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Misshon:1 井の中の息子 大海を知らず
11月のテストまでに偏差値40から偏差値50へ!
無謀な目標であることは重々承知しているが、一度決めたからには全力で進むべし。
まずはこの目標を息子に伝える必要がある。
親がいくら盛り上がっても、本人がやる気にならなければ意味がない。
いかに前向きに目標を共有できるか、これが最初にして最大の難関である。
周囲では「優秀なアイツ」と評されている彼、きっと本人も「自分はできるヤツ」と思っているであろう。
しかし、その認識を偏差値40という事実で覆さなければならない。
お前はッ!井の中のッ!蛙なのだーーーーーッッッ!!
けれどどうやって伝えようか。
現実を突きつけることにためらいを感じる。
自己肯定感が下がるのではないか、勉強が嫌いになってしまうのではないか…すごくデリケートな話だよな。
いつ話そう。夜ごはんを食べてゆっくりしてる時間かな…いや、妹が眠くて不機嫌になりそうだからゆっくり話す時間なんてないわー…とぐだぐだ悩んで動き出せずにいた私をよそに、夫があっさりと息子に話をしていた。
それも、地元の花火大会の最中に!!
家のベランダから娘と一緒にキャッキャウフフと花火鑑賞している間に、父子は息子の部屋で淡々と話し合っていたのである!
まじか。
外からの花火の音が鳴りやまない中で、そんな大事な話するか??と思ったものの結果は意外にも良かった。
「特に落ち込むこともなく、目標を一緒に共有した」とのことで、息子には決意表明まで書いてもらっていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1724996460531-ukiBMNYjhK.jpg?width=1200)
夫が伝えた内容は次の通り。
1.現実を淡々と伝える
「君は現在、偏差値40。偏差値とは50を基準にして、自分の位置を示す指標だ。つまり、今の君は同学年の中でかなり下にいる。」
2.目指す方向性を示す
「学校では優秀かもしれないが、それは狭い範囲での話。もっと広い土俵で勝負し、結果を出すことが大切だ。」
3.息子のポテンシャルについて語る
「君は公文の実績からもわかるように計算が得意。ロジカルに考える力も持っている。ただ、それを活かす術を知らないことが問題である。それを父と母がこれから教えていく。」
4.具体的な目標を設定する
「まずは、次のテストで偏差値50を目指そう。そのために必要な勉強方法は父と母が提案する。一緒に頑張ろう」
↑
こんな感じで伝えたら、別段落ち込むこともなくスムーズに話はまとまったらしい。
さらに、夫がスプラトゥーンを例に出すと、息子はすぐに納得した。
「たとえ強い武器を持っていても、戦術を知らないプレイヤーは勝てない」
スプラのランクアップに力を入れている彼には、非常に理解しやすかったようだ。
「スプラでいうお母さんのことだね!」と無邪気に笑う姿に、若干顔が引きつった。
とにかくっ!
これで家族全員でひとつの目標を共有することができた。
これがはじまり。
次は、具体的な実施計画を立てるのだ!!
つづく