見出し画像

3月に読んだ本、13冊

読みかけの本もいくつかあったものの、先月とくらべて一気に読む量が増えました。久々に活字中毒になっています。一体どうした私。。

主に就寝前や移動中に集中して読みました。小説、エッセイ、バランスよく楽しめて満足。


岩田さん

二度目の読了。ゲームやエンタメに関わる身として読んでよかったと思える本。業界が異なる方にもおすすめしたい。

任天堂の社長であり、人格者であることが伺えるエピソードや、素敵な人柄が溢れる岩田さんの言葉が詰まっています。

本気で怒る人にも、本気でよろこぶ人にも出会えるのが、働くことのおもしろさじゃないですかね。

わからないことを追求する姿勢、ものごとを深く考える力、穏やかな人柄、尊敬するポイントがたくさん。

本自体はビジネス書のように難しくなく、隙間時間に読むことができるのでおすすめです。

乳と卵

なんとなく苦手そうだと避けていた川上未映子氏の本、はじめて読んだ結果、結構面白かったので他の作品も読んでみようと思うきっかけになりました。読まず嫌いはよくない。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

面白かった!旅をする上で体感する気持ちをそのまま代弁してくれている本でした。わかる〜!と思うことが多々。

半分、減らす

ものや情報が溢れる世の中で、半分減らしてみよう、という提案する本。著者が僧侶であり医者という異色な経歴で、そちらが気になって仕方がなかったです。

この本を読んで学んだこと。

  • 仏教にある「中道の精神」を大切にして、なにごともほどほどを心がける

  • マインドフルネスのトレーニングは大切

つい飲み過ぎてしまうのでマインドフルなお酒の飲み方は試したい・・・(今のところ、成功できていない・・)

他にも早食い、寝る前のスマホはやめようと心が奮い立ちました。

イスラム飲酒紀行

私は酒飲みである。ここ三年、酒を口にしなかった日は二、三日しかない。
毎章、出だしはこの文章。

突然、どこかの章でこの一文になる。
私は酒飲みである。休肝日はまだない。

突然の「吾輩は猫である」的な!?そして体は大丈夫!?と心配になりました。

イスラム圏でローカルなお酒の入手方法がよくわかるので、酒好きにとっては非常にタメになる本でもあります。笑

どこへ行っても著者は「酒はあるか?」と出会う人に毎回確認する様も面白いですが、真っ暗な外で地元の人が宴会をしているところへ出向いたりと、危険をかえりみず酒のためならどこまでも出向く執念がすごいです。

作者の本業はノンフィクション作家で、最新作の「イラク水滸伝」も気になります。

甘美なる誘拐


「このミス」大賞作。

登場人物のキャラクターがおもしろくてサクサク読めます。難しい話ではないので普段、読書しない方でも楽しめると思います。

最後の展開はなるほど、そう来たか!となりました。痛々しい描写もないので重めのミステリーが苦手な方でも楽しく読めるはず。

ラバーソウル

心がチクチクしながら読みつつ、最後の展開にびっくりします。もう一度、読み直したい・・・

君が手にするはずだった黄金について

本屋大賞ノミネート作品。

読みながらエッセイなのか短編小説なのか混乱。

普段あまり読まないタイプの小説なのでこれまた混乱。

成功や承認欲求を欲する人たちを描いているのですが、これはどういうことなのかと理解するのに少し時間がかかりましたが小説自体はサクッと読めます。好き嫌いはあるかも・・・

同じ著者の「君とクイズ」も読んでみようと思います。

ちょっと本屋に行ってくる

本好きにおすすめしたいエッセイ。「あぁ、わかる!」の連鎖。

高松へ旅行へいった際に「本屋ルヌガンガ」で購入しました。眠りにつく前、ホテルのベッドで読む時間が至福でした。

何てことない一日だけれど、ただ本屋さんに本を買いに行くだけで、それは僕にとってはちょっとしたレジャーだ。そしてそれがほかのレジャーと大きく異なるのは、家に帰ってからこそ、たっぷり楽しめるということだ。

共感しか、ない。

紅蓮館の殺人

はじめて阿津川辰海氏の作品を読みました。主人公たちがお子さま感があるのであまり感情移入できなかったのですが、他の館シリーズも気になるので読んでみようと思います。

高校生の主人公たちに感情移入できない = そりゃそうだ、中年だもの

人形たちの白昼夢

美しい表現と世界観で紡がれた大人の童話。残酷で悲しい物語も美しく感じてしまった。「モノクローム」という話で、色彩のない世界での「色」について描かれる表現が個人的に好きです。

はじめて千早茜氏の本を読みましたがこの方の文章が好きです。「香り」シリーズをぜひ読んでみたい。

女が死ぬ

結構前に購入していて、積読だった本をようやく読み終えました。ショートショートなので、寝る前に読むのにちょうど良い。

どれも不思議な話で、なんだこれは・・・となるものや、アメリカでお決まりのことや、クスッとできる話もあり、今どきで不思議な短編集でした。

名探偵のいけにえ

ミステリー小説なので途中から「真犯人はやっぱりそうよね!」と自分の予想通りになったと思いきや、最後は想像していなかった方向へ進みびっくりします。

コロニア・ディグニタの話かなぁと思いながら読むと、そちらではなく、人民寺院という実在した宗教がモチーフのストーリー。実際の事件もすさまじいです。


自分の年齢と共に考え方や感じ方が変わり、本の好みも変わってくる。

本棚をみるとその人の人生がみえるのは、そういうことだなぁと、この13冊のラインナップをみて感じました。

さて、4月も素敵な本に出逢えますように・・・

★ひとりごとPodcast「ひとり旅食日和」配信中★


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?