田口ランディ

作家・エッセイスト/「一般社団法人クリエイティヴ・ライティング・センター」代表理事・「YAMI大東洋医学ゼミ」、「野菜とココロを育てるプランター自然栽培講座」、「ドラマdeオープンダイアローグ」代表・「noteマガジン「ヌー!」を発行中。(月額500円)

田口ランディ

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クリエイティブ・ライティング講座を受講した人たちが、自分たちの創作文章を発表しあう場です。

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    田口ランディが日々の出来事や感じたことを書いています。

  • 恋するリコーダー・本村睦幸さんからリコーダーを教えてもらう

    • 13本

    楽譜が読めない音楽音痴でド素人の私・田口ランディが、プロのリコーダー奏者である本村睦幸さんからリコーダーを習い、バロック音楽を演奏するという野望達成までを連載します。本村さんも「田口ランディさんと始めるリコーダー」という記事を教える側の視点から書いています。合せて読めば、きっとあなたもリコーダーでバロック音楽が吹けるようになる……かも。

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    水俣 天地への祈り

    田口ランディ
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    ひかりのメリーゴーラウンド (よりみちパン!セ)

    田口ランディ
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    できればムカつかずに生きたい(新潮文庫)

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    ドリームタイム (文春文庫)

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    逆さに吊るされた男 (河出文庫)

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最近の記事

1月のクリエイティヴ・ライティング講座

2025年1月のオンライン・クリエイティヴ・ライティング講座開催のお知らせです。この講座はオンラインの特性を活かし、受講者の方々に創作文章を書く楽しさを体験してもらいます。これまでに日本のみならず、世界中から多くの方が受講されています。 「自分が本当に書きたいテーマはなにか?」そこから始めましょう。書くべきものを見つけた瞬間、驚くほど自由に表現の世界を飛び回ることができます。そのスピード感、わくわく感を体験してみてください。きっと文章を書くのが好きになるはずです。 詳細は以下

    • 寒邪がやってきた

      やはり、腎が冷えていた。 シャワーのあと、足にお灸をした。身体はほてっていた。寒くはなかった。今日は一日汗ばむほどのいい天気だった。ぐずついていた前線が去って空気が乾いたので冬物の衣類に入れ替えた。 お灸は市販の「台座灸」。手軽なので愛用している。身体のバランスを整えるツボ「照海」にすえた。ふだんならすぐ熱く感じるのに、おや?ぜんぜん熱くないな。 2つ、3つ……と追加する。お灸って「一荘、二荘……」って数えるんだよ。面白いよね。お灸の原料はもぐさなので「一草」が転じたもの

      • 治療

        もうずいぶんと昔のことになるけれど、おのころ心平さんの企画でヒーラーの方たちにワークショップを行ったことがあった。 私が患者役になってそれぞれに問診をしてもらい、グループに分かれて治療方針を立ててもらうというものだった。 その結果がどうだったか……と言うと、なかなか悲惨であった。 それぞれに優れた力をお持ちのヒーラーのみなさんであったけれど、グループに分かれて治療方針を発表する……ということで競争心のほうが前面に出てしまい、患者の「病気」にフォーカスし過ぎたのだった。 結果

        • あの時、なにができたろう?

          「気の存在を信じていない人が教えている」 鍼灸学校に入学していちばん驚いたことだ。授業中にはっきりと「気で病気なんか治せるわけがない」と言いきる先生がいる。一人や二人じゃない。そもそも気について話せるムードではない。 伝統東洋医療を学ぶために入学した私には衝撃の1年だった。もちろん東洋医学概論や経穴経絡の授業はあるが、コマ数は少なく、勉強する多くが解剖生理、病理学、運動機能に関するもの、……つまり西洋医学の知識を暗記する日々。 入学する前から「東洋医学を学べない」と人づてに

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        • ようこそ、クリライ文芸部へ

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        メンバー特典記事

          クリエイティヴ・ライティング入門(3)「創造と治癒」

          文章を書くメリットは無数にあるが、人間にとって最も価値あることをあげるとするなら「治癒」である。過去に起きた自分にとって不条理で苦しい体験、誰にでもある哀しく辛い出来事、それを書くことによって、精神的なダメージを克服し、治癒へと向うことができる。 創造的な行為はむしろ、治癒のプロセスとして現れる。人間はダメージから立ち直るために創造する……と言い換えてもいい。 人間のもっている自己治癒能力の発露として、表現活動が存在することは過去の芸術家たちの人生と作品を見れば理解できる。

