JRAの英断。競走馬のドーピング問題について考えます。
荒れそうな函館競馬で競馬予想コーナーを楽しむつもりだったんですけど残念なニュースが流れてきました。
私の競馬予想を楽しみにしていた方は申し訳ありません。
あの少頭数ではちょっと旨味が無いですよね。
という事で今回のドーピング疑惑で出走取り消し問題を考えてみます。
JRA公認のサプリを馬に与えていて出走取り消しなので調教師が怒るのは最もですが、
JRAは本当に英断をしたと私は思っています。
炎上をさせないための最高の対応としか言いようがありません。
なぜ英断なのか?
禁止薬物が含まれるサプリを摂取した馬がこのままレースをしたとします。
そうすると今回の事件の被害者は馬券を購入した人々にまで及びます。
レース前に出走取り消しをしたので被害者は
馬、調教関連、馬主、騎手と競馬関係者のみであり、馬券購入者には被害は出ていません。
残念な気持ちはありますが、金銭的な被害はゼロです。
レース後に発覚した場合はJRAはレース結果の有効性について馬券購入者から多数の問い合わせを受ける事は間違いありません。
しかもとんでもない数のレースについて馬券購入者への対応を迫られる可能性もあったわけです。
対応コストだけでもとんでもない事になるでしょう。
馬主と調教師ならば数えられる範囲なので対応可能ですが、馬券購入者全員に対応なんて面倒の極みです。
発覚から早期発表し出走停止した事でこのリスクを消滅させたことは本当に英断でしょう。
仮に禁止薬物使用馬が紛れている可能性を隠してレースをしてしまい、マスコミにリークされた後にレース無効ならば払い戻しだけでも莫大な費用をJRAが負担する事になります。
ドーピングがあったにもかかわらずレース自体は有効とするならばレースの公平性というJRAの信頼を大幅に失う大問題になり、競馬人気が落ち込む事は間違いなかったでしょう。
ドーピングした馬を走らせるという後手の行為に回った瞬間にJRAの大敗が決まっていたのです。
内々に処理するという危ない方法も関係者は脳裏によぎったとは思いますが、
秘密はいつかバレます。
バレた瞬間にJRAは大惨事になっていたでしょう。
今回は最小の被害で
日本の競馬を守ることが出来た素晴らしい対応だったと思います。
早期発表した事でなぜ禁止薬物が公認サプリに混ざってしまったのかという点と
馬、調教関係者、騎手、馬主への補填に関してしかJRAは叩かれないと思います。
馬券購入者からの本気の叩きは起こりません。
数ヶ月後にはほとんどの馬券購入者は気にしていないと思います。
今後は禁止薬物が混ざった経緯と再発防止策を講じて事態は収束に向かうと思います。
悪いことがあったらすぐに本営から発表する事は火消しの基本中の基本ですね。
マスコミは無能では無いので悪い噂はすぐに嗅ぎつけて大炎上させようとしてきますよ。