介護士目線の生活リハビリ~解説編~

こんにちは、白紫菖蒲です。
今回は、介護現場における生活リハビリについてお話ししていきたいと思います。奥が深~い内容になりますので、何回かに分けて書いていきますね。



(1)生活リハビリの定義
介護士の私がリハビリについて語るのはおこがましいので、簡単な説明を行いますが、ソースは厚生労働省の資料を参考にさせて頂いています。

要介護者に対して、リハビリテーションの段階と役割分担ですが、急性期と回復期は主に医療保険、維持期と生活期は主に介護保険と分かれています。
維持期と生活期においては、「リハビリ専門職のみならず、他職種によって構成されるチームアプローチによる生活機能の維持・向上、自立生活の推進、介護負担の軽減、QOL(生活の質)の向上」と記されています。



(2)生活リハビリと介護士
上記の通り、他職種のチームアプローチという所で、介護士さんの出番です。以前の記事にも書きましたが、医療職は「治す」、介護職は「暮らす」ことを目的としてきます。暮らすことだけに重点を置いても維持や向上は望めませんし、治すだけでは日常生活に落とし込めません。双方が合わさって、維持と向上が成り立っていくと思います。ですので、チームアプローチが重要になってきます。もちろん、そこには看護師さんのお力も必要となってきます。



(3)生活リハビリとデイサービス
介護の現場にいると、ADL(日常生活動作)やIADL(手段的生活動作)という言葉をよく聞くと思います。生活リハビリにおいては、この2つの理解がないと何をやって良いのか分からなくなってしまいます。特に、デイサービスにおいては、お一人暮らしの方であったり、自分の事は自分でやりたいというご希望のあるご利用者様も多くいらっしゃいますので、生活リハビリの重要性を感じておりました。



(4)最後に
なぜ、私が介護士目線の生活リハビリをお話したかったかというと、2つのデイサービス事業所を行き来していた介護士だったんですが、2つ目の事業所が生活リハビリ特化型の設備だったんです。生活リハビリ特化型というと、なんだかすごい設備があるように聞こえますが、実際は古民家を改修してデイサービスにし、実際に完成したら、欲しい場所に手すりがなかったり、和室とフローリングの間に段差があったりと超バリアフルな設備でした。
超バリアフルな設備ということは、ご高齢の方にとって、危険な場所になります。そうなると、介護士さんにとっては「危険予測」が出来なければなりません。
そして、生活リハビリを実施していく中で一番重要なのは「介護をやりすぎない」ことです。
「危険予測」をしながら「介護をやりすぎない」というバランスを取るのに時間がかかりました。まずは、職員さんに対する周知が必要です。それこそ、チームアプローチがないと成り立ちません。


私は、恵まれておりましたので、周知しなくても、生活リハビリの目的を理解され、介護をやりすぎない・やらなさ過ぎないバランスをとり、職員同士のコミュニケーションも常にとって頂き、日々のケアに当たって頂いた素晴らしい介護士さんばかりでした。本当に感謝しています。



解説編として書かせていただきました。
次回は生活リハビリの種類と実際行った内容について書き記したいと思います。
いつも、私の拙い文章を読んで頂き、スキも頂いて本当にありがとうございます!とても嬉しいです!

1人でも多くの良い介護士さんが増えますように。

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