037 | 片山真理さんのshadow puppet 展を見に行った



連休初日MTBで、アーツ千代田3331に片山真理さんのインスタレーション shadow puppet を見に行った。写真、立体、コラージュなどによる世界観に惹かれた。




立体作品は、雑貨のようなキッチュさを備えつつ、インスタレーションとしての世界観を敷設する。ぬいぐるみと言うには不自然な、人の肉体を摸した半身像=puppetが、鎮座します。




ぱっと見ジャムかピクルスのような瓶は、食材らしきものとそうじゃないものが一緒くた油漬け?され怪しく澄ましている。




壁いっぱいのコラージュは、様々なテキストや写真と一緒に、片山さん自身の写真も組み込まれている。アーチストのお部屋? アトリエ? 隠れ家? を思わせる空間。作品の中に更に作品世界が埋め込まれている。見てるとこのインスタレーションの空間ごと、グルグルとループしそう。




会場を後にしようとした時、背後で会話する女性の声が聞こえた。振り返ってすぐ分かった、片山真理さんだ。入れ違いに来場されていた、スマートなとても綺麗な女性。サインとかお願いすればよかったかなぁなどと後で少し思った。

昨年都現美で展示を見た、山口小夜子さんを思い出した。モデルであった彼女が内外のモード界で活躍しつつ、広告写真やCMや、舞踏やDJや舞台など、自身の身体表現を中心に様々な創作を展開したのが、片山真理さんと重なって感じられた。片山さんも自身の身体を表現のアンカーのようにして、多方位的に作品を撃ち出している。




会場は撮影フリーだったけど、タイトルの shadow puppet をたぶん最も明確に抽出しているモノクロの写真作品は撮らなかった。見る時に直でまた観たい。
http://www.3331.jp/schedule/003244.html