チェンソーマン 実は今の週刊少年ジャンプは面白い
久々のジャンプ漫画考察シリーズです。
過去のジャンプ考察はこちらをご覧ください。
今回の考察で5作品目になりますね。
今回はチェンソーマンです。
この漫画、実に良い感じなのです。
今の連載中の漫画で今からスタートから読み始めるならばチェンソーマンを強くオススメします。
面白い上に連載が始まったばかりなのですぐに追いつけるからです。
今回の考察では連載が始まったばかりで話数が進んでいないのでネタバレするともはや漫画読まなくていいじゃんになる為、
ネタバレはなるべくしないよう控え目にしますが、ネタバレが嫌な方は読む事を控える事をオススメします。
要するにネタバレはあります。
まずチェンソーマンの特徴ですが
絵がジャンプ連載陣の中では下手
しかし、メッセージ性はジャンプ漫画随一
です。
大丈夫です。絵が下手でも平均ギリギリの下の上ラインは超えているので何も問題なしです。
読者が不快感を感じないギリギリのラインさえ超えたならば、後は中身で勝負できます。
チェンソーマンの序盤の魅せ所は主人公の幸福感の進歩です。
父親の借金を返すために奴隷生活をしている主人公のデンジがチェンソーの悪魔の力に目覚めてデビルハンターにスカウトされます。
この設定だけならば打切り待ったなしですが、チェンソーマンは主人公の魅せ方が違います。
食パンにジャムを塗る事すら出来ない生活をしていたデンジがデビルハンターになれば毎日ジャムを濡れると聞いて大喜びしているのです。
私達には当たり前の事で大喜びする主人公の姿に私は心打たれました。感情が揺さぶられたのです。
何気ない事に幸せは感じることができるのだと気付かされる漫画です。戦闘シーンはオマケです。
デンジは新しい美味しい食べ物を食べるたびに大喜びして幸せな顔をします。
それは私にとってはどこにでもある普通の食べ物ですが、彼にとっては初めての素敵な体験なのです。
何が幸せなのかは本人にしかわからないという事を感じさせてくれる漫画がジャンプに現れるとは夢にも思いませんでした。
その後もアルアルの展開が続きます。
食欲が満たし始めたデンジは人間の三大欲求である性欲を満たそうとします。
女のデビルハンターの依頼を成功させたら胸を揉ませてくれと頼んだのです。
この必死な感じが私の童貞時代を思いださせてくれて最高でしたね。
とりあえず触って見たい、ヤってみたい。そんな事ばかり考えていた時期もあったなと思いださせてくれました。
童貞時代を思いださせる漫画がまさかジャンプから現れるとはやはり夢にも思いませんでした。
なんやかんやオマケのバトルシーンがあって
女デビルハンターの依頼はクリアし胸を揉むデンジ。
もみもみもみもみ…
あれ、こんなもんかとガッカリするデンジ。
私も初めて女性の胸を服の上から揉んだ時はこんなもんかと思いましたよ。
また私の昔の思い出を呼び覚ましてくれるのかこの漫画は!?凄い漫画だなと思いましたね。
次に初めて女性の胸を揉んだけどイマイチだった事を美人上司に報告したデンジ。
この後の美人上司との少しエッチな展開も私の中のあるある。わかるわかるを次々に直撃してくれる凄い演出をしてくれました。
このシーンは一押しなのでネタバレは控えますがジャンプによくある、ラッキースケベエロ漫画とは感情を揺さぶる次元が違いました。
絵で魅せるのではなく、セリフと展開と演出で魅せる凄い作者です。
どうしてこんなリアルな人間の感情表現ができるのか?
本当に凄い作者です。
今後も主人公の幸せの欲求の進化を描いていく事になるとは思いますが、
幸せとは何なのか?を考えさせてくれる、
非常にメッセージの強い、ジャンプ漫画らしからぬジャンプ漫画が今まさに連載中です。
最近のジャンプ新連載の中では抜群なのでとりあえず胸を揉むシーンまでは見捨てないで読んでいただきたいです。
10点満点評価(6点が及第点)4点以下の部分があると全体的に大きな悪影響あり。
ストーリー6
世界観6
キャラクター6.5
主人公の魅力7
ワクワク5.5
爽快感5.5
バトル演出 5
テンポ6
話の密度5.5
画力4.5
演出6.5
読みやすさ 6.5
メッセージ性8.5
伏線 6
伸び代6.5
漫画の評価を落とすほどの致命的にダメな部分はなく、画面は荒いですが、非常に読みやすいコマ割りです。また尖りまくりの良い部分があるので熱狂的なファンに支持されて息の長い作品になるかもしれません。
ジャンプの新連載のほとんどは打ち切り短命に終わりますがこの作品には尖ったオーラを感じました。
私もファンになりましたので頑張って長期連載になって欲しいですね。
皆様の応援に支えられて毎日連続投稿継続中。ゲームアプリの触りの部分をプレイする事でゲームの出来を独自に判断し半年後のセルラン を予測をしていましたが、エンタメ未来予測全般に挑戦したいと思っています。