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新日本風土記「入らずの森 畏れの杜(モリ)」対馬編
よくぞ集めてくれました、という感じである。タイトル通り、日本の至る所にある入らずの森、オソロシの森の話を集めてくれたものである。対馬、敦賀、羽咋、指宿、種子島、出雲、近江八幡、奄美、椎葉村となる。
対馬の地名も難しい。祭りのために赤米を育てている地区が「豆酘」これでツツとは読めない。吉田敦彦が注目していた。
木坂・青梅地区で、毎年作られるヤクマ(役馬)の塔も興味深かった。天道信仰だとされる。
浅藻地区にある八丁郭は天道信仰の聖地であり、みだりに入っては行けない場所だった。
入るときには、塩と酒を持参し、ワラジに履き替える。退散するときはワラジを頭に載せて、後退りしながらのものだった。
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神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センターの橘川俊忠による「天道山登山の記」がある。