見出し画像

『タカラ~ムの本棚』店主・タカラ~ムの本を読んだり読まなかったりな日常(2020/06/27~2020/07/03)

6月27日(土)

朝4時半起床。かすかに雨が降っていたので今日も散歩は近所をグルっと回っただけ。

土曜日なので買い出しの日。スーパーを2軒と農産物直売所に行く。来週からはレジ袋が有料になるが、週イチの買い出しで結構な荷物になるので、エコバックなら大きめのやつを複数持っていかないと間に合いそうもない。結局は3円とか5円とか払って有料のレジ袋を買うことになりそう。

久しぶりにランチを外食にした。コロナ前によく通っていたラーメン店。12時少し前に行ってみると結構な客の入りで賑わっている。店員はマスクを着けているが、ソーシャルディスタンスはあまり意識している感じはしなかった。ラーメンは以前と変わらず美味しかった。

帰宅して、午後は先週読み終わった「やんごとなき読者」のレビューを書く。少し仮眠。夕食に海鮮サラダを作って食べる。

就寝読書は「見えない凶器」

6月28日(日)

朝4時半起床。雨が降っているので散歩はもう少し様子見にして先に朝食を済ます。その後は、雨の様子を伺いつつ外出の準備。今日は、新しく棚を間借りする「せんぱくBookbase」に行く日なのだ。

「せんぱくBookbase」は、千葉県松戸市八柱というところにある。八柱霊園のすぐ近くだ。最寄り駅はJR武蔵野線の新八柱駅と新京成線の八柱駅で、駅から歩くと15分くらいかかる。「せんぱくBookbase」とは、お店ができるときのクラウドファンディングに出資したことが縁となって店主の絵ノ本さんとつながり、内装工事にも少し参加した。開店してからも年に数回程度だが寄らせてもらって、いろいろな本の話題など店主やシェア店主の方々と話したりしてきた。

「せんぱくBookbase」の特長のひとつが、『シェア本屋』という仕組み。私も「タカラ~ムの本棚」という屋号で下北沢の「本屋を旅するBookshopTraveller」に棚を借りて間借り本屋を名乗っているが、「せんぱくBookbase」は間借りの仕組みを『シェア本屋』と呼んでいて、店主を『シェア店主』と呼んでいる。『シェア店主』にはその内容に応じて複数のコースが設定されていたりして、いろいろと考えられている。

もうひとつが和室スペースの存在。お店の奥が和室になっていて、『シェア店主』主催の読書会やミニイベント、子ども向けのおはなし会などが開ける。和室の壁や棚をつかった作品展示なども可能だ。子ども連れででかけても、和室があるからゆっくりできるのもいいところ。買った本を和室で寝そべりながら読む、なんてのも楽しい。

「せんぱくBookbase」でも「タカラ~ムの本棚」としては海外文学を中心に品揃えしていきたいと思っている。また、下北沢にも置いている海外文学を紹介するフリーペーパー「BOOKMARK」を松戸でも置いています。

とりあえず今日は、どのくらいの大きさの棚で間借りできるのか、どのような選書を期待しているのか、といった打ち合わせをメインにして、少しだけサンプル的に持っていった本を並べてきた。また来週、今度はしっかり選書して本を持っていく予定。

1時間半くらい話をして店を出て、帰る道中にブックオフを3箇所はしごして帰宅。夕食は“28日はニワトリの日”ということでお得だったケンタッキーフライドチキンと缶ビール。

就寝読書は「見えない凶器」

6月29日(月)

朝4時半起床。今日は朝から天気がよく、いつもの散歩コースへ。久しぶりの長めの散歩でモンちゃんも嬉しそう。帰って朝食を済ませてからテレワーク。

会社からの連絡で、7月以降はテレワークを優先しつつも週1、2回は出社してほしいとの連絡が全社員向けに発信された。「リスクはあるが、顔を合わせたコミュニケーションも大事」という前時代的な理由が書かれていたのにちょっと萎える。コミュニケーションが大事なのは当たり前だが、顔を合わせて、という部分に首を傾げざるを得ない。これまでずっと他の会社と比べてテレワークに積極的に取り組んでいることをすごいと思ってきたが、ここにきて、ウチも結局他と一緒かという気分。ということで、来週から週イチで出社することになった。

就寝読書は「見えない凶器」

6月30日(火)

朝4時半起床。曇り空だが雨は降っていないのでいつものコースで散歩。戻って朝ごはんを食べてテレワーク。夕方まで作業。

仕事を終わらせてから「見えない凶器」を読む。第二部に入って、新たな事件が起きる。一見すると無関係に思えるふたつの事件。その関係性が浮かび上がり、事件の謎が解明されていく。殺人事件のトリックなど、本格ミステリー小説らしい作品で、謎解き部分をグングン読み進めて夕食前に読了。

