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咲零

降り続く雨。
しとしとなら
雨音も空気も心地よいのに
ごうごうと
何でも流してしまうのは
つらい。

薄曇りの空を見ながら
選ぶ色は明るい青。

花びらがこぼれ落ちそうな
咲き終わりの姿は
力強くはかない。

散る 零れる 舞う 吹雪く …
日本語にあるたくさんの
花の終わりの言葉の美しさ。

種を落とし
土にかえり、
また新しい芽を息吹く

植物を刺繍するときに
美しく咲く姿より
咲き終わりを選んでしまうのは
その姿にひかれてしまうからか。
うまく表現できるにはまだまだなのだけれど。

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