私が今も生きているのは 3
いざ、自宅療養が始まると何をしたらいいのか分からなくなった。
職場での息苦しさから解放されたのは良かったが、社会から離れたことが逆に不安になった。
このまま社会に戻れず、他人と関わることの苦手意識により拍車をかけてしまうのでは…
" 孤独 "
が頭を埋めた。
ただ、【自分と向き合う時間が余るほどできた】という前向きな気持ちもあって
それがまだ救いだったと感じる。
とりあえず、
寝たい時に寝て
食べたい時に食べて
外に出たい時に外に出て
着たい服を着て
読みたい本を読んで
見たいドラマを見て
とにかく、
「明日仕事だし…」
と制限してやめていたことを片っ端からやることにした。
「せめて6時間は寝ないと…」
と翌日の起床時間を逆算して無理矢理寝ていたこと。
「お昼だからお腹空いてないけど少し食べなきゃ…」
と時間に縛られながら食事をしていたこと。
などをやめた。
とにかく "直感" 、"自分が今何をしたいか"にフォーカスすることにした。
すると、【今までどれだけマイペースに生きていなかったか】が明らかになった。
寝ようと思ったらいくらでも寝れたし、
食事も3回もいらなかった。
そもそもに気持ちがすごく穏やかだった。
今までどれほどに自分で自分を縛り付けていたか。
それをどれほどに他人のせいにしていたか。
人の目を気にせずに生きることがこんなにも楽かと実感した。
会社のために、他人のために、の前に
【自分のために】生きることがまず大切なんだとこの身で体感した。
1週間を過ぎたあたりで職場のスタッフと経過報告を話す機会があった。
これもすごくありがたかった。
人と話す機会が全くなく、気分転換というか
「自分、自分、自分」になって、どんどん凝り固まっていくような状態が解消されたのと、
仕事柄、人と話すことに慣れておかないと復帰できないという不安があったからだ。
(私はスタッフの他に、不特定多数の人と話さなければならない仕事をしている)
元々、いくら親しい人でも1日空くだけでリセットされ、緊張が戻ってしまう私なので、もちろんこの経過報告も緊張した。
ましてや、今も私が欠けている中、動いてくれているスタッフにどんな顔をして対面したらいいのか分からなかった。
私の精神状態は私にしか分からない。
大きな病気を抱えたわけでもない。
「あぁ…また人の目を気にしている。」
画面越しのスタッフは、
良くも悪くも ”仕事" の顔だった。
会社のことを気にしているようなフレーズが多くでた。
「いい。それでいい。あなたにとって私は最も重要な事柄ではない。」
私は、あなたの目なんかより、自分で自分を見ることに集中しよう。
そう思わせた時間だった。
人との会話のリハビリをさせてもらえた。という気持ちで終えた。
療養期間中、母とも定期的に連絡をとった。
状況は話していた。
心配をかけてしまうとも思ったが、後から打ち明けられる方がよっぽど寂しいだろうと思った。
それに、今の私を誰かに伝えられることで安心を感じたかった。
母の「出かけてみては?」の声で景観の綺麗な場所へ出かけてみた日もあった。
「ほわぁ…」と声が出てしまうほどの景観は、私のモヤモヤをどこかへ放り投げてくれた。
良い意味で「自分の悩みなんてちっぽけだ。」と思わせてくれた。
いかに目の前に見えていることだけしか考えていないか。
そんな気持ちにさせられた。
それから自分がいなくても仕事が回っていることが
変な責任感を無くしてくれた。
やらなきゃ、しなきゃ。
を、しなくたって死にはしない。
そんな気持ちに納得する自分がいた。
そんなこんなで、マイペースに生きることを意識して
日々を過ごしている中、
療養直前からずっと聞いていたあの曲が、
目の前で聞けるかもしれない可能性が巡ってきた。
ライブツアーの最後の場所が私の住む街だと知った。
しかも、今月。
療養明け。
なんとちょうど休みの日だった。
一般的な土日の休みではない仕事のため
本当に導かれていると思うほどの奇跡だった。
「これは、行くしかない。」
でもウジウジしている間に、チケットの販売は終了していた。
リセールを待つしかなかった。
「あぁ…自分の決断力の無さよ…」
リセールとはよくあるものなのか。
毎晩確認していたら、
1枚だけ巡ってきた。
私はすぐさま購入し、ライブに行くことを決めた。
1人でライブに行くなんて
私にとってドがつくほど緊張すること。
やっぱいいやと諦めるレベルのこと。
でも今回は "直感"に従った。
すごく壮大に…
しかも本題を引っ張るような形になっていて…笑
しかもしかも、書き方もなんか、どう書けばいいのか分からないまま始めたから口調が固いし…笑
多分、次か、その次くらいには、私が今も励みにしている出来事の話をかけると思うのですが…
意識的に引っ張っているわけではないのであしからず。笑
でも私にとって、本当に本当に救われた出来事で。
今もなお救われているし、これがなかったら、
なんか、生きてなかったかもなぁって思うほどです。
生きる意味というか、生きてても楽しいことなんてない。意味はない。
って思って、もっとひどく病気にかかってたかもしれない。
あそこでとどまらせてくれた、
命の恩人なんです。
苦しいとき
つらいとき
不安なとき
どうしようもできないとき
笑うことができないとき
生きていると、そんなときが多少なりともあるかもしれない。
そんなとき、
「よしもうちょっと生きてみるかぁ」とか
「なんだかもう少し生きていれば良いことがあるかも」とか
なんだかちょっとでも前向きに、いや前向きじゃなくても
生きてみようと思えるコトが、その人その人に必ずあると思うのです。
人によって違うその "コト" を見つけて欲しい。
自分が楽しいと思うことを、幸せだなぁと思うことを見つけて欲しい。
ここを諦めないでほしい。
大きさなんて関係ないし、自分らしさがあっていい。
「生きてるだけで丸もうけ。」
って言った大先輩がいますが、まさに。
「生きてるのつらい。」って何度も思った私がいるからこそ
私は1人でも多くの人に、明るい世界を見て欲しい。
今、「生きるのがつらい」と感じている方の支えに
少しでもなれるよう、拙い文章だし文章構成ですが、
記録していきたいです。
noteは後から編集もできるみたいだし。
直しながらも、積み上げていこうと思います。
ここまで読んでくれた方がいましたら感謝します。
出会ってくれてありがとうございます。
引き続き読んでくれたら嬉しいです。
むらかみ。