夕食後、次の日曜日に「せんぱくBookbase」の間借り棚に並べる本を選書する。どんな本を並べるかはシェア店主の自由なので、とりあえず並べたい本を選んでみる。岩波書店の『STAMP BOOKS』、グラフィックノベル、「BOOKMARK」を置いているから、三辺律子さんや金原瑞人さんの訳書も並べたい。三辺さんの訳書ならエヴァ・イボットソンは外せないな。昨年11月に下北沢で朗読イベントを開催した「夜ふけに読みたい 奇妙なイギリスのおとぎ話」は新刊で置こう。あ、友田とんさんの「『百年の孤独』を代わりに読む」と「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」もあるぞ。とあれこれ選んでいたらあっという間に50冊くらいになってしまった。そんなに並べられるほどのスペースはなかったはずなので、どれを残すか悩む。

就寝読書は、今日はなし。

7月1日(水)

朝4時半起床。雨模様だが、まだひどくないのでササッと近所をひと回り。朝食を終えてテレワーク。本日の課題は、メールのセキュリティ問題。人間の注意意識だけでは防ぎきれない問題をシステムでどうサポートするかを考える。夕方まで作業して終了。

昨日注文した本が届いていたので開封の儀。「せんぱくBookbase」で販売するバリー・ユアグロー/柴田元幸訳「ボッティチェリ 疫病の時代の寓話」(ignition gallery)。新型コロナのパンデミックで都市封鎖(ロックダウン)されたニューヨークに暮らす作家バリー・ユアグローが記した12の掌編小説が収録された一冊。パオロ・ジョルダーノ「コロナの時代の僕ら」とは違う、ショートストーリーの名手バリー・ユアグローが描き出す寓話の世界は、それゆえに緊急事態に対する不安や恐怖、孤独を深く感じられる。「せんぱくBookbase」で販売する冊数は限られているけど手にとって読んでほしい作品。

「見えない凶器」を読み終えて、次に読む作品を選ぶ。積ん読から選んだのは、先日サウザンブックスのプロジェクト支援の達成で刊行されて届いていたヒラリー・レイル/林真紀訳「キッズライクアス」。自閉症スペクトラム障害の少年マーティンが、夏休みに訪れたフランスで経験する出来事を描く物語。自閉症スペクトラムという聞き慣れない障害がどういうものなのか。その障害を持つマーティンがどんな少年なのか。この小説を通じて何を得られるだろうか。

ということで就寝読書は「キッズライクアス」

7月2日(木)

朝4時半起床。今日は朝から良い天気で散歩も気持ちいい。朝食を済ませてからテレワーク。今日は午後にビデオ会議で打ち合わせが1本。来週が提出期限の作業についての調整など。会議終了してテレワークも終了。

昨日届いた「ボッティチェリ 疫病の時代の寓話」を改めて読んでみる。ひとつひとつの作品は2~5ページほどのショートストーリーで、ユアグローの想像力が生み出した寓話。訳者の柴田元幸さんのあとがき「★この本について」に、ユアグローから最初の作品「ボッティチェリ」が添付されたメールが届いたとき、そのメールに「正気を保つため」に書いたと記されていたとあって、ロックダウンという誰も経験したことのない緊急事態の中で混乱し困惑し不安を感じ孤独を感じた作家が、その状況で自らの正気を保つ手段が書くことだったというのが印象的だった。

就寝読書は「キッズライクアス」

7月3日(金)

朝4時半起床。実は最近ずっと夜は私のベッドでモンちゃんが一緒に寝ている。母がお風呂に入るときにケージに入れられてしまうのが嫌で、夜になるとトコトコと私の部屋にやってくる。ベッドに抱き上げてやると布団で丸くなって寝る。なので、朝は一緒に起きて、そうなると散歩をせがむ。そんな朝の時間を過ごしている。

いつものコースを散歩して、朝食を済ませてテレワーク。今日は少し早め、昼過ぎに作業が終わった。

「ボッティチェリ 疫病の時代の寓話」のレビューを書く。この本は、私家版でISBNコードがないので、Amazonに登録がなく、『本が好き!』でも検索されない作品なので、運営に登録申請をする。

就寝読書は「キッズライクアス」


いいなと思ったら応援しよう!

タカラ~ムの本棚
記事を読んでいただきありがとうございます。記事をお読みいただき、応援したい、サポートしたいと思っていただけましたら幸いです。サポートしていただいたお金はさまざまな社会貢献活動に利用させていただきます。