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Coast of Tsushima

5日有給休暇を取ると、土日月火水木金土日の9日連続休暇となる。一年に一回これをやってどっか旅行に行くのが近年のアレ(例:北海道)になっているので、今年は九州に行きたいと思っていた(九州編は後で書く)。で、Ghost of Tsushimaをやっていたのでせっかくならそれに対馬も入れたい。入れた。行った

対馬マップ2

行ったところはこんな感じで…えーと、右が北側です。金曜日に博多港から高速船で厳原(いずはら)港に行った。その日のうちに北の方行くのはきついかなと思って…まずはこの中だと一番近い白嶽(しらたけ)に行った。大後悔した。

白嶽

白嶽!対馬の観光名所で調べるとまず出てくるインパクトのある絶景ポイントだ。標高518m。そんなでもないね?高尾山くらいかな?でもここは高尾山ではない。ここに登るなら、長袖長ズボン、滑らない靴、水分と糖分、岩や苔の生えたロープを掴んで体を引っ張り上げる覚悟、石や木の根だらけの登山道を往復4kmくらいは歩く覚悟を持って行こう。あと暗くなるとアウト。あとソフトバンクは圏外。

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で、まず第一のやらかしはスタート地点だった。上の案内板は駐車場にあるんだけど、この駐車場から登山口まで2kmくらいあるのね。登山口あたりは舗装されてないし車を停めるスペースも少ないんだけど、ここは出来れば車で登山口まで行った方がいい。登山した後2km歩いて帰ってくる羽目になる。なった

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これはそのあたりから撮った白嶽。えっ遠くない…?遠いんだよ!気付け!

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登山口にたどり着く前にイノシシ用の罠はあるし畑にはシカが出没している。白嶽に行ったらシカとイノシシは確実に目撃できるのではないか。季節にもよるかもだけど

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2km歩いて登山口に着く。

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森は本当に綺麗だし心が洗われるようだ…

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でもこんな感じになってくるよ。右側に40度くらいの斜面が見えるけど、あれをイノシシがバーっと走っていくよ

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これはですね、道です。これは渡ってから振り返って撮ってるんだけど、普通に道なりに進むと右側に出るの。でも橋とか無いので、左の石ゴロゴロを伝って渡るんだね

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これも道です。ゴツゴツした石や木の根の上をこれから1.5km歩いて、高低差400mくらいを上がるよ

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このR2を押したら潜れそうな岩があと1kmの目印だよ。ちなみに登山道は潜りません

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この辺になると道の見分けがつきづらい。道沿いの木にはテープが括り付けてあるのでそれを目印にする。暗くなったらアウトだね

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鳥居を潜ったら距離上はもうすぐなんだけど…ここからが本当にきつい!

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木に結えてあるロープを使って岩登りをする。地面や岩や木に手をつかないという選択肢はない。とにかく全身を使わないと登れないのだ

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でも空が見えてきたぞ

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ここはもしや…あの写真にあった岩の裂け目なのでは?

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景色はもう…すんごいよ…

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岩は多分登れるんだけどこの日は風が強いので…やめておいた…

で、分かりますよね。また山道を1.5km下って、普通の道を2km歩いたの。最初駐車場に来たのが13:45。登山口が14:20。頂上付近が15:19。また駐車場に戻ったのが16:50。もっと出発が遅れてたら真っ暗な山の中の可能性があったわけですよ…怖いな。あとこいつ昼飯食べてないの。えっバカなんですか…?はい…

和多都美神社

土曜日はじゃあ北部(上対馬)に向かいながら、良さそうなポイントに行くことにした。まずはここもよく紹介されてる和多都美(わたづみ)神社。

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神社の内側から見るとこう…鳥居が連なっていって…

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海に続いていっているという…エモい神社よ…

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もう一つ奥にあったらしいけど倒壊している

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あと激レアな三角鳥居があるよ

烏帽子岳

烏帽子岳(えぼしだけ)展望台は和多都美神社から近いよ。

多島海

で、この地形を見てくれます?見事な溺れ谷…かつて侵食で刻まれた谷が水面下になったため生まれた複雑な海岸線…私はこういうのに弱い。

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烏帽子岳展望台からはそういう溺れ谷、多島海がよく見える。そして白嶽みたいな登山は要らないので、おすすめ。

韓国展望台

対馬から博多よりも、対馬から釜山の方が近い。ので、対馬の北端のあたり韓国展望台(かんこくてんぼうだい)からは釜山が見えるよ。でも実は…

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これさっきの烏帽子岳展望台からなんだけど、既に見えてる。

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ちょっと韓国風のかわいい展望台が立っているよ

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見えました?見えましたね!

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双眼鏡もあるよ

三宇田浜

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三宇田浜(みうだはま)は小さなビーチ

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そして水が透明できれい。ここは夏に来たいところだ

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上から見るときれいな青緑だ

比田勝港

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比田勝港(ひたかつこう)は特に何を見に来たってわけじゃないんだけど…コトゥン・ハーン(架空の人物)最後の地だからね…

あとここは博多から船も出ているし、それなりにご飯を食べるところがあるだろうと思って寄った。ただ、今は韓国からの船が止まっちゃってるから…国際ターミナルは静まりかえっていた…

琴の大銀杏

琴(きん)。ウワーッGhost of Tsushimaで見た地名だ!行った。

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樹齢千年以上の大銀杏があるよ。それだけと言えばそれだけだけど…

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複数回焼け、真ん中がバッキリ開き、すごい数の支柱で支えられた痛々しい姿。でもこれ多分Ghost of Tsushimaの…あの焼けた御神木のモデルだよね

海神神社

二日目最後は境井仁(架空の人物)出身の青海(あおみ)近くに行ってみた。海神神社(かいじんじんじゃ)が割と有名らしい

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ススキ原の向こう、山の麓に鳥居がある…完全に護符があるやつだ!

