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雅信が食事中に、また牛乳をこぼした。わたしは知らん顔をした。雅信は自分で台所へ行き、引…
小学3年生ぐらいかなぁ…?わたしは先日神社で目にした少年を思い出していた。友達と遊んで…
どうにも頭に来て仕方がなかったから、あの店へ行くことにした。これでもう何度目のドタキャ…
この詩を読みおえるまでに、いったいどのくらいの時が経つのだろう。目の前で砂がさらさら落…
きっと今日もこわい夢をみるんだわ、みないわけがないのよ。 だって毎日なんだもん。どうせ今…
蛇についてかんがえるのは、もう慣れてきたように思う。 今、目の前にあって、触れている車…
玲華はまだ来ていない。腕時計をみると、待ち合わせ時間の14時を、30分も過ぎている。おれはシャツのボタンを外して、風を胸元に入れた。 100メートルほど向こうの方にいる、母親とおぼしき女性と、その子供であろう男児がほどよく距離をあけて、しゃがんだり歩いたり立ち止まったりを繰り返しながら、散歩をしている様子だった。 おれにもあんな時期があったんだろうか。いや、あったから今ここにいるんだろう。あの男児もいつか、今のおれみたいにカノジョに待たされたりするんだろうか…。
「趣味とか好きなことについて作文書いてこいって宿題あったじゃん、どうするー?めんどいよ…
「ねえ、それなあに?」 スクラッチアートをしていたら、5歳年下の弟が聞いた。 「こ…
「うわー、片付いてる!うちの子が3歳の時なんて家の中ぐちゃぐちゃだったよー!」 沙知…
「お母さん、起きて!赤ちゃん泣いてるよ!起きて!」 目を開けると、看護師さんが部屋の…
先日、投稿した小説「景色」は、「アイデアを形にする教室」の2月の課題として提出した作品で…
ほんとうは文庫本がよかったけれど、中古ショップにはハードカバーしかなかった。鞄の中で…
会社を出たら、生暖かい風が吹いていた。私はせいせいした気分で歩いた。久しぶりの有休。今日と明日どうしよう?!…もう夏か…。春っぽいこと全然できなかった…。うつむきながら、さっきより遅めに歩いていると、何かが落ちているのが見えた。…何だろう…?封筒っぽい?私は再び早足になる。風で飛んでしまうといけない。げっ、宛名書いてある!なででみると、カサリと音がする。まぎれもなく手紙だった。私は拾ってしまったのだった。送り主の住所と名前も書いてある。ど、どうしよう…。交番の方がいいかな。