言えない。そんな当たり前の事を一コマずつ強調されているように思う。兄弟愛がものすごく強い、時に愚かであり自己中であり、そして悲しい。
このドラマは普通のヒーローものとは違う
繊細に感情が描き出され、人の醜い部分も素晴らしい部分もうまく表現できていて観ていて飽きることがない、人間臭い、そしてどんな存在も愛の力には勝てないのだと思わせてくれる。
最終のシーズンに近づいてくるとチャーミングで邪悪な地獄の王であるクラウリーが自らの命を犠牲にする場面があるけれど彼の決まり文句は
Hello, boys.
けれどその時の彼の言葉は
Good bye, boys
この言葉が彼の最後になった。
いつもこの場面で私は涙が出る、愛を知らずに育ち悪魔になった彼が愛を捨てた時にこの兄弟と出会い同じ敵ルシファーを倒すために結託するのだが結局は振り回されていく。
その振り回されることに苛立ちを覚える反面、どんな敵にも向かっていく兄弟の姿に惹かれ、そして最終的には自らの命を犠牲にしてもこの兄弟を守る事を決断するのだ。
文章にすると陳腐で何処にでもあるヒーローものと変わらないように思えるだろうけれど一度観て欲しいと思う。
百聞は一見に如かず、です🤗
ディーンは父の聞いていた1980ー1990年台の音楽を愛し父の遺したインパラを愛し、弟を守ることに命をかける
とても単細胞で頑固者だけど誰よりも熱い
コメディ的な要素も多くアメリカドラマならではの典型的な場面も多く、グロテスクな場面を忘れさせてくれる
多くの人から愛された「スーパーナチュラル」
是非観て感じて欲しいと思いこのドラマを紹介させていただきました😊是非ご覧下さい🤗