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…対馬の神社、鳥居がすごく多いんですよ…これが一の鳥居でしょ…

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奥をずっと進むと二の鳥居があって、ここから登る

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三の鳥居だ!

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すごく立派な神社でありながら私一人だったので…大変アトモスフィアがあった

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近くの海岸もいい眺めなんだけど、国外からの漂着ごみが多い…微力ながらペットボトルを回収したりした。

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あっちの方に展望台があって…

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景色が見られるよ

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海は静かだった

鮎もどし自然公園

最終日なので下対馬を回ってみようと思った。Ghost of Tsushimaで見た豆酘の方に向かいながら、綺麗な景色があったら車を停める。

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こういう崖側のカーブがいい景色だったりする…

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でもカーブに車を停めては大変危険なので、停められそうな場所を探してから徒歩で戻ってくる。こうして無限に時間を食っていくんだね

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鮎もどし自然公園も実は立ち寄る予定はなかったんだけど、あそこにすごい地形がある!と思ったらそこがそうだった。

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こういう岩が侵食された川の周囲がキャンプとかできる自然公園になってる。

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注意点としては、こういう滑らかな岩の表面に藻類が生えたうえ水が流れていることもあるので、そういうところを踏むと滑る。でもすごい地形だ

豆酘崎園地

豆酘崎園地(つつさきえんち)は対馬の南端の方の岬から一望できるところ。駐車場から10分くらい歩く。

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道すがらもいい景色で…花も咲いている

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岩肌にへばりつくようにダルマギクがたくさん咲いておりよかった

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下は崖だし、岩が割れやすい感じなので気を付ける

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あそこ…解説パネルがあるあたり、ロープで閉鎖されている。周囲の崩れ方を見ると確かに怖い

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近くに海岸まで降りられるところもあるっぽいんだけどね

石屋根

これは地名ではないんだけど、小茂田の近く椎根に対馬の伝統的な「石屋根」を保存しているところがある。

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こういうやつ。屋根を板状の石で葺いてる。

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これは豆酘崎周辺の岩なんだけど、対馬こういう板状に割れる石が多い。こういう石を活用して、倉庫用の建物の屋根を葺いてるんだって。よく見ると、瓦屋根でも縁に石を乗せている建物が多い。強風に備えたものらしい。

小茂田浜

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史実でも元寇の上陸地点だった小茂田(こもだ)の浜…ただ当時の浜は今はここより内陸側の場所だったらしい。

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小茂田浜神社があって

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上陸してきた蒙古軍に80余騎で立ち向かった宗助国が祀られている。志村の伯父さん(架空の人物)のモチーフだね

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今は平和なので元寇水産とかがある

金田城

最後に金田城(かねだじょう、かなたのき)に行こうと思ったんだけど…

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ここも白嶽と同じ感じで、車を停められるところから実際の城跡までは徒歩でかなりかかるということが分かり…飛行機の時間もあったので断念した。

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車を停められるところと言っても、ここまで軽自動車が一台通れるだけの幅の道で山を登って来るので結構きつい。

その他寄り道

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メジャーな神社は上で紹介した通りなんだけど…他にも車で走ってるとこういう感じでいきなり鳥居が現れる。

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で鳥居の向こうはずっと石段だったりする。こういうの沢山ある。Ghost of Tsushimaで全神社をコンプリートするよりリアル対馬で全神社を回る方が難しいだろうね…

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そして割と小さめの神社でも、何重にも鳥居があることが多いような気がする。

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まあ伏見稲荷とかはめっちゃ鳥居あるけれども。

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もう一つ気になるのは、こういう土俵みたいなものが結構な数の神社にある。神前相撲なのかな?

つまりなんか対馬の神社は…フル装備のものが多い気がする。私の実家の近くの神社とかと比べてだけど…

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今回10月後半に行ったんだけど、紅葉はもうちょっとかな…

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ああいう島、Ghost of Tsushimaに出てきた気がする

対馬に行くなら

最後に個人的なTipsを。

・高速船はシートベルト
 行きを博多港からジェットフォイルにしてみたんだけど…確かに速い。速いけど、その分揺れたりクジラにぶつかったりする可能性もあるので、着席中はシートベルトなんだよね…歩き回れる船の旅では無くなってしまう。

・軽自動車をレンタルする
 対馬の道路はあまり広くないし、山間を曲がりくねっているので、軽自動車の小さい車体がちょうどいいと思う。レンタカーやさんで見所地図も貸してくれる。というのは、カーナビ検索で出てこないところが多いからマップコードで入力した方が早いの。

・移動は時間がかかる
 で、車なら楽に移動できるかというと、道が曲がりくねっているし数が少ないから最短ルートでもないしで、結構時間がかかる。一日で一周とか無理。金田城や寺にも行きたかったんだけどね

・ソフトバンク回線は不利
 主要部では繋がるけど、ちょっと山間に行くとソフトバンク回線はすぐ圏外になる。auは割とどこでも繋がる

・白嶽は準備して挑む
 景色はすごいよ!すごいけど…道は険しい!上に書いたように服装、靴を万端にして、ロープや岩や木に掴まり、目印を見失わないように道を進み…そしてカロリーと水分を補給し、下山中に夜になるようなことがないようにしよう。

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