No. 1よりonly oneの方が難しい時代のバチェロレッテを見て
バチェロレッテ、最後の2人までの回を見た。
※こっからネタバレ含みます。
本当に対照的な2人、
こうこうさんと杉ちゃん。
私はこの2人の対称性って世相が反映され過ぎていると思う。もちろん恋愛バラエティには演出がつきものだから、今から書くことは製作陣の思う壺な感想かもしれない。それでも思ったことを書く。
SMAPの世界に一つだけの花に、
No. 1にならなくてもいい。元々特別なオンリーワン〜♪
という歌詞がある。みんな知ってる。
でも時代はあの曲から10年近く経っていて。
2020年はNo. 1よりonly oneになる方が難しい時代になっていると思う。
近年流行の自己肯定感というワード、
自分のことを肯定する、なにもなくても特別だと思える自信のことを指すこの言葉が蔓延って、自己肯定感が低いから自分に自信が持てないネガティブな人が増えたと思う。
自分のどこが特別か?なんてSMAPが歌い出した頃にみんな考えたことあったんだろうか。
あの頃はそうか!私は元々オンリーワンなんだ!と励まされた人たちが、
あれ、私ってなにがオンリーワンなんだろう??
って考える時間が10年も経って、今その気持ちを励ますJ-POPは生まれていない。あったら教えてくれ。
話を戻すと
バチェロレッテのこうさんはナンバーワンの魅力で、
杉ちゃんはonly oneの魅力の人だと思う。
こうさんはきっとすごくすごく努力家でそれゆえに自信があって、自分のバチェロレッテにおける役割とか人への魅せ方をよくわかっている。
杉ちゃんももちろん努力家だけど、それ以上に才能があって本人が自分をプレゼンする、というより飾らない状態で周りが彼に惹かれていっている。
only oneということがすでに憧れとなった世間の人が杉ちゃんを推しているのは時代性が反映され過ぎていると思う。
明確にNo. 1を目指すオリンピックがなくなったことで、より強く意識されてしまってるんじゃないだろうか。
でも、だからこそ。
こんな時代だからこそ、私はこうこうさんに選ばれてほしいと思っている。
No. 1を目指して努力し続けていた人の素晴らしさも再評価されてほしい。
only oneが持て囃されすぎる今、だからこそ。
もちろん萌子さんの気持ち次第だし、この考察は飛躍し過ぎて当てはまってないこともたくさんあるし、なにより勝手に2人を時代性に決めつけてしまって大変失礼だとは思う。
それでもコンテンツも人の気持ちも時代背景に影響されざるを得ない。
それが面白い。