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ヨルダン植物紹介11|ユーフォルビア【JOCV Day240】

ヨルダン植物紹介11回目はユーフォルビアを紹介する。ユーフォルビア(Euphorbia)とは日本語だとトウダイグサ属を差す。形が灯台に似ることからトウダイグサという名前が付けられたそうだが、どの辺りがどう灯台なのか、私には未だ分からないようだ。

数千種類の植物からなる大きい属で、ヨルダンでは29種類報告されている。北部の高原地帯から東部の砂漠地帯にまで幅広く分布している。今回写真で取り上げるのは北部の高原地帯で見かけた種。

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岩肌に黄色い花が群生しているのが、"Euphorbia hierosolymitana"。ヨルダンでは最もポピュラーなユーフォルビアの一つで、イルビッド、アジュルン、ジェラシュ、サルトなど、北部を中心に生息している。損傷箇所から乳液を出し、皮膚に付くと人によってはかぶれることがある。

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高さは20-40センチメートル程度。ヨルダンだけでなくパレスチナ、イスラエル、シリアでも生息が確認されている。他の植物もそうだが、ヨルダンに生息している植物の多くは、隣国でも生息している。ユーフォルビアは大きい属なので、開花のタイミングは種によって異なるが、この種は冬の終わりから春にかけて咲く。まとまって咲くので、遠くからでも分かりやすい。

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花の拡大図。トウダイグサ属に一般に見られる特徴だが、雄花と雌花がそれぞれ退化して、杯状の苞(ホウ)に包まれ、あたかも一つの花のように見える。これを専門用語で「杯状花序(cyathia)」という。より詳しく知りたい方は福岡教育大学の福原先生のホームページを参照してほしい。

<参考文献>
Royal Botanic Garden, Jordan "Euphorbia hierosolymitana"
・Field Guide to Jordan 2nd edition, Page 159
Flora of Israel Online "Euphorbia hierosolymitana"
福岡教育大学 福原達人 「植物形態学」トウダイグサ属(トウダイグサ科)

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