          クリエイティヴ・ライティング入門(3)「創造と治癒」

          クリエイティヴ・ライティング入門(2)「書く」ことのメリット

          記憶の解凍 「書く」という日本語の音「カク」は、さまざまな意味を持っています。「書く」「掻く」「描く」「画く」……。かつて文字は何かの表面をひっかいて刻まれたので「掻く」から「書く」「描く」に転じていきました。  クリエイティヴ・ライティング講座で受講者のみなさんの「書く」場面に接していると、心理的にも「書く」は「掻く」と通じていることがわかります。感情を書き記す行為には、どこか心の表面をひっかいていいるような感覚が伴うのです。 記憶を文字に置き換えてタイピングしたり、紙

          クリエイティヴ・ライティング入門(2)「書く」ことのメリット

          セルフヒール

          フィンドホーンに行ったのは、オウム死刑囚13名が処刑された年だ。あの年は3月に交流している死刑囚が突然、東京から仙台に移送になり、仙台まで面会に通っていた。もう執行が近いことはわかっていた。 日本で、13人もの死刑囚がひと月の間に処刑されたことに関して、社会の関心は薄かったし、冷たかった……と感じている自分がいた。それは14年も文通していた死刑囚が私にとってすでに友人や親族に近い存在になっていたからだと思う。被害者の気持ちを考えると、私の発言は鈍り、思っていることがぜんぜん表

          セルフヒール

          君は、天才だ。

          君は、天才だ。

        記事

          神様のご機嫌

          身体の軸が中心にないとうまく圧が入らない。 指圧の授業で苦戦していたら、新任の松田先生が「こうやって練習するといいよ」と五円玉のペンダントを貸してくれた。 五円玉にタコ糸を通した、ちょっとシュールなペンダントを首からぶらぶらさせて、五円玉が身体の中心で揺れるように指圧の練習をする。するとムダなく圧が入る。 「なるほど、これはいい練習になりますね」 松田先生は、けっこうお年である。50代後半かも。教職経験は今回は初めてとのこと。 「先生、なんで年をとってから専門学校の教職に

          神様のご機嫌

          まなざしの向こう

          「これはほんとうに事実なのか?」を問われた。 いつものことだ。言葉を発することができない障がい者の指に触れただけで相手の考えがわかるなんて! ……と、まずはその現実に驚く。と同時にむくむくと疑惑の心が生じるのだ。 通訳者が瞬時に指先から伝わる文字を読み取る。「あれはウソではないか?」と思う。流ちょうすぎる。通訳者が勝手にねつ造しているのではないか。その疑惑は常に指筆談についてまわる。 ゆっくり読み取るならまだしも、高速で指から伝わる情報を読みとる通訳者は、周りから見れば超能

          まなざしの向こう

          主語は何?

          取材をして記事や番組を作る人たちとの、つきあいは長かった。 いまも多少は残っているけれど、だいぶ消えた。

          なんでこんなに痛いんだ。

          かつてこの山は、ハワイ諸島に浮かぶ火山島だった。 火の女神ペレの島だった。地球歴の遠い遠い昔の話だ。 島は侵食によってサンゴ礁となり、気の遠くなるような時間のなかで海底に落ち、さらに何十万年、何百万年という時間の中で海底のプレートに引っ張られ、太平洋の東の果ての島にぶつかり、隆起して再び山になった。 サンゴ礁だった頃の石灰岩が露出した山は白く輝き、それを見た人びとはその姿に神を感じた。やがて草木が生えてふもとには森が生まれた。川があり森がある山あいは動物や鳥や人間が集い、

          なんでこんなに痛いんだ。

          俗界と富士山

          コンビニの背後に見える富士山を、最初に撮ったのは写真家の藤原新也さんだと思う。写真集「俗界富士」が送られて来たとき、藤原さんが「オウム真理教をめぐる報道で映される富士山に興味をもった」と言っていたのを思い出し、ページをめくったらまず目に飛び込んだのが、あのコンビニと富士山だった。

