本日のお題 〜思いやり〜
息子、聖悟へ
2016年12月6日
先日、一緒に登園している年長さんのお姉ちゃんが、帰り際にお母さんに怒られている場面がありましたね。
今、「なぜ?」「どうして?」と何でも気になる君は、「お姉ちゃん、どうして怒られている?」と何度も何度も、お母さんにその理由を聞いてきました。
理由はすごく簡単で、お姉ちゃんが先生に渡さなければなければならないものを、提出せずに忘れていたからでした。
その理由を伝えても、「どうして、先生に渡さなかった?」と根掘りは掘り聞く君。
答えても、同じ事をまた繰り返して聞く君。
いつも、知りたがりの君に答えるために、勉強になるから、毎回同じ事を聞かれても、お母さんは根気よく答えていましたが、今回は「ちょっとまてよ??」と踏みとどまりました。
ここで教えるべきは、お姉ちゃんが怒られていた理由ではないと、お母さんは思ったのです。
そこでお母さんは、君に言いました。
「明日、お姉ちゃんに、何で怒られていた?と、何度も聞いたらダメだからね」
案の定、君は「なんで?」と質問
「もし、君が先生に怒られたら、どんな気持ち?」
「悲しい」
「そうだね、悲しいよね。それなのに、お友達に何度も、何で怒られたの?と聞かれたら、どんな気持ちになる?」
その問いかけに、君は考えて「悔しい気持ちになる」と答えました。
「そうだよね。怒られたことを、何度も聞かれたら、悔しいよね。だから、明日はお姉ちゃんに、何で怒られたの?と聞かない方がいいと思わない?」
「はい」
そう言って、君はしょんぼり。
その様子をみて、ここは教え時だ!と思い、すぐさま
「こうやって、相手の気持ちを考えて行動することを“思いやり”って言うのよ」
と伝えました。
そうすると「思いやりって、なに?」と質問する君。
「思いやりは、その人のことを考えて、どういう気持ちになっているかを感じとって、行動することですよ」
そう伝えましたが、君にはまだ難しかったようですね。
そういうことで、本日のお題は「思いやり」です。
「思いやり」は、君の人生の中で、一番に大切にして欲しい気持ちです。
なぜ、お母さんは、「思いやり」を一番大切にして欲しいと、思っているのでしょうか?
それはね、「人や物事に思いやりをもって対応すれば、間違いがない」と考えているからです。
先ほども言いましたが、「思いやり」とは、相手の立場にたって、その人がどういう気持ちでいるのか、なぜそれをするのかなど、感じ取って、その上で自分がその人の為になる最もよいと考える行動をすることです。
実は、「相手の立場にたって物事を考える」のは、とても大切です。
君も、Aくんは飛行機が好きとか、色々と知っているでしょ?
それだけでなく、どういう気持ちでいるのか、何をAくんの為にしてあげたら、一番よい結果になるのか、そういったことを考えて、そして自分の気持ちを載せて、相手に自分の行動を示します。
そういうことが出来る人を、お母さんは「優しい」と思います。
お母さんが考える「優しい」は、人の立場に立って物事を考えられること、つまり「思いやり」がある人の事です。
いつも君は、何かをお母さんにしてくれたら「ボク、優しい?」と聞いてきます。
何かをしたら優しいのではなく、人の立場や気持ちになって考えて行動しているから、優しいのだということを忘れないで下さいね。
その為には、「思いやり」を持ち続けることです。
「思いやり」の言葉を聞いて、思い出す言葉はありませんか?
そうです、君が今はまっている「こども論語塾」に出てくる「仁」や「恕」の言葉ですね。
孔子先生が、弟子の子貢さんから「ただひとことで一生実行する価値のあるよい言葉はないでしょうか」という質問に対して、どう答えましたか?
「其れ恕か」(それこそ、思いやりの心という言葉だなぁ)
でしたね。
孔子先生も一番大切なものは「思いやり」だとおっしゃっているのは、興味深いですね。
今は、まだその実感は湧かないかもしれませんが、君の人生を通して、それを学んで行って欲しいとお母さんは願っています。
もちろん、お母さんもまだ学んでいる途中なので、一緒に学んでいきましょう。
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