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ramhomeさんちのアヒル対策・フルコース

Apéritif~はじめに~

以前記したアヒル対策の改良版です。
シェフ自慢の北京ダックフルコース、心ゆくまでご堪能ください♪

前回のノリと勢いで押す対策に比べて、難易度が高い内容になっております。が、出来る限り簡単に説明していきますね。
(そもそも「アヒル戦法を用いる棋力帯を考えると、攻めが分かりやすければ互角な局面の多い対策でもよく通る」)

Ⅰ Hors d'oeuvre~▲66歩を優先しよう~

どうせramhome流に雁木を組むなら、歩を取られないように▲76歩より▲66歩を優先しましょう!
△86歩▲同歩△同飛に▲67銀で横歩取りを受けられます!

△86歩▲同歩△同飛▲67銀に△87歩が気になるかもしれません。が、
△87歩は▲79角と躱して、△88飛成▲同金△79角は▲58飛打で完封です

Ⅱ Potage~とりあえず雁木~

前回の記事と異なる駒組み。
とりあえずこの形を目指すと分かりやすいでしょう。
相手が暴れる筋を減らすため、▲46銀は保留します!
▲68玉型の雁木を組み、▲26飛を入れるまではじっくりと指しましょう。

▲46銀を保留することで、相手の3筋4筋の歩突きを牽制できます!
詳しくは【ポイント】にて

【ポイント① 飛車の横利きが閉じた瞬間に▲15歩】

駒組中、▲46銀が入るまでは角を切る筋がありません。
そのため、飛車の横利きがなくなれば▲15歩が通りますね。

この筋があるため、相手は右辺での行動を封じられることになります。

【ポイント②(補足)△44飛の居座りには▲65歩で飛角交換!】

△44飛と▲46銀△同角を用意する作戦もありますが、
▲65歩と飛角交換+▲15歩を狙うことでバッチリ撃退できますね!

△同歩には次に▲44角△同歩▲15香と狙っていって十分ですね!

Ⅲ Poisson~必殺! 早繰り銀~

ここまで相手の動きを封じながら進めてきました。
そして、ここで満を持して▲46銀!
次の(▲37桂)▲35銀が狙いで、相手はこれを受けなければいけません。

保留していた▲46銀を活用するタイミング!
余裕があれば▲37桂を入れてご安全に進めましょう
△34歩が気になりますが、▲24歩と勇気の前進!
飛車先を突破出来て嬉しいですね

【ポイント③(補足)△34銀打もなんやかんや有利!】

前図▲24歩から△35歩▲23歩成△34銀には、
▲32と△25銀▲同桂△24角▲65歩と進めて駒得ヨシ!

Ⅳ Viande~本命の端攻め~

前章の早繰り銀、▲35銀を封じるためには△34歩を突くしかありません。
しかし、そこで3段階の攻撃技が発生しているのです。
本日のメインディッシュとなります。ぜひ覚えてくださいね!

『暗記必須・必殺の3段攻撃』

△34歩の瞬間に▲65歩と角道を開き、△33桂(銀)と一旦受けさせます。
②(▲15歩△同歩を入れてから)▲55銀(▲45銀)と飛車に当てながら銀を逃がします。
③▲15香が実現!!!!!!!!!

△同歩には▲55銀と飛車当たりをしながら角切りから逃がす
次の▲15香が厳しい

【応用① ▲45銀でもOK!】

▲65歩を突きにくい状況ですが、▲15歩を突き捨ててから▲45銀がキレのいい一着
同様の端攻めが決まりますね!!

【応用② ▲55銀が当たりにならない場合】

▲64歩を入れることが工夫です。△同飛であれば▲55銀が手順通り
△同歩なら▲35歩△同歩▲15歩が決まり手になります

Dessert~さいごに~

経緯は別にせよ、調べるとなかなか面白いのが戦法対策。
暗記部分を極力減らし、再現性を高めることに腐心しました。
そのため、一般的なアヒル対策とは一味違う、”実用性のramhome流”のテイストに仕上がっています!!!!

①とりあえず68玉型雁木を組む
②▲35銀を見せて△34歩を突かせる
③銀を動かして端から仕掛ける

3つのポイントでだいたいなんとかなるアヒル対策

これでもうアヒルに遅れをとることはないでしょう。
暗記よりもロジックの理解を大事にして、みなさんもぜひ実践してみてくださいね!!!!

追記)
料理における最高のスパイスは愛情!
いい対策が出来たのもそのお陰かもしれません。ありがとうございます。

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