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東京グランドキャバレー物語★18 ホステスにもてるお客さん トップ3

 お店に入った途端、何人ものホステスに挨拶をされ、芸能人顔負けの人気者のお客様、隣に座った美しいホステスに愛され恋が簡単に手に入るお客様がいる。何で、あんな奴がもてるんだ?顔は俺の方が良いじゃないか?常連とまではいかないが、自分だって、そこそこ店に来ているのに、と憤慨する男性がいる。この差はいったいどこにあるのだろうか?

 お店だけではなく、日常生活にも当てはまる永遠のテーマ。
『どうして、あいつは女にもてる?』
 ホステスに人気があるお客様と、見向きもされないお客様の違いを、ここでこっそりお伝えしようではありませんか!

 その1 もてる男は、普通に優しい。
 なんで?そんなことぉ?けっこう優しいけど俺。多くの男性たちが首をかしげる。給料前なのにボトルを入れた!隣に座ったホステスさんにビールをご馳走した!優しさは、人一倍ある!と自負しても、女性の心を掴むほどの優しさは、どこにあるのだろうか? 本物の優しさとは、自然にそなわった気遣いではないだろうか?
「君、名前は何て言うの?」
「はい、福と言います」
「福ちゃんか、君は可愛らしいし良い名前だねぇ」
 ここで、好感度は一気に上昇していく。最初の一言で決まると言って過言ではない。
「福だってぇ?田舎っぽい名前だねぇ。だけど君にピッタリだね」
「ピッタリって言われて嬉しいです!」
 女性が、本当に喜んでいると思うのだろうか?

 その2 もてる男は、身だしなみに気をつける。
 男性のあなたは、外に出る時、常に頭、鼻、口をチェックしているだろうか?いやぁ~もう、髪も薄くなっちゃって、そんな頭の事言われたら、速攻にアウトだろう、と嘆く事はない。髪が薄い男性って素敵と思う女性もいる。どこかの国では、髪のない男性は一人前と言う説があり、その国では、もてるそうだ。
 ここで言うのは、髪の薄さではなく清潔感のこと。
季節問わず、一年中肩に白い粉雪が舞い落ちているのは言語道断。脂がギトギトにこびりついた髪も無理だ。ウン10年前のポマードとか言う代物か?
うわっ!と一歩、女性は後退する。
「待っていたわ~」などと後ろからハグされる事は永久にない。
 又、意外に落とし穴が鼻である。
これは、鏡で確認しなければご自身でなければ、わかるまい。
「山田さん、鼻毛が数本飛び出していますわ」
と、女性から言えるだろうか?他に誰かいたら、相手に恥をかかせてしまうひどくナイーブな事柄だ。鼻毛がチョロチョロ飛び出している男性と、まずは、女性はロマンスのお相手候補には選ばない。日頃のだらしなさを連想させてしまうのだ。
 さらに何を食べたか、わかる匂いはNG。今夜は、焼き肉ホルモン系でしたね?意外に男性の吐く息に女性は敏感だ。
そんな臭い息を意中の女性に吹きかけながら
「もっと君を知りたい!」
と言っていないだろうか?女性の表情を確認するまでもない。
まずは基本の身だしなみに、ご注意をお願いしたい。

 その3 もてる男は、ケチじゃない。
 「何でも好きな物を、頼みなさい」
 このお客様の一言でホステスは、安心する。
一生懸命話しをして接客している女性は、喉が渇く。
 15分以上たっているのに、何も言ってくれないお客様がいる。
そこで女性は、
「何か頂いても良いですか?」
 と聞いてみる。
すると、カッと目を見開き
「えぇ?何か頂く?って。何を飲むって言うの?それって、いくら?」
 と言うお客様がいる。
ドンペリ頂きたいわ~などと言っているわけではない。
ビール一本、グラス一杯のワインの値段など、たかがしれている。
 お客様の中には、
「そこにある水でも飲めば?」
 とか言う驚きの男性がいる。
それは、割り物のミネラルウォーターだ!
 女性が、絶対になびく事はない。そして、その席から早く離れたくなる。
お金を使わないお客様、否、女性にお金を出し惜しむ男性は、魅力は皆無に等しい、つまり0点と言うことだ。

 以上ここに、男性がホステスや女性から、もてるための注意点、基本中の基本をあげてみた。女性がいる店に行っても、自分はどうして、もてないんだろうと不思議がっている男性、この中に当てはまる項目は、ないだろうか?

             つづく