          俗界と富士山

          ごーまん

          重たいものが入って来た。どろっとしたコールタールのような感触だった。一点から注入されたというよりも、波状に点から面へと広がっていくような感じだった。

          治 神

          手が汚れている。 何度も洗っているのに、今日の手は汚れている……そう感じた。物理的に清潔なのに、なぜ汚れているように思えるのか。不可解だ。 きれいだと感じる日もある。血色のせい? 湿気や乾燥の度合いだろうか。すっきりとして曇りがなく、清々しい手。 「よし!」と思える手の日もある。 昨日、今日と自分の手が気に入らない。なんだかすっきりしない。よく洗ったし、クリームをすりこんですべすべにもしてみたのだが、くすんで感じる。爪も切って磨きもかけたが、濁りを感じる。 おととい、友人

          マイム マイム マイム マイム

          高校の文化祭のラストと言えば、フォークダンス。 ……と、書くと自分でも「げっ!」と思う。 照れる。そんな時代もあったのだ。夕陽の校庭で手をつなぐ男女。スピーカーから流れる音楽は、マイム マイム。 この曲がどこの曲かも知らなかった。ちょっとエキゾチックなアラビア風のメロディー、軽快なテンポ。今どきの高校生は絶対に踊らないだろうけれど、60年代〜70年代の高校文化祭では定番だったんだよ。 マイム マイムを踊れるなら、あなたは私と同世代! でも、なんでこの曲は日本のフォークダンス

          マイム マイム マイム マイム

          わたしは世界に向けたドア

          消えた。確かにここに置いたのに。緞帳の裏に置いたはずのカセットデッキがなかった。兄に内緒で持ちだしたものだった。文化祭が終わった埃っぽい講堂を探して歩いた。どこにもなかった。置き忘れたとは思えない。忽然と消えた。先生に相談した。美術部の顧問の山下先生は「ちゃんと探したか?」と言っただけ。関わりたくないみたいだった。 ちゃんと探したさ。兄になんて言おう。当時としては高価な機械だった。ちょっとだけ、起きっぱなしにしてその場を離れた。戻ったら、もうなかった。みんな知らないって言う

          わたしは世界に向けたドア

          「沈黙の艦隊」とレオ・シラード(後編)

          3日前、ネットフリックスで「アインシュタインと原爆」というドキュメンタリー映画を観た。 晩年のアインシュタインが日本人記者に原爆製造に関する責任を質問される。彼は否定するが……唯一の間違いとして「ルーズベルト大統領に宛てた手紙に署名した」ことを語る。 そのシーンに挿入されたモノクロ写真、アインシュタインの隣に写っていたのがレオ・シラードだ。 でも、この映画の中にレオ・シラードの名前は一度も出て来なかった。 アメリカがナチスの前に核兵器の開発に取り組んでほしい……、手紙の

          「沈黙の艦隊」とレオ・シラード(後編)

          「沈黙の艦隊」とシラードの未来予測

          不思議なんだけど、嘘を書くと人は本当だと思い、事実を書くと「これは嘘でしょう」と言われる。小説を書いてきて思う。「作家はありそうなことしか思いつかない。ありえないことが起きるのは現実の中だけだ」と。そうなんだよ、私が思いつくようなことは誰でも思いつく。その程度のイマジネーションしか持ち合わせていないんだ。現実こそ荒唐無稽だ。 ドラマ「沈黙の艦隊」を観た。シーズン1で8話まで観た。観終わって頭に浮かんだことを書いてみるよ。 1945年8月6日、ヒロシマに原爆が投下された時か

          「沈黙の艦隊」とシラードの未来予測

          ベランダの農学校

          〈ベランダの農学校〉をつくりたかった。 私が自然栽培と出会ったのは、能登だった。羽咋の元スーパー公務員・高野誠鮮さんとは20年来の友人で、彼が木村秋則さんの提唱する「自然栽培」を本格的に広める手伝いをすると言う。 さすが高野さんのやることは違う。当時、私たちの認識では「農協は自然栽培の敵!」だったのに、高野さんは羽咋のJAと協力して自然栽培塾を始めたのだ。物事を逆手に取って成功させていく。高野さんは常識破りの天才だ。 「羽咋で自然栽培塾を始めるから、ランちゃん取材においでよ、

          ベランダの農学校