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出会 1

巣籠もり本能が爆発して夜な夜な手仕事をしていた2006年頃、
子どもたちは3歳と1歳にならない歳で
完全に生活時間のリミッターがはずれまくっていたのでほぼ家から出なかった。
子ども2人連れてちょっと出かけるというのはめちゃめちゃ大変で、
自分を見失いそうになるくらい疲れはてるので、
本当に軽く引きこもっていた。

週一くらいで父ちゃんに子ども達を任せて
買い物に出る時に本屋さんに寄ることを楽しみにしていて、
好きな雑貨やインテリアの本を買いあさっていた。

ある時、普段は見ない本棚にスススと引き寄せられ、
たくさん並んでる背表紙の中から
まっすぐに手がのびて取った本、
(これは今でも不思議に思うほどまっすぐ手にとった)

表紙に書かれた言葉は

“物々交換してみる“

“リュックサックマーケット“

物々交換?
リュックサックマーケット?
なんだなんだ!
斬新ワードに心が踊りまくってそのまま
レジに直行した。

本を開くと

神戸の摩耶山でリュックサックマーケットというのをやっている。
いわゆるフリーマケット。
いつ来てもいつ帰ってもいい。
リュックに入るだけにいらなくなったもの、
手作りのもの、見せたいものなんでも詰めて。
物々交換もOK。

…行きたい

山に行きたい!
ここに行きたい!!
リュック持っていきたい!!!

山が呼んでいると叫ぶハイジと同じ気持ちだ。
いや、ちゃうか。

自分の心がびっくりするくらい揺さぶられた。
ゆるいルール、自由な空気、物々交換、
神戸でやっている
これに行かずしてどうする!位の気持ちになった。

父ちゃんに話したら楽しそうだとノッてくれたので、
次の月の第3土曜日に家族で行ってみよう。
とりあえずリュックサックを買うか。
となった。

これがらくよう舎の道を大きく変える事になるとは。

リュックサックマーケットの話は続く…

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