端歩突き越し振り飛車対策~ramhomeさんちの場合~
端歩突き越しに強く出たい!
雁木系の将棋に対しては端歩を突きたくない、でも振り飛車に対しては端歩を突きたい(穴熊は大変)! 人間誰しもが抱える悩みだと思います。
ならば、振り飛車に対して端歩を突かれても戦えるようになればいいじゃない! というのが今回の私のご提案です。
(ソフト将棋で見たような気もしますが、人間で指されている覚えがないので便宜上ramhome流としておきます。ときどきあるっぽいらしいです。レア戦法になりますね!)
一般的な対策
ramhomeさんちの対策を紹介する前に、一般的な対策から見ていきましょう。何事も使い分けが大事になります。
王道は居飛車穴熊、ただし端から仕掛けられるので受け身になりやすいです。玉が深く潜らなければ急戦もいいでしょう。(図)
ramhome's solution
相手が急戦を警戒して深く囲った場合、ここで▲77銀と上がり、今回の対策の分岐に入ります。
(△72玉の保留は急戦の条件が良くなるので指しにくい?)
▲77銀の狙い……それはこの▲95銀!!
△同香で一瞬歩銀交換になるのでなかなか見えにくいですが、これで評価は+100~+200くらい(手元の水匠5)誰も指さないですよこんなの……
▲77銀に△45歩でも同じように成立するのが恐ろしいところ。
とにかく端を破ってしまえばヨシ!!!!(△64角に警戒)
仕掛け後の指し方
仕掛け後の指し方は難しいようで明快
「決めるだけ決めてから(▲35歩)▲46銀」
▲95銀△同香▲96歩△同香▲同香△93歩▲99香打までは一直線
ここで何もしなければ▲66角の応援、△84歩でも▲93香成△同桂▲94歩から続きますね。(以後△91香▲86歩△83銀▲46銀)
△84銀の場合(▲66角+▲92歩)
△84銀には▲66角
次の▲86歩、▲85歩が激痛になるので△64歩は必須です。
しかし、そこで▲92歩打が絶品になります。
(▲68銀△65歩▲57角△45歩▲77銀などを決め切った後に入れた方が美味ですが、基本手筋は▲66角+▲92歩)
△92銀の場合(王道の▲46銀)
では、端を受け切るために△92銀とした場合はどうなるでしょうか?
この場合は、▲46銀が着実な攻めの一手になります。
玉が薄く見えますが、一歩手持ち+端からいつでも精算できるため、▲35歩から互角の捌き合いに持ち込めば有利になります。
あとがき
いかがでしたか。
是非、この対策を使って端歩突き越しの苦手意識も改善していきましょう!
仕掛けが独特過ぎる? そこがいいんです!!!!!!!
以上、癖が強いながらもハマれば面白いramhomeさんちの対策でした!
居飛車党過激派の皆々様に健やかな対振りライフが訪れることを祈っております。
ここまで読んでくださってありがとうございました。