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「やらなければいけない」が「やりたい」につながることはある。
学習塾で仕事をしているのだが、先日、見学の際には、「英語は苦手すぎるからやりたくない」と言っていた生徒さんが、入会時には「やっぱりやりたい」と言って、勉強に取り組むようになったことがある。
無料体験として受けてもらった学習時に、「これなら分かるかも」と思ってくれたみたいだ。
その後の保護者さんとの面談で、「元々は、『英語は分からないから、もう捨てる』なんて言っていたのが、体験を受けてみて、『やりたい』というようになった」と言っていただき、英語も受講していただくことになった。
この無料体験は、基本的には国数英の三教科を受けていただく。これは、生徒さんからみると、「英語はやりたくないのに」という状態かもしれない。
でも、「やらなければいけない」という状況から、「分かるかもしれない」という気持ちが起こり、自分から「やりたい」と思う自発的なやる気へとつながってくれた。
『内発的動機づけ』『外発的動機づけ』という言葉がある。
内発的動機づけは、自分の中から湧き出てくる興味や関心が行動要因になるものだ。
外発的動機づけは、報酬や賞罰など、自分以外の要素のために行動することだ。
今回でいうと、最初に英語の勉強へと取り組んだのは、「体験ではやるのが決まりだから」という外発的動機づけだ。
それが、体験を受けてみて、「ここからなら分かるようになるかもしれない」という気持ちが湧き起こり、自分から「やってみたい」という内発的動機づけにつながった。
外発的動機づけの持続は短期間だ。今回の、「体験時にはやるのが決まりだから」というのは、一度しかつかえない。
それに比べて、「できるようになるのが楽しいからやる」「自分が立てた目標にむかって進みたい」という内発的動機づけの持続は長い。
だからこそ、「外発的動機付け」は、本人の内側から起こるやる気につなげるための、きっかけにしたいと思う。